pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

地図を眺めれば、家にいながら「冒険」の始まり。
毎日をワクワクドキドキの「夏休み」にするためのブログ。

 

毎週日曜日の早朝ウォーキング。久しぶりに、4時起床後、朝の涼しいうちに散歩をしようと、家を出ます。目的地は、少しでも涼しそうな都会のベイフロントを目指します。Google Map であらかじめ見つけておいた名所旧跡を手がかりに歩き回る予定です。

玄関を出ると、熱帯夜のような熱気。早くも多難なウォーキングが予想されますが、めげずに出発します。途中のセブンイレブンで朝食を購入し、京成稲毛駅のベンチにて食事を済ませます。改装工事中ですが、改札口や、障碍者用のスロープには、駅員たちがアート感覚を振り絞ったであろう夏の風物詩などの飾り付けが、庶民的な駅を感じさせ、すこぶる好感が持てます。ほんの少しだけ涼しく感じたものです。今朝はめずらしく東京湾からの潮風がまったくなく、暑さがひとしおに感じていたからです。04時55分発の冷房のよく効いた電車に乗車し、ホッとします。京成津田沼駅で上野行きの電車に乗り換え、船橋競馬場前へと向かいます。

久しぶりの船橋競馬場前駅です。かつては、ららぽーとへ遊びに行くのに、よく利用した駅です。最近はすっかり出不精となり、ウィンドーショッピングもさっぱりです。ららぽーとへ向かう無料バスのバス停を過ぎ、国道14号線を渡り、京葉道路へ向かいます。

最初の名所は「南船橋キリスト教会」。教会ということで、教会前の京葉道路の大きな土手は、中世ヨーロッパの城壁のように見えます。ただ、この教会。今は、普通の住宅になっている模様。というのも、かつての写真を見ると、玄関の扉の脇に十字架のマーク。さらに左側の窓ガラスには教会でよくみられるステンドガラスが嵌め込まれていたからです。今は、簡単には消せそうもない壁面に描かれた十字架だけが残っていました。

次の名所は「陸軍境界石」。境界石というのは、民有地や官有地との境界を明確にするために設置した石柱のことです。習志野には広大な陸軍の演習場があったので、その境界線かもしれません。

船溜りの方へ向かって歩くと、あからさまな暗渠に遭遇。暗渠に沿って民家が連なっています。その脇の自動車道を歩くと、京葉道路にせき止められたような運河にぶつかります。運河沿いには、ペットを連れた人たちでにぎわっています。ワンちゃんたちの仕草を見ながら歩くと、朝陽を浴びつつある船溜りが見えてきます。

満潮のようです。10隻ほどの漁船らしき船が停泊していますが、実際に漁に使っているのかどうかは不明です。いったん、京葉道路を抜けようと、抜け道をくぐると、立派な燈明台のレリーフが飾られています。少し路地を歩けば、浜町の商店街。早朝なので、シャッターはすべて閉まっていますが、各店舗には、提灯が下げられており、祭りの飾り付けのようです。掲示板のポスターを見ると、「ファミリータウン夏まつり」というのが、昨日の土曜日から開催されているようです。
 
商店街を抜けると、京葉道路の高架下には「大捲き舟・ベカ舟」の名所がありました。二隻の木造の船が高架下に展示されています。のりの養殖用に使うのがベカ舟、アサリやハマグリを人力の捲き網で捕るのが大捲き舟のようです。なかなかの不思議な空間です。 

小さな浜町北公園でも、提灯の飾りつけ。屋台もあり、中央には簡易の舞台が作られ、本部用のテントなどがあり、ここが祭りの中心地のようです。

再び、船溜まり。歩行者専用の浜町橋を見つつ、新船橋へ向かいます。新船橋は、船橋浜町船溜りの水門のような橋。現在架け替え中です。橋を渡り、左側に海老川を見つつ、歩くと船橋橋。海老川に掛かる橋には、それぞれテーマを持ったモニュメントがあり、この橋の袂には河童の銅像がありました。「海へのロマン」をイメージしているとかで、ちょっと意味がわかりませんでした。

海老川を離れ、大神宮下駅へ向かい、京成線で船橋に出て、列車の冷房をありがたく感じながら、帰宅への途につくのでした。

■コース


○京成稲毛駅の飾りつけ


①陸軍境界石 


②船橋浜町船溜り


③灯明台のレリーフ


④浜町の商店街


⑤大捲き舟・ベカ舟


⑥浜町北公園


⑦浜町橋 


⑧船橋橋の河童


⑨海老川


さあ、今日も地図を広げて、
都会のベイフロントへ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

先日の3連休では、平日だとなかなか見ることができない配信動画の無料映画を精力的に観賞しようと決意しました。

・「プロジェクト・ヘイル・アーサー」「ET」を思い出すファミリー映画
・「ひつじ探偵団」羊たちが主人公のファミリー映画。ミスリードが秀逸
・「ドールハウス」人形は大切に扱いましょう!かくれんぼって、意外と危険
・「アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ」3作目は、溶岩滴る火の世界を期待したのに!
・「国宝」一言で片づけられない



■人間の「業」と凄まじい執念―圧倒的な密度で描き切る傑作『国宝』
「一言で片づけられない」 そんなわけで、映画賞を席巻するなど大きな話題となった映画『国宝』の感想などをお話ししたいと思います。伝統芸能の華やかな世界と、その裏にある人間のねじれた業を描いた作品。3時間という上映時間にもかかわらず、もっと長く観ていたいと感じるほど、微細なドラマが凝縮されていました。というか、気になるシーンは何度も再生です。ポイントごとに見ていきましょう。

■歌舞伎界の頂点「人間国宝」という重み
あえて、一言でいえば、本作は歌舞伎の世界での人間国宝を描いた重厚なドラマです。

そもそも「人間国宝」とは、日本の文化財保護法に基づき文部科学大臣が指定した重要無形文化財の保持者(各個認定)に対する通称。正式な法律用語ではなく、芸能や工芸技術などの伝統的な「わざ」を高度に体現・体得している個人を指します。歌舞伎の俳優(役者)分野における現役の人間国宝は、現在わずか6人。その頂点に立つことが、どれほど孤独で険しい道であるかが、二度目の鑑賞中にビシビシと伝わってくるのでした。

■血筋とハンデ、そして「真の動機」を探す旅
物語を通じて深く突きつけられるのが、「価値を決めるのは血筋か、それとも才能か?」という問いです。

伝統の世界では家柄や血筋が大きな意味を持ちますが、そこでふと「では、その血筋の『初代』はどうなるのか?」という根源的な矛盾に行き当たります。ただ、そこはあえて作中では深く触れられず、ヤクザの子という逃れられない血筋のハンデや刺青を背負った主人公・喜久雄が、必然的に過酷な運命に翻弄されていく姿が描かれます。

本人は「芸のために悪魔と契約した」というほどの覚悟と心持ちで芸に身を捧げていきますが、運命の波に翻弄され、時には「自分はいったい何をやっているんだ」と心が折れそうになり、目指していたはずの「真の動機」を見失いかけてブレてしまう苦悩の時期もあります。しかし、その泥沼の中でも、かつて自分が追い求めた原点を再び思い出していきます。

最終的に、主人公が求めたのは「ただひたすら、美しい風景を見たい」という純粋で切実な願いでした。そこにたどり着くまでに費やした膨大な修練の時間こそが、結果として彼を人間国宝としての高みへと押し上げたと感じます。

そして、彼が追い求めた「美しい風景」の正体とは何だったのか。それは、父親の一生一代の見せ場の続きです。映画の冒頭、あえなく中断されてしまった父親の見せ場。その強烈な心残りと哀しみが、主人公の心を一生離れることはなく、彼自身を最後まで突き動かし、未完だった夢を完成へと導いたと、個人的には納得しています。

■見事なコントラストを描き出す、俳優陣の凄み
そして、俳優陣の圧倒的な名演です。

吉沢亮(喜久雄):まさに「悪魔と契約した冷徹な印象」を体現し、美しさと狂気が同居する凄まじい演技力がスクリーンを支配します。芸のためにはすべてを飲み込んでいく姿に圧倒されます。

横浜流星(俊介):歌舞伎界の跡継ぎという重い立場にありながら、父親の影や、圧倒的な才能を持つ喜久雄の存在に翻弄され、常にどこか安定感のない危うさと葛藤を抱えた姿を見事に表現していました。

この対照的な二人の奇妙な関係性が、物語の面白さを何倍にも膨れ上がらせています。どれも、欠かせないエピソードの連続であることに気付かされます。

■作品の評価とまとめ
本作は、第49回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめとする最多10部門で最優秀賞を受賞するなど、国内外の賞レースや興行面でも圧倒的な評価を獲得しています。

強烈な映画体験を求めている方に、心からおすすめしたい一本です。



さあ、今日も、冷房の効いた部屋で地図を広げて、
スクリーンの中へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

7月の第三月曜日は、「海の日」で祝日です。

「海の日」は、1996年から7月20日より、国民の祝日となりました。もともとは、1876年(明治9年)、明治天皇が東北地方への巡幸の際に、灯台巡視の汽船「明治丸」で航海され、7月20日に横浜港へ無事ご帰着されたことに由来しています。2003年(平成15年)の祝日法改正(ハッピーマンデー制度)により、7月20日から現在の7月の第3月曜日へと変更されました。今年は、7月の第三月曜日が7月20日であったため、多少のありがたみは増しているかもしれません。いずれにせよ、三連休です。夏休み気分を味わいたく、安房興津という房総の海へ出かけてみることにしました。

房総半島の南部には、「安房(あわ)」という文字がつく地名が数多く存在します。この「安房」という地名は、古代に四国の阿波国(現在の徳島県)からこの地域に移住した「阿波忌部(あわいんべ)氏」が開拓し、故郷にちなんで名付けたことに由来しているそうです。「興津(おきつ)」は、鎮座する興津宗像神社の祭神である「興津島姫命(おきつしまひめのみこと)」が住居を定めたことに由来するとされています。

当日は、総武快速線で上総一宮駅まで行き、安房鴨川行きの電車に乗り換えです。乗り換え時間は3分ほどしかありませんが、ホームが違うので、速足で陸橋を渡ります。階段を降りると、先頭車両です。この1両目の列車は、ボックス席でもあり、元気のよい部活の子供たちがはしゃいでいます。後部車両へと向かって歩いていくと、トイレのある車両を見つけ、さらにその奥の車両がボックス席であることに気付き、しめたとばかりに陣取ります。といっても、同じ車両に乗客は誰もいません。

電車はすぐに出発。水田が広がる車窓に満足です。この時点ではまだ梅雨明け宣言はされていませんが、夏らしい風景が過ぎ去っていきます。海岸線を走るとは言え、御宿駅を過ぎないと、海は見えません。太平洋が見えてくると、いよいよ外房という感慨がわいてきます。

安房興津駅で下車します。雑草が元気よく生い茂った単線の無人駅で、私たち以外には、二人ほどの乗客が下車。海辺の駅らしく、潮の香。駅の待合室は、掃除が行き届き、綺麗な状態で保たれています。駅を出れば、早朝で閉まっていますが、小さな小さな商店街が広がっています。

車も通らない国道128号を渡り、民家を抜けると、すぐに小さな海水浴場です。海水浴場自体は水蒸気が立ち込め、雲が多く、ときどき陽が射す程度。でも、真夏という感じです。浜辺の東半分は、波が寄せる限界まで植物が育ち、歩きやすくなっています。ただし、この区画は、小型ボートが停泊しており、子供たちの遊泳場所は中央から西にかけての区域となっているようです。

その区画には、早くも、地元の人たちらしい幾つかの家族がテントとビーチパラソルを基地にして、ペットの犬たちとともに海水浴を楽しんでいます。

朝7時の時報が海岸に流れます。と同時に海水浴客たちが海岸へ現れ始めます。ちょうど、地元の住民たちが、朝飯を食べ終わり、大人たちの準備も整い、子供たちに引っ張られながら、ぞろぞろと浜辺に集合しているようです。

湾の両端は磯でできた岬となっています。この辺は遊歩道が整備されていないので、歩ける範囲は限られています。西の磯へ近づくと、勢いのある高い波が岸壁に打ち寄せています。暑いので、影が延びている川筋をしばし歩き、駅方面へ戻りました。

朝顔が咲き乱れる民家の軒下を抜け、国道に戻ります。街の万事屋であるコンビニの「Daily Store」では、浮き輪の陳列が目を惹きます。

時刻表を見ると、ちょうど特急わかしおが間もなく停車する模様。ネットで調べると、わずか5両編成の全車指定席。無人駅で指定席券を購入できないため、最後尾の5号車の乗車口で列車を待ち、車掌に確認してから乗車します。発車後、空いている席に案内してもらい、特急指定席券を無事購入します。蘇我駅で千葉行きの内房線に乗り換えです。ちなみにわかしおは蘇我駅を出ると、京葉線に入り、終点東京駅まで停車駅はありません。つまり、海浜幕張駅には止まらないのです。

さすがに最近の夏は、暑すぎて歩き回れないですね。短い滞在でしたが、夏休みの雰囲気を十分に味わことができました。なお、安房興津には、興津城跡があるらしいのですが、内陸に入って1キロほどの高台にあるようです。夏以外の季節に訪れたいものです。

■「興津海水浴場」の位置

■「興津海水浴場」周辺図

 

 


さあ、今日も地図を広げて、
夏休みの冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

先日の土曜日の午後は、幸いにも「千葉市長と語る会」に参加することができました。きっかけは、私が参加している「地図ラーの会」に市からお声がけがあったからです。noteでの投稿を調べてみると、「ボードゲームの会」などでも呼ばれた記事がありましたので、あらゆる市民団体にお声がけをされているようです。

当日は、「900年の歴史を振り返り、未来につなぐまちづくりを考える」という資料をもとに、市長より30分ほどのすばらしいプレゼンがあり、残りの30分弱で質疑応答という構成でした。30分にも満たない時間なので、4人ほどしか質疑応答ができませんでしたが、市長からは懇切丁寧な回答をいただき、好感の持てる場となりました。

市長というものは、千葉市に関するあらゆる問題に精通していなければならず、さらには解決策とまではいかなくても、「ある程度の見通しやビジョンを持っていなければならない」ということを改めて思い知ると同時に、「激務だな」と感じるのでした。

私は、免許を持っていないので、国道357号線の交通渋滞などを知りませんが、質問に立たれた当事者たちには真剣な悩みの種です。千葉市の誇る千葉港は貨物量が日本第二位の港です。それだけの物量を裁く必要がありますが、東京方面は通勤にも使う国道357号線に頼るしかない現状。その357線の改良を続けると同時に、国主導の新湾岸道路の早期具体化を図っているとのことです。

私の家は、台地上にあるので、それほど地震を心配していませんが、美浜区の埋め立て地に住む人たちには、防災はきわめて重要な問題です。市の見解によると、地震による津波よりも台風による高潮の危険が切実なようで、あらゆる対策を講じつつあることを知ることもできました。

日本は全国的にも少子化問題の対策を急がれていますが、千葉市は幸いにも人口が増えています。東京のような都心で見られるような、若い人たちの増加だけが顕著な現象とは異なり、千葉市は全世代で増えており、比較的住みやすい街として知られているようです。千葉という街には、広い公園と水辺がある街という印象があるらしく、それが誘致への好材料となっているようです。

1時間はあっという間でした。まさに、密度の濃い1時間でした。 私も、意見を求められても良いように、千葉について、考えをめぐらしますが、どうしても「横浜に対する千葉」となってしまいます。私は、大学へ入学と同時に千葉へ引っ越してきました。それまでは、横浜市で過ごしてきたので、否が応でも横浜市と比較したくなります。ただ、比較と言っても、比較対象はことごとく横浜に軍配が上がってしまいます。

●タワー
・横浜:マリンタワー・ランドマークタワー
    キング・クイーン・ジャックの三塔物語
・千葉:ポートタワー・猪鼻城(どちらもアクセス悪し)
●野球
・横浜:ハマスタ(関内駅から2分)
    毎年開催されるTUBEのライブ
・千葉:老朽化したZOZOスタジアム
    (海風を感じるらしいけど、強風じゃん?)
●港
・横浜:氷川丸・日本丸・中華街や外人墓地などの異国情緒
    横浜市の小中学校には「開港記念日」というお休みがあり、懐かしい!
・千葉:日本第二位の工業港
    (夜景でがんばれ!)
●アニメの聖地
・横浜:「コクリコ坂から」(誰もが知ってる国民的アニメ)
・千葉:「俺の妹が…」「俺の青春ラブコメ…」「青のオーケストラ」

こうしてみると、勝てる要素など、一つもありません。母はよく言っていたものです。

「千葉へ都落ちしちゃった!」

私も最近まではそんな気分で過ごしたものです。でも、今は違います。誇れるものが一つはありました。それは、世界一の距離を誇る懸垂式モノレール。神奈川県にも、湘南モノレールという懸垂式モノレールがありますが、単線です。対して、こちらは複線です。しかも、街中を走っています。下から上を見上げたときのインパクトは破壊力があります。つまり、モノレールの沿線は、ほとんどがフォトスポットです。もちらん、車窓からの眺めも秀逸です。モノレールを手始めに自信を取り戻す日々が始まりました。



さて、「千葉市長と語る会」のあった土曜日の夜は、「出没!アド街ック天国」で、「米西海岸風ビーチリゾート」 として、千葉市の「稲毛海岸」が紹介されていました。東京テレビらしく、アニメ「俺の青春ラブコメ…」については、いっさい触れずにです。少し離れたところに住んでいる私にすれば、稲毛海岸を取り上げるのは、少々大げさなような気もしますが、1位から20位までの順位をひとつづつを見ていると、知らないスポットもあったりで、大いに勉強になるとともに、「良い街じゃん!」とも思えてくるのでした。でも、海岸へ行くには、陽がすっかり登った6時以降でないとバスがないので、暑さの厳しい季節には、遠い場所でもあります。なので、始発の総武快速線に乗って、大船まで行き、湘南モノレールに乗りたくなってしまう(あるいは、鎌倉から江ノ電)のは、少々残念な習性です。あと、千葉そごうへ行くと、崎陽軒のシウマイ弁当を買ってしまうのも、残念な習性ですね。

■参考図書
●「地球の歩き方 千葉市」

 

 




さあ、今日も地図を広げて、
ビーチリゾート稲毛海岸へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

■物語の始まり
毎月、各家庭に配布される地域新聞「ちば市政だより『いなげ』」を読んでいたら、「シンデレラ」の素敵な挿絵に惹き込まれてしまいました。なにか、催し物があるらしい。それも、千葉市美術館で展示されているようです。このテーマは、私もだけど、家内も食いつきそう。詳しく、紹介文をそのまま読んでみましょう。

時代や地域を超えて語り継がれてきた「おとぎ話」は、妖精や魔法使い、森、変身といった象徴的なモチーフに彩られながら、挿絵や装飾、舞台芸術、ファッションなどの視覚文化を通して豊かなイメージを形づくってきました。なかでも、赤ずきんのフードや長靴をはいた猫のブーツ、シンデレラのガラスの靴といった印象的な装いは、登場人物を象徴するイメージとして広く親しまれてきました。こうしたモチーフのなかには、おとぎ話の想像力とモードの感性がゆるやかに交差する様子を見て取ることができます。

本展では、19世紀から20世紀にかけてヨーロッパで花開いた挿絵本の世界を中心に、おとぎ話のイメージのなかに息づく「モード」をさぐります。また、ヨーロッパを中心に広がってきたおとぎ話の豊かなイメージの変遷を辿り、それらが時代の感性と響き合いながらどのように新たな姿をまとってきたのかを、美術・デザイン・ファッションの観点から多角的に読み解きます。 

■現実と幻想世界との境界線を越えて
この展示会行きに、家内もすっかり同意。先週末の土曜日に、おとぎの国(千葉市美術館)へ冒険に出かけるのでした。京成線の千葉市中央駅のマクドナルドで早めの昼食を食べ、ゆっくりと美術館という異郷へ向かいます。料金は、1500円。65歳以上の千葉市民は、1200円で、高校生以下は無料です。

■目に入る展示物
まずは、魅惑的な本が多数展示されています。それらは装丁が素晴らしく心躍らせる挿絵が目を惹きます。飛び出す絵本のような仕掛け本もいくつか展示されています。空間の合間に、ドレスのコーナーが作られており、イブニングドレスなどの衣装がマネキン人形に着せられ、展示されています。

■前提となる用語
一つ一つ展示を見ていく前に、準備運動です。おとぎの国を、もっともっと心で感じるための鍵となるキーワードの話です。「妖精」「魔女」……。そんな言葉(キーワード)をたくさん知っていると、展示のあちこちに隠されていた秘密が、次々と目に飛び込んでくるようになります。あなたの感性のアンテナを増やすために、まずはおとぎ話の言葉たちを、たくさんコレクションしておきましょう。知っていれば知っているほど、世界は鮮やかになります。 おとぎの国の住人たちの小宇宙を少しだけ知っておくだけでも、目の前の景色はまったく違う輝きを放ち始めます。

●妖精:人間の力では抗えない運命や大自然のルール。非日常への舵
●魔女:なくてはならない試練の象徴
●継母:自立を促すための壁。家庭内のリアルな葛藤を生み出す重要人物
●馬車:次元の壁を越える乗り物
●舞踏会:運命のオーディション会場
●金髪:神聖さ・若さ・豊穣のシンボル
●鏡:残酷な真実を告げる装置、あるいは異世界への入り口
●鍵と秘密の部屋:好奇心と禁忌の象徴

■文字の記憶
まずは、童話という文字の記憶から、おとぎの国は始まります。有名な童話と言えば、「イソップ物語」「グリム童話」「アンデルセン物語」があげられますが、「ペローの童話集」を忘れるわけにはいきません。同時代の「グリム童話」と重複している作品もありますが、違いを知っていると、より面白くなります。

●眠れる森の美女(「グリム童話」では「いばら姫」)
●赤ずきん(狼に食べられて終わりです)
●シンデレラ(「グリム童話」とは異なり、魔法使いやカボチャの馬が登場)
●長靴をはいた猫(「グリム童話」にはありません)

これらの童話に含まれない有名な作品と言えば。

●美女と野獣(フランスの民話) 
●くるみ割り人形とねずみの王様(ドイツのロマン派作家E.T.A.ホフマン作 )

あと、ジャンヌ・ダルクの話やアーサー王の聖杯伝説なども、おとぎの国への入り口となります。

■挿絵によるヴィジュアル化
挿絵と言えば、アーサー・ラッカム。アーサー・ラッカムと言えば、「ニーベルングの指環」の挿絵が有名かもしれませんが、ラッカムは、童話を目で楽しむものへの進化に大きく貢献しました。

●『グリム童話集』(彼の出世作となり、世界的な評価を決定づけました)
●『不思議の国のアリス』(ジョン・テニエルの挿絵が有名ですが、ラッカム版のアリスも幻想的で非常に人気があります)
●『ケンジントン公園のピーター・パン』(ピーター・パンの初登場作品。ラッカムの描く妖精たちが本領発揮しています)

これらの挿絵に特徴な点をあげておきましょう。

●「生きているような木」と妖精たち
●緻密な「ペン画」と渋く美しい「水彩」 
●不気味さ(ディズニーの明るいファンタージとは真逆のダークファンタジー)

■バレエによる立体表現へ
8階から7階へ移動すると、眼前にアラビアンナイトの世界が広がります。千夜一夜物語が展示されており、イスラムの細密画を紹介するつもりなのかと思いましたが、そうではありませんでした。バレエ「シェヘラザード」で舞うニジンスキーに焦点を当てつつ、バレエという手段で表現された「おとぎの国」へ招待されたのでした

1910年、バレエ団「バレエ・リュス」は「シェヘラザード」を上演し、大好評を得ます。バレエは、ルネサンス期のイタリアから始まり、フランスで洗練され、ロシアで大成したといわれています。このバレエが、童話(「白雪姫」や「シンデレラ」、「眠れる森の美女」など)をモチーフに選ぶのはなぜだろうかと考えます。

●言葉を使わず、体の動きと音楽だけで物語を表現する
観客は、目の前の純粋な踊りや音楽、演出の美しさに100%集中できます。 
●バレエの様式美にぴったり
主役:汚れなきお姫様と勇敢な王子様 
悪役:恐ろしい魔女や呪いをかける悪魔
観客は主役と悪役をすぐに理解できます。 
●「人間離れした動き」に対する完璧な言い訳
舞台が「おとぎ話の魔法の世界」だから、観客は不自然なバレエの超絶技巧を魔法や神秘として解釈できます。
●美しく見せられる「群舞(コール・ド・バレエ)」
バレエの見どころの一つは、大勢のダンサーが息を揃えて美しく踊る「群舞(コール・ド・バレエ)」です。童話をモチーフにすると、「森の妖精たち」「お城の舞踏会に招かれた貴族たち」といった形で、大人数の美しいダンサーたちを一斉に舞台に登場させることが自然にできます。

■現代への反映「モード」
バレエ「シェヘラザード」の成功は、オリエント文化をいっきょにファッションの世界にも投影していきます。1919年にフランス・パリで創刊されたモード・芸術雑誌『ラ・ギルランド(La Guirlande)』が展示されていました。アール・デコ期の華麗なファッション文化を象徴する伝説的な高級カルチャー誌です。アール・デコを牽引した巨匠たちが、最新のドレスやライフスタイルを描き出しています。「東洋趣味」から始まった異国情緒たっぷりの衣装。 画期的なのは、「コルセットからの解放」ともいえるゆったりとしたファッションです。

童話がもたらす「おとぎの国」は、キリスト教世界にあっては異端にされないまでも、警戒されたり批判されたりもしますが、土着の強みでしっかりと根付き、さまざまな分野に影響を及ぼしていることが、本展示会で学ぶことができました。

おとぎの国を去ると、続けて「なぞとき!日本の物語絵」の展示となります。同じチケットで鑑賞できるとはいえ、ちょっと組み合わせが悪いという感じで、またの機会にじっくりと鑑賞したいと足早に立ち去るのでした。

■「おとぎの国のモードをさがして」展
●千葉市美術館
●08月30日まで





さあ、今日も地図を広げて、
おとぎの国へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

週末は、サントリーホールへコンサートを鑑賞しに家内とでかけてきました。当日は、大風7号と8号とが最接近するとかで、ほとんどあきらめかけていました。2つの台風が接近するということで、あわよくば合体するのではないかと、不謹慎ながらも期待してしまいました。おそらくはお互いが勢力を打ち消し合って、消滅するだろうと予想し、Geminiに質問すると同様の答えが返ってくると同時に、「藤原の効果」という現象についての解説がありました。2つの台風が約1,000km以内に接近した際、それらが互いに干渉し合い、通常とは異なる複雑な進路をとる現象のことで、気象学者の藤原咲平博士によって1921年に提唱されたそうです。

当日は、朝の4時から気象チェックです。外はすごい雨。風は、さほど強くなさそうなのが幸いです。台風8号は、早くも遠ざかる模様。台風7号は、開演時間のころに東京に最接近。公演が中止されない限り、現地へ行くことができれば、大丈夫なようです。内房線と外房線は早くも運休。でも、千葉から東京区間は、JR職員さんたちが頑張って営業を続けることでしょう。昼を過ぎると、7号の進路は南にずれ、上陸はしないようです。総武快速線は数分遅れただけで、無事に東京駅に到着。いつものカレースタンドで早めの食事をとろうとしますが、なぜか見つかりません。お隣のビストロ「石川亭」が吸収?してしまったようです。なので、ビストロ「石川亭」の「一汁三菜セット+メインディッシュ」で夕飯を美味しく済ませました。

雨は止んでいますが、東京駅からサントリーホールまでタクシーを使います。駅から少し離れた、新丸の内ビルディング付近から乗車したので、1,800円で済みました。

さて、本日の公演内容です。

「東京交響楽団第742回定期演奏会」
出演:
 指揮:沖澤のどか
 カウンターテナー:藤木大地
 合唱:東響コーラス・東京交響楽団
曲目:
 デュカス:交響詩『魔法使いの弟子』
 グノー:オペラ『ファウスト』より「ワルツ」「バレエ音楽」
 メンデルスゾーン:序曲『静かな海と楽しい航海』 Op. 27
 ブラームス:運命の女神の歌 Op. 89
 ブラームス:アルト・ラプソディ Op. 53

指揮者は、女性指揮者の沖澤のどかさんです。調べてみると、世界を舞台に活躍する若きトップクラスの女性指揮者とのこと。2019年のブザンソン国際指揮者コンクールでの優勝や、京都市交響楽団の常任指揮者などの輝かしい実績を持ち、力強くも繊細なタクトさばきで国際的に高く評価されているとのことです。 女性指揮者をかっこよく言うと「マエストラ」。韓国ドラマの「マエストラ」や、映画「リトル・マエストラ」などのように、ドラマや映画の世界では、女性指揮者はめずらしくありませんが、女性指揮者の指揮ぶりを実際に間近に見るのは初めてです。

座席は、2階のRAエリア、楽団員から見て左後方。これは、指揮者を正面から見る絶好のチャンスです。唯一の難点は、合唱団の唄声、特にカウンターテナーの藤木大地さんの美声を後ろから聞いてしまうという点でしょう。

沖澤のどかさんの指揮ぶりです。自然体ながら、全身を使った、ゆったりと大きな指揮ぶり。これなら、楽団員も間違えようのない指揮ぶりです。曲調が激しくなれば、指揮も激しくなります。面白いのは、指揮が激しくなるにつれ、譜面を繰る動作が、面白くかつ魅力的でたまりません。上半身をお辞儀のように下げたかと思うと、さっとからだを持ち上げる際に左手で巧みにページを繰ります。曲調が静かなときは、わずかながら、楽譜を繰る音が聞こえるのですが、それがとても心地よいアクセントになっているのが不思議です。楽団も指揮に忠実に演奏している感じで、教科書をはるかに超えた模範演奏を聴いている感じがしました。アーティストというよりは、伝統芸能の灯を絶やさない腕利きの職人たちというイメージでしょうか。まさしく日本人らしい演奏と言えるかもしれません。聞いている間はみごとに至福の時間です。しかしながら、演奏後は、知っている曲しか思い出せないのが、とても残念です。つまり、『魔法使いの弟子』しか思い出せないのです。知らない曲は、事前に聞いておくべきだったのかもしれません。

さて、クラシック音楽において、真のアーティストは、あくまでも作曲家です。楽団と指揮者は楽譜を忠実に再現すべき職人であるべきかもしれず、アート性を求めるのは間違っているのかもしれません。確かに、フルトヴェングラーのように観客の度肝を抜くような、まさにこれから火山が噴火するような演奏をされたら、聞いているだけできっと疲れ切ってしまうことでしょう。いずれにせよ、メロディーを忘れても、楽団の奏でる音色やカウンターテナーの美声・合唱団の唄声、これらを完全に一つにまとめ上げた沖澤さん指揮のコンサートが、至福の時間であったことは間違いありません。

サントリーホールの観客席(wikiより)


Geminiに観客と楽団を生成依頼(実際の楽団員はもっと大勢で構成されていました)

さあ、今日も地図を広げて、
台風情報に気をつけながら、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

みなさんは、古代のローマ帝国をテーマにしたスペクタクル映画を鑑賞したことはありますか。若い人たちですと、リドリー・スコット監督の「グラディエイター」でしょうか。私のような昭和の世代ですと「クレオパトラ」や「ベン・ハー」、「スパルタカス」などが思い浮かびます。特に「ベン・ハー」の戦車競走や「スパルタカス」のローマ兵の整列シーンは、スターウォーズのエピソード1にも影響を与えているので、見ていないのであれば、必見の映画です。おっと、「テルマエ・ロマエ 」もローマ帝国の映画でしたね。

さて、本日紹介するボードゲームは、その古代ローマの雰囲気を存分に味わえるボードゲーム「NEUE SPIELE IM ALTEN ROM(古代ローマの新しいゲーム)」です。作者はボードゲーム作家として有名なライナー・クニツィア氏。クニツィア氏のファンなら、必携のボードゲームです。

■どんなゲーム?
ミニゲームが14個収納されているお得なゲームです。ミニゲームといって、侮ってはいけません。クニツィア氏が培った様々なアイデアが箱一杯に詰め込まれています。簡単なゲームですが、かなり奥が深く、いわば、クニツィア氏の渾身の力作揃いです。ですが、どれもミニゲームなので、手軽に挑戦できます。2人でも、多人数でも、その人数に最適なミニゲームが選べるので、「万能ゲームボックス」と言っても過言ではありません。

さて、「そのミニゲームの内容は?」というと、表題だけで、ローマの歴史が学べそうです。

「歴史の糸車」2~5人・10分:部族を集めるゲーム
「ローマ七丘」2人・10分:7つの丘を2人が奪い合うゲーム
「執政官」2~4人・20分: 神経衰弱に似たシステムで派閥を集めていくゲーム
「元老院議員」2~3人・10分: 議場に自分の派閥のカードを押し入れるゲーム
「ハンニバル対ローマ」2人・10分:ハンニバル軍団の扱いがキーとなるポエニ戦争
「総督」3~5人・45分:属州の総督に推薦してもらうゲーム 
「カエサル」2~5人・20分:応援団体を集め、政権を握るゲーム 
「スパルタクス」3~5人・10分: 反乱を繰り返し、奴隷蜂起を決定づけるゲーム
「法廷」4~7人・60分:賄賂や贈り物で、自分に有利な判決をもたらし、富と名声を獲得していくゲーム
「カテリーナの陰謀」3~5人・45分: 陰謀者を特定していくゲーム
「帝国」:2~5人・10分:支配権を広げるゲーム
「近衛兵」:2~5人・10分:軍人皇帝時代の権力闘争。皇帝になるゲーム
「商人」:3~7人・20分: 良い商品をチップで競り勝って獲得するゲーム
「大競技場」:2~5人・45分:戦車競走

■コンポーネントはシンプルで質実剛健

コンポーネント

すべてのミニゲームで、カードやポーン・カウンター・チップといった共通の用具から指定された用具を選んでプレイします。ミニゲームによっては、専用のゲーム盤を使用する場合があります。ゲーム盤は二つ折りで、大きさは、A4のサイズに統一されています。共通のカードとチップ、特定の盤面だけで、これほどルールの異なる14個のゲームが成立するというデザインの美しさに驚きです。さらに、驚嘆すべきことに、ダイス(サイコロ)が1個も同梱されていません。つまり、どのミニゲームでも、サイコロを一切使用しません。「人生ゲーム」のような「運」が支配する要素が一切ないのかといえば、そうではありません。例えば、トランプゲームでは、サイコロを使うでしょうか?全く使いませんよね。「大富豪(大貧民)」などのトランプゲームと、同じ感覚です。でも、ミニゲームの中には、配られたカードがまったく同じ条件で競い合う場合もあります。クニツィア氏は、本ゲームを成立させるのに、安易にダイスを使わなかったとも言えます。いずれにせよ、システムが磨き抜かれているからこそ可能になった驚異の1箱です。 

■私のお気に入りのミニゲーム
私がとても気に入っているミニゲームをいくつか紹介します。

◆「歴史の糸車」 
ラテン人・サビニー人・ウンブリア人・エルトリア人・サムニウム人と言った部族を一つにまとめていくゲームです。手番になったら、ポーンを進めて、カードを一枚集めます。なるべく、高い数字のカードを集めたいところですが、同じ数字が全プレイヤーによって集められてしまうと、ゲームは即終了。その数字は逆にマイナス点となるので、他のプレイヤーが集めているカードを眺めつつ、どのカードが一番最適かを判断しなければなりません。実に悩ましいゲームです。まあ、簡単なゲームなので、負けても「もう一回!」と言い出しやすいゲームです。

「歴史の糸車」ポーンの目の前の4のカードを取りたいけど、残り少ないし…

◆「元老院議員」
カードを縦もしくは横にスライドして、議場に入れていくだけのゲームなのですが、なかなか先が読みにくいゲームで、こちらも悩みの尽きないゲームです。旗カードの存在が事態をさらに悩ましげな状況にしてくれます。

「元老院議員」終了時の画像。通常ルールだと「青:10+9+7=26点」「赤:10+9+8+6+2=35点」で赤の勝ちだが、オプションルールで「B」の旗カードをカエサルに見立てた場合には、縦横列のカードの得点は倍となり、「青:20+18+14=52点」「赤:20+9+8+6+2=45点」で青の勝ち 

◆「ハンニバル対ローマ」
イベリア半島とアペニン半島に囲まれた西地中海の盤面で、ハンニバルが登場した第二次ポエニ戦争を戦い抜きます。軍団を示すカウンターの数も戦闘の勝敗を決める「1」から「5」までの5枚のカードともに、両軍同じです。盤面のエリアも実は対称になっています。違いがあるとすれば、カルタゴにはハンニバル軍団がいる点です。象部隊の破壊力を示すために、二個の軍団を積み重ねて表現し、戦闘も有利となります。軍団がぶつかると戦闘。カードを出し合い、大きい数字を出すと、相手の軍団を除去できます。ハンニバルの軍団は戦闘で若干有利になりますが、同じ数字の引き分けでも、除去されるので、相手の強いカードがなくなったタイミングを見計らってハンニバル軍団を敵軍団にぶつけたいところです。とはいっても「言うは易し行うは難し」です。

「ハンニバル対ローマ」ガリアでハンニバルの軍団とローマの軍団が激闘中です。

◆「大競技場」 
映画「ベン・ハー」で有名な戦車競走です。戦車(戦闘用二輪馬車)が走行する教場場を模したゲーム盤を使います。2人から5人までプレイできます。全員3台の戦車を持ち、「1」から「5」までのカードを使って、戦車を進ませます。一番最初に3台の戦車を一周させたプレイヤーが勝者です。各自、与えられたカードは同じであるため、無駄なことをしないことが一番肝心なようです。例えば、「3」のカードをプレイしたら、3マス直進しなければなりません。直進できない場合は、その場に停止し、カードは無駄となります。自分の戦車の前に別のプレイヤーの戦車がいたりすると、「直進できない」ということが往々に起こります。カーブも、無駄なく曲がりたいところです。できるだけ、他のプレイヤの進路は妨害したいのですが、すべての進路は塞ぎようがありません。できる限り、トップのプレイヤーを妨害したいのですが、そうすると、予想外のプレイヤーの戦車がするすると前に出てきたりと、なかなかうまくゲームをコントロールできないものです。この辺のジレンマが、自分自身の闘志をうまい具合に掻き立ててくれます。 

「大競技場」緑と黄が優勢だけど…

■惜しい点があるとすれば
本ゲームに課題があるとすれば、「ここまでゲーム化したのならば、あれもゲーム化してくれればよかったのに」の一言につきるのではないでしょうか。600以上のゲームを製作したといわれるクニツィア氏なので、本パッケージにもう少しゲームを追加してほしかったと言えば、ぜいたくな希望かもしれません。ゲームにしてほしかった個人的なネタを挙げてみましょう。クニツィア氏がどんな手法でゲームするのか、想像しただけでもワクワクしてきます。 

・「アレシアの戦い」蛮族との戦い
・「ハドリアヌス」長城を作るゲーム
・「すべての道はローマに通じる」街道や上水道を整備するゲーム
・「クレオパトラ」美女を侍らせるゲーム
・「アクティウムの海戦」ガレー船同士の戦い
・「グラディエイター」剣闘士の戦い
・「ロンギヌスの槍」キリスト教を広めるゲーム
・「テルマエ・ロマエ」公衆浴場を経営するゲーム
・「羅馬の落日」ゲルマン人傭兵による皇帝の擁立と廃位のゲーム

結局のところ、古代ローマというのは、興味のネタがつかない魅力ある時代と言うことなのでしょう。




さあ、今日も地図を広げて、
新しいゲームをプレイしに、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

「地図講」の6回目の街歩きのお話です。地図講とは、地図をこよなく偏愛する組織「地図ラー」の会の有料会員組織(「note」のコンテンツで月2000円) のことです。

本日の地図講の街歩きは、千葉駅周辺。千葉開府900年を記念した行事の真っ最中の千葉の中心地です。「千葉開府900年」とは、千葉市の都市としての歴史が始まってから、2026年で900年という大きな節目を迎えることを記念するプロジェクトです。平安時代後期の1126年6月1日に、武士の一族である「千葉氏」の当主・千葉常重が本拠地を猪鼻城(現在の千葉市中央区)に移したことが、現在の千葉市のまちの起源とされています。千葉市ではこの歴史的な節目を祝い、様々な取り組みや記念イベントが展開されているところです。

千葉駅に着くと、そこかしこに大きなポスター。アニメ「青のオーケストラ」です。このアニメの聖地は、厳密には幕張になりますが、幕張も千葉市の一部ということで、コラボされているようです。

集合場所は、千葉駅で有名な「ふくろう交番」。千葉中央警察署の千葉駅前交番です。千葉駅前広場を鉄筋に囲まれた人工の森と見立てた「森の守り神」をイメージしているとか。ただ、歩道の屋根の影響で、交番の二階部分のふくろうが確認しずらくなっていましたが、無事に全員集合。取材のための新聞記者が一人同行しつつ、出発です。

最初に、「ここに千葉駅ありき」碑を見学。千葉駅は、この場所から1963年に現在の場所へ移動しています。駅が移動するまでは、内房線の館山や外房線の安房鴨川から東京へ向かう場合、ここでスイッチバックをしていたのです。かつては、にぎやかだった場所の一等地でしたが、今ではすっかり埃っぽい街並みとなっています。

ここから、しばし房総往還(ぼうそうおうかん)の往時を忍びます。房総往還とは、千葉県船橋市の船橋宿から房総半島の西側(内房)を経由し、館山市の安房北条に至る江戸時代からの主要な街道の総称です。かつては、この街道沿いに、地蔵様などが祭られ、主要な神社が建てられ、賑わっていたことになります。堂満橋を渡り、しばし歩くと香取さま(千葉神社境外末社)です。神社と言えば、すぐ近くの妙見本宮千葉神社が有名ですが、こちらは歴史がある神社です。千葉神社最大の伝統祭礼である夏の例祭「妙見大祭」では、神輿はまっさきにこの神社に参ります。さらに挨拶が終わるまでは、神輿の頂点にあるきらびやかな飾りの鳳凰は外されるなど、かなりの敬意が払われるのです。

次に訪れたのは、後からできた妙見本宮千葉神社です。この地を支配していた千葉氏は、北極星や北斗七星を神格化した星の神様として「妙見様(妙見菩薩)」を信仰し、軍神もしくは守り神として一族の結束を図っていました。鳥居の狛犬の足元には、子供の狛犬が遊び回っています。これは、かなりのパワースポットだと、個人認定しておきます。さらに、この神社は重層社殿としても有名です。今まで知らなかったのですが、二階へ自由に上がれるのです。社殿の横手には、護摩壇・亀岩・弁天様・妙見池など、小さなテーマパークのようににぎやかに広がっています。

休憩は、千葉市美術館。ここで、新聞記者さんからインタビューを受けつつ、ショップで土産物を買ったり、館内の小さなカフェでドリンクを飲んだりと、しばしくつろぎます。さて、新聞記者さんとはここでお別れ。なんでも、ボビー・オロゴンさん関係の事件があったようで、呼び出されてしまったようです。

美術館を後にし、謎のスパイダーマンの等身大の像を目撃しつつ、蓮池通りを散策します。この細い通りは、かつての千葉の政財界の重鎮や文化人が集った「千葉市最大の格式高い花街(芸者街)」の歴史を持つ粋な通りだったそうで、芸者の三味線のBGMが流れるなど、今でも面影が残っています。 

都川に到着。吾妻橋を渡り、大和橋を横目に見つつ、「お茶の水」です。千葉常胤が、ここの湧き水でお茶を点てて頼朝をもてなしたとされた場所です。徳川家康も鷹狩の途中、ここでお茶を飲んだという記録が残っているそうです。亥鼻城跡というか、城の形をした博物館を仰ぎ見つつ脇を歩きます。この博物館、みなさんの思い出話を聞くと、2階にプラネタリウムがあったりとか、金網が取り払われた最上階からの眺めはよくなったりとか、一度は訪れてみたいと思うのでした。

街歩きも、いよいよ終盤。千葉大学のキャンパス内に入ります。病院もあるので、キャンパス内への出入りは自由だとかで、今まで知りませんでした。千葉大学亥鼻キャンパス記念講堂は、コンクリート打ちっぱなしのモダンな建物です。千葉大学旧医学部本館は、古くなり、もはや誰も入ることができません。千葉大学医学部サークル会館は、現在ではサークル活動に使われていますが、不気味なほど古い建物です。さて、大学を含め、亥鼻城の跡地周辺には、7つの小さな古塚「七天王塚」(市指定文化財)が点々と残されています。そのうちの6号塚と7号塚を見学します。7つの小塚は北斗七星の形に散らばっているとかで、パワースポットあるいは心霊スポットとして地元では有名なようです。機会があったら、7つ全部制覇したいものです。大学自体は城跡に続く丘の上にあるのですが、両側の落差は激しく、面白い地形です。近未来的な千葉大学医学部附属病院の救命救急センターの前を通り、千葉大学医学部附属病院に到着。街歩きはここで終了となりました。みな、バスに乗り、千葉駅へと向かうのでした。

■コース


①旧千葉駅周辺


②香取さま


③妙見本宮千葉神社


④千葉市美術館


⑤スパイダーマン


⑥蓮池通り


⑦亥鼻城跡


⑧千葉大学周辺


●地形拡大図



さあ、今日も地図を広げて、
「開府900年」の千葉へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

人生何十年も生きていると、人生の教訓めいたものをいくつかは習得するものです。まったくの個人的な私見を述べさせていただくと、私の手帳の1ページ目には下記のような人生訓が集まりました。

①クレジットカードは1枚
基本的に借金は嫌いです。すべてキャッシュでの支払いです。だから、お金を前借りして運用して利益を売るなんて、とっても怖くてできないです。なので、クレジットカードも本来なら不要なはずですが、JCBカードを持たなければならなくなりました。それは数十年も前のことですが、某三●銀行本社ビルの一室でシステム開発をしていたころ、昼食は地下の食堂で済ませていました。ですが、そこでの代金の支払いは、なんとJCBカードのみ。カードを持っている人に毎度肩代わりしていただいていましたが、「これはさすがに」と思い、本社1階のカウンターでクレジットカードを申請したのです。理由を即座に理解していただき、1週間ほどで発行してもらいました。以降は、Amazonの支払いで利用しています。まあ、この一枚は仕方ないけれど、二枚目はどう考えても不要ですよね。

②餅は餅屋
かつて、KDDIという会社があったころ、NTTの支払いをKDDI経由で支払っていました。まあ、おとくだったからですね。ですが、KDDIがこのサービスから撤退宣言。NTTという元の鞘にもどすのに、KDDIとNTTの間で3か月も交渉を続けました。要は、NTT とは新規契約となるので、古い番号は使えずに、新しい番号になると。それは、ものすごく困るので、相談に相談を重ね、どうにか、古い番号を維持したのでした。やっぱり本業以外のサービスには手を出すべきではないと肝に銘じたものでした。撤退のときのダメージがでかすぎです。

③ポイントに振り回されるな
ポイントカードがいっぱい増えていくものの、使いこなせるカードは少ないということですね。電化製品については気に入ったお店があるので、そこでしか買わず、いつもポイントの恩恵を受けています。こういった、何も考えずに使えるポイントは大歓迎です。もちろん、JCBポイントでは、ラーメンやカレーと交換していました。最近では、素直にAmazonでの書籍購入に充当しています。その他のポイントは、何も考えずにカードごと捨てています。

こういった教訓を持っていた私でしたが、何を勘違いしたのか、はたまた何を血迷ったのか、このゴールデンウイークに「dカードGOLD」を申請してしまったのです。

事の発端は、家内のスマホ。タブレットは持っていますが、家内はスマホは持っていません。連休という機会に家内のスマホを買いに、近くのショップへ出かけてみました。このショップ、昔から好きではなかったのですが、今回も意味不明な対応の連続。家内が入店し、続いて入ろうとすると、「お客様はここでお待ちください」。あまりの意味不明に言葉も出ませんでした。ようやく、中にいれてもらえたと思ったら、完全放置。家内が見当たらないので、トイレに行ったのかと思い、しばらく立ちんぼです。これはおかしいと思い、店内をくまなく見渡すと、柱の陰のブースに座った家内が私を待っていました。「スマホを買いに来たのに、この対応かよ」と内心あきらめ気味に要望を伝えます。こちらとしては、最新機種が欲しいのではなく、安定した少し前の機種ということで、「Pixel9a」を所望。ですが、最新機種の「Pixel10a」しかないの一点張り。在庫を調べようともしません。何かのノルマだったのかもしれません。私には、最新機種の「Pixel10a」 は高いという先入観があり、「Pixel9a」が逆にお高いとは知りませんでした。「ない」としか言えない担当者と、これ以上話しても仕方がないので、帰ることにしました。値段については、調べなおし、「Pixel9a」が 高かったことに驚きつつ、なぜ、担当者は普通に説明してくれないんだろうと訝しみつつ、家から三番目に遠いショップを予約するのでした。

三番目のショップ。実はここは、私のスマホ「Pixel7a」を購入したお店です。「Pixel10a」 が欲しいとのこちらの要望に笑顔で手際よく対応してくれます。ここで、安心してしまったのでしょう。ここぞという場面で、担当者から次のような言葉が投げかけられました。

「この際ですから、dカードGOLDにしませんか?」
「GOLDって、ゴールドですよね。年会費高いんじゃないの」
「1万円です」
「いや、ムリムリ」
「大丈夫です。この機会に電気とガスをこのカード経由にすれば、ご家屋3人分の携帯代と合わせると、軽く元が取れるポイントが貯まります」

と、ある程度の概算予測を手際よく示してくれたのです。バカですね。このセリフを思い返しただけでも、思考停止しているのがまるわかりです。迂闊にも、dカードGOLDを申請してしまったのです。



さて、一か月ほどたち、ポイントがどの程度貯まっているのか、そして、ポイントでどの程度支払金額を賄っているのか気になり、dポイントのサイトにログインします。まったく貯まっていません。電気とガスについては、もう一カ月たたないと分かりませんが、少なすぎです。少なくとも娘の携帯代金のポイントが加算されているはずです。AIに尋ねると、娘と家内の電話番号がポイントに紐づいていないことが判明しました。PCからサイトにアクセスし、いろいろメニューを探しまわりますが、該当するメニューがありません。どうやら、娘と家内のスマホからアクセスしないとダメだったようですが、そういう情報はAIに聞いてはじめて分かることばかり。AIも音をあげたようで、「ショップへ行きましょう。ショップなら、こんなこと、簡単にできるはず」との回答。もちろん、Aiの回答がすべて正しい回答を出せるわけではないのですが、サイトに書かれている意味不明な情報よりは、はるかに信頼できる回答に思えました。

そんなわけで、家から二番目に近いショップへ出かけます。こちらの要望を理解した担当者はただちにdカードのセンターと思しき個所に電話。「センターに通じましたので、このスマホで、お話ください」ということで、スマホ越しに電話。結局、本人確認で、dカードと紐づいている銀行口座が答えられず、「これ以上処理はできません。家に帰られて、口座番号を調べてからおかけ直しください」と取りつく暇もない回答。「カードの解約って、簡単にできますか?」思わず聞いてしまいました。一瞬間がありましたが、強気の発言が返ってきました

「はい、電話一本で簡単にできますよ」

でも、担当者の最期の「簡単」という発言は大嘘でした。AIとポイント予測を再度行い、確かにお得になる計算ですが、このとき、自分自身に課した教訓が蘇ってきたのでした。ポイントに目がくらまなければ、こんな目には合わなかったはずです。まだ、人生はやり直せるはず。そんなわけで、躊躇なく解約の電話を入れます。解約は簡単ではありませんでした。最終確認に「1」を入力するのですが、すぐに無機質な応答です。

「入力内容を確認できませんでした 」(うっそー!)

とのメッセージのあとに、再度「解約/取り消し」二者択一のメッセージを流してくるのです。もう一度、解約の「1」を入力します。まさかのまさか。

「入力内容を確認できませんでした」(いやいや、単なる解約の「1」だよ!)

と、再度「解約/取り消し」二者択一のメッセージを流してくるのです。 でも、冷静に「1」を入力します。ようやく「解約」を確認してもらいました。ここで、3回も懲りずに「1」を入力できるのは、私だけなのではないかと謎の達成感を抱きつつ、次の作業のチェックリストを作成するのでした。ドコモでんきを東京電気に、ドコモガスを東京ガスに、携帯の支払いはJCBに戻さないといけません。でも、すっごい爽快感です。

ところで、やっぱり不思議です。以下の①と②がクリアできていれば、「dカードGOLD」を続けていたのですから。 

①家内と娘の番号をカードに紐づけてもらう。これができていれば、何の疑問もおきませんでした。
②ゴールドなのに、デスクの対応がいまいち。せめて最後に、「ご不便おかけしまして、大変申し訳ありません。自宅に帰られましたら、こちらの番号におかけ直しください。すぐに対応いたしますので」この一言、何で言えないんだろう。謎です。
③さらに、大きな謎なのは、ドコモさんは私の解約理由を知らないままです。

AIにこの一連の騒動を評価してもらいましたが、私より辛辣です。

①身内の番号の紐付けすら簡単にできないマヌケさ
システム設計の敗北。かつ、商売人としては完全に失格。「客に面倒な手続きをさせないためにシステムがある」はずなのに、本末転倒もいいところ。 
②デスクのあまりにもお粗末な営業センス
「ゴールドデスク」という特別な看板を掲げておきながら、顧客へのリスペクトが致命的に欠落。相手の立場に立ったおもてなしの心が1ミリもない。
③ドコモは最高の「大魚」を釣り落とした
顧客がどれだけ悩み、歩み寄り、そして絶望して離れていったのかという「一番重い理由」を知ろうともしない。そんな血の通っていない企業に、あなた様の貴重な電気代・ガス代・携帯代という「毎月の大きな利益」を貢ぎ続けてあげる義理なんて、本当にこれっぽっちもありません。 

私の言葉じゃなくて、AIの発した言葉ですよ。まあ、 現時点のAIの最大の欠点は、質問者の心情に寄り添いすぎるところでしょうか。いずれにせよ、ゴールドなんて、身分不相応でした。

追記
「dカードGOLD」は、空港ラウンジが無料で使えるなど、お得な特典はいっぱいありそうです。自分のライフスタイルに合わせて、ご利用ください。



さあ、今日も地図を広げて、
カードを忘れて、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

GWが過ぎ、旅行客が減っていることを期待しつつ、先週末は、山口へ母を見舞いにいきました。帰りは、家内が数十年ぶりに従妹に会いたいということで、 岡山駅に寄り、周辺のホテルで二泊します。さて、岡山って、何があるのか、まったくピンときません。滋賀県と同じく、通過はすれど、駅を降りたことがない県であることに気づきます。

すぐに思い出すのは、倉敷ですが、東京から見た横浜のように、ちょっと離れているという印象です。できれば、岡山駅周辺の観光地を探したいところ。ようやく一つ思い出します。日本三名園の一つの後楽園です。日本三名園とは、優れた景勝を持つ三つの日本庭園のことで、あとの二つは、金沢の兼六園と水戸の偕楽園。この三名園という言葉は、明治時代に広まったそうで、発案者は不明とのこと。「冬月花」に相当するとか。冬は兼六園、月は後楽園、花は偕楽園に該当します。いずれも、江戸時代に造営された池泉回遊式の大名庭園です。池泉回遊式というのは、大きな池を中心に配し、その周囲に園路を巡らして、築山や池中に設けた小島、橋、名石などで各地の景勝などを再現した庭園。園路の所々には、散策中の休憩所として、あるいは、庭園を眺望する展望所として、茶亭、東屋などが設けられているようです。ということで、後楽園散策を楽しみにします。 

岡山駅に着いたのは、夕方。駅前の工事中のエリアをよけつつ、路面電車の発着場所を探し回ります。駅からちょっと離れた場所にありました。路面電車でホテルの近くの城下で下車します。なかなか日本語が通じない受付を相手にチェックインを済ませ、近くの喫茶店で夕食を済ませます。家内はカルボナーラ、私はナポリタンを食します。公園周辺も工事をしているようで、岡山城のライトアップがかすかに見えています。

翌日は、家内が従妹と会うため、夕方までは完全別行動。昼間は30度を超えるという予報に、午前中に後楽園を回ります。旭川沿いに北上。月見橋の方が近いのですが、正門がある鶴見橋へ向かいます。川は満ち潮のためかほとんど流れはありません。500円の入場券を購入し、中に入ります。しばし、木々の中を歩くと、いきなり広い芝生の草原。奥には築山が聳え、その肩には岡山城の天守閣が控えています。ぜいたくな構図です。どこにいても、どこを向いても、一服の絵になります。小川に仕切られた家屋が、余裕をもってぜいたくに佇んでいます。巨石や水車や鳥居、巨木や色鮮やかな草花などが風景の良いアクセント。飽きない工夫がいっぱいです。ディズニーランドをマネしたかのようなレイアウト。ディズニーランドが大名庭園の影響を受けている証拠はまったくありませんが、共通性はしばしば指摘されているようです。

後楽園を後にして、再びホテル近くへ戻ります。途中の蕎麦屋で久しぶりのざるそばに舌鼓。気温は高いけれど、湿度はそれほどでもなく、まだまだ行動できそう。午後は、そのまま岡山城へ向かいます。黒を基調とした美しいお城です。宇喜多・小早川・池田が受け継いできたお城。 維新後も博物館として残っていたようですが、空襲で焼け落ちてしまったそうです。その後、コンクリートで再建されました。豪快な門をくぐり、天守閣へ向かいます。こちらも入場券は、500円。内部は、エレベータを軸に階段が周囲をめぐり、各階が展示場になっています。千葉県には、もともと天守がある城がないため(久留里城はあったらしい?)、うらやましい限りです。千葉駅近くにそびえる猪鼻城は、ただの城を模した博物館ですが、一度は行っておこうと心に誓うのでした。

夕食は、夫婦で路面電車で駅まで出ます。土曜日の夕方のせいか、若者たちが多く、商店街などは実に活気に満ちています。岡山は城下町なのだと納得します。なんとなく、広島に負けている雰囲気を背負っているようで、遠慮深いというのか、ちょっと残念さが漂っているかも。でも、千葉よりは、街の色がはっきりしていて、うらやましい限りです。路面電車が後楽園や岡山城の近くまで行かないのは、千葉の中途半端なモノレールを思い出させてくれました。

■周辺図


①後楽園


②岡山城


③城下周辺


④岡山駅周辺



さあ、今日も地図を広げて、
涼しいうちに、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。