【推し城】 | pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

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地図を眺めれば、家にいながら「冒険」の始まり。
毎日をワクワクドキドキの「夏休み」にするためのブログ。

 

毎月、月末に開催される「地図ラーの会」の「地図だらナイト」。毎回テーマに沿って、2時間半ほどだらだらとおしゃべりをする会です。今回5月のテーマは「城」ということで、まずは、城の魅力をリストアップしてみます。

・雄大な天守閣
・大胆かつ精緻な石垣と城門
・水鳥が舞い遊ぶ堀
・武家屋敷と商人たちの城下町
・戦略的な観点で選ばれた絶好地
・敵の侵入を阻む様々な仕掛け
・城主の偉大さを称えるための美しさ
・歴史の重み

つまり、地域のランドマークであり、シンボルでもあります。

では、どんなお城を推しましょうか。正直なところ、西洋中世の城から日本の戦国時代の城、城跡や古城に城塞都市と城下町など、古今東西のいろんなお城が思い出されてしまい、毎度のことながら収拾がつきません。一つに絞るどころか、三つに絞るのも難しいところです。昨年11月にアップした記事【「塞王の盾」】にも多くの城が登場しますが、まずは思いつくままに、書き記してみようと思います。


◆籠城戦で敵軍から民を守りぬくお城
まずは民を守るために籠城戦でジーンと熱くなるお城からです。

大津城
歴史小説「塞王の盾」今村翔吾作
琵琶湖よりも高いところにある堀に揚水した原理がいまだにファンタジーですが、石垣職人「穴太衆」と鉄砲職人「国友衆」の宿命の対決は、最後まで「矛盾」つまり矛と盾との壮絶な戦いとなり、感動を呼んでくれます。いつか映画化されることを楽しみにしています。

ミナスティリス城塞
ファンタジー小説「指輪物語」 ‎J・R・R・トールキン作
物語の前半部分を描いたラルフ・バクシ監督のアニメ「指輪物語」を見てから、後半を知りたくなり、夢中になって読み耽りました。闇の力により、夜明けがなくなった城塞。押し寄せるオークとトロルの軍勢。上空には、人々を恐怖に陥れるナズクルと呼ばれる翼竜。その首を切り落とし、首領を打ち倒すローハンのエオウィン姫の活躍など、これが空想の世界なのかと感動したものです。言葉には尽くせません。


◆もう一度出かけてみたくなるお城
小さいころ、親戚に連れられて大阪城や姫路城・松江城といろんなお城を巡っていますが、不思議なことにあまり記憶が残っていません。名古屋城と松本城と五稜郭は多少の記憶が残っているものの、もう一度訪れたいというほどではありません。理由は簡単です。若い時分には城を見る目がなかったというわけです。さて、小諸城や首里城など行ってみたいお城はいくつかあるのですが、ここでは、もう一度行ってみたいお城をあげてみたいと思います。

シンデレラ城
「シンデレラ城ミステリーツアー」に参加したことがありますが、現在は「シンデレラのフェアリーテイル・ホール」になっているとかで、ぜひとももう一度出かけてみたいものです。

金沢城
妻と30年の真珠婚の記念に出かけたお城です。ブラタモリでも紹介されていた、お城への給水システム。サイフォンの原理を利用しているとかで、わざわざ水路を確認したりしました。兼六園と合わせて見学したいところです。東海道新幹線は騒がしく気ぜわしいという感じがしますが、北陸新幹線だと静かで落ち着いていてというイメージがあり、もう一度行きたくなる要因かと思っています。

江戸城
皇居東御苑内に天守閣跡が今も残っており、必見の価値ありです。そもそも、皇居を一周するだけでもウォーキングコースとしては最適ですし、神田川や水道橋による上水路、渦巻き型に拡張していった城下町、多重に張られた都市伝説っぽい結界など、魅力満載の城塞都市です。

妻籠城跡
木曽路にある山城の跡です。JR中央西線の南木曽駅から木曽路に沿って歩けば、妻籠宿の手前で城跡への標識に出会います。山の頂からは谷間に細々と広がる妻籠宿を一望できます。この景色が好きで、何度も出かけています。まあ、ここに城があったら、容易には突破できないでしょう。

砂の城
GoogleMapで地元周辺の城跡を探していたら、偶然に見つけたお城です。家内と行って見てびっくり。かなりの大きさのある砂でできたお城でした。


◆謎解きが面白いお城
城といえば殺人事件です。数多くの「〇〇城殺人事件」を読んできましたし、これから読んでみたい作品はまだまだたくさんあるのですが、いつも思い出す作品に登場する城です。

人狼城
推理小説「人狼城の恐怖」二階堂黎人作
ギネス認定、世界最長の推理小説で、4巻で構成されています。ライン川の両側にそびえる双子の城という地理的な設定がなかなか秀逸です。第1巻はドイツ側の城での殺人事件。第2巻はフランス側の城での殺人事件。第3巻は名探偵が登場しと、ほとんど内容を忘れているので、再読したい推理小説です。

有岡城
歴史推理小説「黒牢城」米澤穂信作
織田軍に包囲された有岡城の城内で起きた殺人事件。城内の動揺を抑えるため、城主荒木村重が頼った名探偵は、牢屋に閉じ込めた黒田官兵衛なのでした。

瑠璃城
推理小説「瑠璃城殺人事件」北山猛邦作
ほとんどストーリーを忘れてしまいましたが、白い十字架の巨石や塹壕の地図など、断片的なシーンを思い出すことが多く、もう一度読んでみたい小説です。


◆内部から敵軍を翻弄するお城
主に第二次世界大戦などの戦争ドラマや映画に登場するお城です。

コルディッツ城
BBCドラマ「コルディッツ大脱走」
もはや50年近く前の深夜ドラマでしたが、当時はすごく嵌まっていました。第二次世界大戦中、ドイツ軍が連合軍士官用の捕虜収容所として使っていた古城です。捕虜となっていた連合軍将校たちはグライダーを作ったり、高さ38mの時計台のシャフトに地下トンネルの入り口を作ったりと、まさに奇想天外。でも、主人公の脱出ルートは意外にも警備兵のいる中庭を抜けていくという極めて大胆でシンプルなものでした。


アドラー城
映画「荒鷲の要塞」
城の出入りにはロープウェイしかない弧城。ロープウェイ上でのアクションは今でも懐かしさいっぱいです。全編にわたって緊張感のある作品でした。


◆お姫様を助け出したくなるお城
ヨーロッパのどこかにある架空の小国で、一般人がお城からお姫様を助け出すというストーリーの作品群を「ルリタニアン・ロマンス」と呼びます。「ゼンダ城の虜」のゼンダ城や「オルシニア物語」のモーゲ城など、魅力的なお城がいくつも登場しています。

カリオストロ城
アニメ「ルパン三世 カリオストロ城」
お姫様を助け出すと言ったら、もう、このお城しかないでしょう。オートジャイロから、お城の衛士隊対埼玉県警機動隊、次元の対戦車ライフルと五エ衛門の斬鉄剣対暗殺部隊の「カゲ」、時計塔とローマ遺跡など、心をくすぐるアイテムやらギアに乗り物・武器・その他キーワードがてんこ盛りです。


◆作ってみたくなるお城
リヒテンシュタイン城
ペーパークラフト「リヒテンシュタイン城」
お値段も手軽で、組み立ても簡単そうだったので、毎日毎日少しずつ組み立てて完成させました。書棚に飾ってヨーロッパ中世の雰囲気を楽しんでいます。ちなみに、この城、リヒテンシュタイン公国にはありません。南ドイツにある城です。城名は、騎士物語の題名からとられています。


世間では「御城印」なるものが流行っているみたいです。価格も1000円以内のようですし、千葉県だけでも100箇所で頒布しているので、機会があれば集めてみようかと思います。



さあ、今日も地図を広げて、
お姫様を助けにお城へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。