先月の報告です。
 台湾に出発する前日、給餌保護活動に行ってきました。
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 震災から1年半以上も放置された土地は、どこもかしこもセイタカワダチソウの海。田んぼも畑も空き地も区別がつかなくなっています。このままだと生命力の強い外来種にすべて覆われてしまいそうです。先月の半ばで咲きはじめだったので、今頃はそろそろ終わりかけかな。
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 この日入ったのはタヌキ。このポイントで猫も入ったのですが、授乳中のようだったのでリリース。猫は、まだまだいます。本当なら国と東電が給餌保護活動をするべきなのですが。
 
 
 現在、福島でのレスキュー活動を頑張っている団体、個人の方々です。福島から引き揚げていく団体が多い中、以下のところはまだあきらめずに頑張っています。
 
 
 私がボランティアとして活動している団体。三春町にシェルターがあります。宿泊場所もあります。代表の本多氏が名古屋から福島に移住、福島県民となってシェルターも自腹で購入。前線基地として頑張ってくれています。圏内だけでなく飯舘村、葛尾村など住民が避難している地域のTNRや給餌活動もやっています。
 
 埼玉にシェルターがあり、震災前からの動物保護団体。震災後からずっと毎週欠かさず圏内に入って精力的に保護活動をしてくれています。特に帰還困難区域になってしまうだろう、大熊、双葉に力を入れています。
 
 福井で保護活動をしている中山ありこさんが南相馬に作ったシェルター。やはり精力的にレスキューをしてくれています。作家の森絵都さんもレスキューに同行し、「おいで、一緒にいこう」という本ににゃんこはうすの活動を記録しています。
 
 
 滋賀県彦根で保護活動をしていたアメリカ人のスーザンが、震災後は彦根シェルターをご主人に任せて福島での活動に専念。猪苗代にシェルターがあります。主に浪江町津島地区(圏内以上に線量が高くて入域には同様に許可証が必要)を中心に活動してくれています。私も冬の間は毎週手伝っていました。
 
 
 ペット保護活動されている方なら誰もが知っているゆいさんの団体。川崎でTNR日本動物福祉病院も主催。定期的に福島にも来て圏内レスキューもしてくれています。
 
 
 個人の方2人で活動されています。震災後から欠かさず、ずっと東京から来て圏内の放射線量のきわめて高い区域にも入っています。
 
 「にゃんだーガード」のボランティアさんで、震災直後からずっと1年半以上、冬でも千葉から寝る間を惜しんで毎週必ず来て、シェルターの手伝いのほかに圏内や飯舘、葛尾村の給餌保護をしてくれています。ものすごく熱意のある方で、彼女のおかげで幸せになった犬猫多数。個人的にTNRや支援もして多大な出費をしているのに、支援も呼びかけてません。最近、ようやくブログを始めました。忙しいので更新頻度は少ないけれど、活動ぶりは私がよく知っています。スゴイ人です。
 
 
 
 郡山市在住の個人ボランティアさん。TEAM福島まるこ組の代表。自宅で猫30匹以上、犬1匹を保護しています。放射線量のきわめて高い浪江町津島地区を中心に飯舘村、葛尾村などで頑張ってくれています。
 
 
 東京の自営業の方。ご夫婦で毎週葛尾村、飯舘村、川内村などの計画的避難区域に給餌保護してくれています。おかげで多くの命が救われています。
 
 
 埼玉の個人ボランティアさん。ほぼ毎週のように葛尾村、飯舘村、川内村、南相馬小高、楢葉町、そしてときには圏内と多くの場所で給餌保護活動されています。すべて自腹で震災後からずっと。頭が下がります。
 
 
 いわき市の方。保護活動に専念するために仕事を辞めてシェルターを造って精力的に活動してくれています。
 
  本当はもっといますが、あとは上記の方々のリンクなどを参考にしてください。
 
 
 以下は「にゃんだーガード」のシェルターの犬猫たち。(ごく一部です)
 
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▲リビングにいる「エビちゃん」。昨年末の公益ペットレスキューのとき、国道6号線の大熊町で保護されました。圏内でも特に放射線量が高い「PLANT-4」のあたりで、タヌキの死骸を食べていたそうです。里親募集中。肉球の色がMIXです。
 
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▲こちらはシゲ。山梨県の多頭飼育崩壊現場から保護されてきた2匹のうちの1匹。2匹とも犬舎から出ないし、散歩に行こうとしません。人間にはだいぶ慣れてきましたが、大きな物音や人間の行動にイチイチおびえます。虐待されていたのでしょうか。
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▲最近、高齢の飼い主さんから病気で入院するので世話できなくなるから、と預けれたシバシバ。人懐こい子です。
 
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▲シマシマちゃん。昨年11月初め、私とたけさんがN町に泊まりこんで保護した子犬9匹のうち売れ残った(?)1匹。母犬のももとそっくりになりました。
 
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▲保護当時。どの子がシマシマなのかな? 鼻のブチ具合からたぶん、左の真ん中の子だね。
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▲母犬のもも。一緒にいた「まこちん」と同じ家にもらわれていきました。後ろの犬は「まこちん」ではなく、たぶん、子犬たちのお父さん。このときお父さん犬だけ保護できなかったのですが、あれっきり姿を見ません。保護されたならいいのですが。
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▲「にゃんだーガード」の看板犬、ボウボウ。ボーちゃんと呼ばれています。田村市のごみ処理施設で檻に入れられて処分寸前のところを「にゃんだーガード」の本多代表に助けられました。最初は凶暴だったけれど、今はかなりおとなしくなりました。犬の性格も飼い方次第ですね。
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▲こちらも古株の「ジロさん」。富岡町で保護しました。飼い主さんはいわき市に避難中。人間大好き、犬は大キライです。
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▲地元紙にこんな記事が載っていました。