pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

地図を眺めれば、家にいながら「冒険」の始まり。
毎日をワクワクドキドキの「夏休み」にするためのブログ。

 

新しいリフォームの住居となって、はや1年。4階建ての古いアパートの最上階の一室ですが、住友不動産のマンションリフォーム「新築そっくりさん」の「スケルトンリノベーション」(一度鉄骨の状態に戻して、そこからリフォームする工法)で、大満足のリフォームでした。

その後の定期的な点検(1年間のみ)も懇切丁寧。この点検の間、床の傷をさくっと治し、テレビの配線も気軽に直していただきました。これで、テレビも問題なく受信できるようになりました。ニュース類を含め、普段は100%配信動画を観ているので、テレビはまったく見ない状態ですが、唯一地震速報だけはテレビで確認できるようになりました。

リフォームについては、大満足ではあるけれど、ちょっと残念な個所も。ただ、それは住友不動産のせいではまったくありません。私たち夫婦がリフォーム前に考えが及ばなかった点です。なので、それらをここで明らかにしておくことは、今後リフォームを考えている人にとっては、大いに参考になるかと思います。

■トイレットペーパーフォルダ
トイレは、ウオッシュレットになり、最高の安らぎ環境に変貌しました。酒を控え、納豆を食べ、よく噛んで食べるようになり、痔で苦しむことは少なくなりましたが、このウオッシュレットの装備はまさに最上級の快適さそのものです。背後の棚には、掃除用具が見えないように収納でき、トイレットペーパも十分にしまえるスペースも追加してもらいました。トイレットペーパのフォルダも1連から2連に変更です。この2連は、標準装備ですが、個人的にも熱望していました。でも、これはものすごい空回りに終わった気がします。2連あるのは、手前のペーパがなくなっても慌て無くて済むように。少しだけ、便利になった気がしましたが、空になれば、誰かが補充しなければなりません。それに、次は奥のフォルダを使うべきなのでしょうか。あるいは、奥のペーパーを手前のフォルダに移動すべきなのでしょうか。いずれにせよ、補充は必要です。結局、なくなりそうになれば、背後の棚から1個取りだして、フォルダの上の棚に置いておくのが効率が良さそうです。ただ、これだと、どう考えても2連は不要なのではと思うのです。まあ、見た目は1連より2連のほうが格好良さそうですけど。



■玄関先の飾り棚
玄関先のリフォームでは、玄関先の飾り棚の上にも収納棚を取り付けてもらいました。飾り棚の上には、ひな人形や、こいのぼりなど、季節の小物を家内がディスプレイしています。今の季節ですと、紅葉を感じる小物を置きたいですね。しかしながら、リフォームで収納棚を取り付けたことで、飾り棚が極端に暗くなってしまったことです。ちょっとした照明をとりつけてもらえばよかったと、ほんの少し後悔しています。いちおう、玄関に人がいると、センサーで天井の証明が灯るのですが、飾り棚の上の収納箱の陰になってしまい、逆に暗さが際立ってしまうのです。いまは、Amazonなどで、小型の照明を探していますが、なかなか良いものがみつかりません。クリスマスツリーのように小物自体が発光するものでもよいのですが、コンセントがちょっと遠いのが難点です。

■玄関先のカーテン
以前はあった玄関先のカーテン。カーテンの生地が厚かったせいもあり、リフォーム後の玄関は「すっきり」というあいまいな理想を掲げてしまいました。宅配便は基本、玄関前置きにしてしていますが、意外とサインを要する宅配が多く、カーテンがないことを呪っています。それに、年月を経た鉄製の玄関は、少し隙間があり、冬などは北風の冷たいこと。玄関自体はマンション共用部分にあたり、勝手に工事はできないため、厚いカーテンが欲しいなと思うこの頃です。

■奥のコンロ
夫婦二人分のインスタントラーメンを作る場合、大きい鍋で茹でるのが通例かもしれませんが、我が家では、二つに分ける作業が面倒くさいと思い、二つの鍋で同時に二人分を作ります。ですが、奥のコンロがやや小さいため、茹でる時間に若干の差をつけなばならないのが、不便でたまりません。台所のスペースが通常よりほんの少し狭いということもあり、システムキッチンの選択肢がかなり少なかったのですが、まさか二つのレンジに差があるとは思いませんでした。奥の小型のレンジは、お湯をゆっくり沸かすためのものなのでしょう。ちょっと残念です。



■包丁立て
システムキッチンになり、包丁類も余裕ですっきり収納と思いきや、1本分足りませんでした。家内は包丁を1本しか使いませんが、調理士免許のある娘は4本以上使うようで、1本分の鞘に2本入れて対応しており、事前に考えておくんだったと後悔しきりでした。

■室内物干し場所
リフォーム前は、箪笥とカーテンレールの上部の棚を利用して、物干し竿をかけていました。なので、雨天でも、十分室内干しが可能でした。リフォームに当たり、カーテンレールの上部の棚を無くす代わりに、天井から簡易の物干し用のフックを取り付けもらったのですが、ちょっと長さが足りませんでした。「ある程度の重量は支えられます」と言われても、ちょっと洗濯したばかりの衣服をどっさり干すには、感覚的に抵抗があり、もう二カ所くらい取り付けてもらったほうがよかったかと。東京湾から8kmほど離れた高台にあるとはいえ、近隣に高層マンションが増えたこともあり、海風が強いことが多く、晴天でも干せない時があるのです。結局、現在では台所と居間の間に、不要になったパイプハンガーラックを置いて対応しています。というか、常時大活躍しています。



いろいろ、想定外のことがらを書き連ねてしまいましたが、総合的に判断するまでもなく、リフォームは大正解です。以前よりも、冬は暖かく、夏は涼しく、ウオッシュレットは快適で、シャワーも快適です。とにかく水道料が減りました。冷房もつけっぱなしですが、電気代もさほど上がっていません。

一番大きな誤算は、娘が居着いてしまったことです。子供って、親といっしょに暮すのは絶対に嫌なはず。わたしは、そう思っていました。なにしろ、自分が親とは暮らしたくなく、一人っ子でありながら、就職後すぐに家を飛び出しているからです。だから、自分の子供も独立するものと思っていましたが、現実は甘くありませんでした。子供というものは、たまに帰省してくれればよいのであって、いつも寄生しているというのは、まったくもって予想外の現実でした。


さあ、リフォーム後の快適な部屋で、
今日も地図を広げて、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

家内が、市の広報誌から面白いイベントを見つけたようです。
「学校給食の試食会」
一応有料です。給食センターから代金請求の封書が届いたので、一人五百円を郵便局で振り込みます。お金さえ払えば、誰でも参加できると思っていました。あとで知りましたが、抽選があったそうです。倍率は2倍だったとか。かなり、貴重な体験でした。

場所は、千葉新港。稲毛の自宅からもっとも行きにくい場所です。グーグルマップで検索し、バスに乗り、スマホを見ながら歩きます。「学校給食会」という大きな表示の敷地に入りますが、倉庫のようで、なんか様子が違うみたい。スマホで現在位置を確認したら、建物が一つ隣りでした。今度は、給食センターらしい建物で安心します。開始30分前ですが、入り口からすでに何名かが入ろうとしています。

2階にあがると、ガラス張りの廊下。窓越しに作業場を見下ろせます。いままさに、給食を作っている真っ最中。数名がかりで大きな釜からアルミ製の円柱のケースに流し込んでいます。




試食会の室内に入ります。いろんなポスターや張り紙と共に、各年代の給食サンプル。鯨の竜田揚げなど、本物ならその場で食べてしまいたい衝動にかられるかも。



全員が席につき、運営側から挨拶が終わると、食育や地産地消の解説です。給食費は、材料費のみ個人負担。調理する人たちの賃金などは、市の財政で賄われているそうです。全部、市で賄ってほしいところです。ところで、6名ほどの女性たちで試食会を運営していますが、男性がまったくいません。まあ、たまたまなのでしょう。

勉強が終われば、クイズの時間。6問ありました。先ほどの話の内容に沿った出題かと思いましたが、ちょっと視点の違う問題で、正直勘に頼るしかないクイズです。考え過ぎの家内は、正解は半分以下。私は4問正解です。結局、5問正解した人たちでジャンケンをし、2名に景品です。千葉マリーンズの野球帽。仲間にマリーンズファンがいて、その方のご提供だとか。

いよいよ試食です。参加者の中から希望をとって、七名が給食係。ぎこちない手際で給食がともされますが、経験がないので、最初の人の分量は少なくなってしまったようです。お盆に載せられていく食器とゼリーの容器と牛乳。ゼリー用の簡易スプーンと牛乳の極細のストローがつきます。ちょっと、トレーが狭い感じ。

メニューは、こんな感じです。
・ごはん(千葉市内産新米コシヒカリ)
・ガーリックライスの具(オオガハスをイメージ)
・さけのきのこソースかけ
・もずく卵スープ
・ちはなちゃんゼリー(千葉市産のニンジン)
・牛乳



千葉市で作られた食材でまとまっています。なお、「ちはなちゃん」というのは、花のあふれるまちづくりのシンボルキャラクターです。

食事は、すなおにおいしかったです。中学生向けとのことで、分量は私たちにちょうどぴったり。完食です。余った食材は、ジャンケンなどで再分配。終始なごやかに進みます。というか、給食って、みんなで食べるから美味しんですよね。

最期は食器を返し、アンケートに回答し、イベントは終了です。部屋を出ると、階下の作業場も作業が終わり、部屋が真っ暗となっていました。



小学校時代の給食を思い出します。当時は藤沢市にいました。給食を作る給食室がある学校でした。給食は美味しかったので、残した記憶はありません。特に思い出深いメニューは次の三つです。

・焼きそばとキャベツのコールスロー
・鯨の竜田揚げ
・カレーソフト麵

まあ、食パンとマーガリン、あるいはロールパンとチーズだけでも、めちゃ美味しいと思っていました。まだ、ご飯や箸が出されない年代です。家では、好き嫌いが激しい子とみなされていました。おとなになってから、特に家内の料理を食べるようになってから、納得します。単純にお袋の作った料理がまずかったんだなと思っています。

ところで、中学時代は給食はありませんでした。お弁当です。単純に小学校と中学校とでは違うんだと思っていました。「中学校で給食がないなんて」と驚く家内は調べたようで、どうやら神奈川県のみ中学校の給食がなかったようです。

そんなこんなで、センターをあとにし、健康のため、二人で西千葉駅まで歩くのでした。

最期に、給食のために学校に来ていると言っても過言ではない中学教師、甘利田幸男が登場する「おいしい給食」。シーズン4が始まりました。南国での給食はいかに。というか、「ミルメーク」で牛乳を飲んでみたいです。


さあ、今日も地図を広げて、
給食を味わってから、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

日曜劇場「VIVANT」がまだ続いていますが、ゴルバト共和国を飛び去り、日本でもようやく暑い夏が去った感じです。そして、早くも2026年の秋。秋の夜長と言えば、やっぱりアニメです。

まずは、大御所の「薬屋のひとりごと」。第3シーズンが静かに始まりました。舞台を西都に移しつつ、「蝗害の危機」と「壬氏の花嫁探し」に、猫猫が大きく巻き込まれてしまいます。

次に、注目度が高いのは「ロメリア戦記」。ひたすら放映を待ち望んでいましたが、「Amazon Prime Video」だと追加料金が必要だということで、気持ちは一気に消沈。かろうじてコミカライズを探し、2巻までを無料で読むことができました。これはある意味逆効果でした。魔王討伐後の世界で、残された魔族の脅威から民を救うため、伯爵令嬢が兵站を整備し、民兵を組織していく話ですが、続きが知りたくて知りたくてどうしようもありません。こういうときは、他のアニメにのめり込むしかありません。

聖女系のファンタジーです。「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」が比較的気軽に楽しめます。クオリティが今一ですが、なんとなく惹かれます。規格外の能力を持つ大聖女であった記憶を取り戻した主人公のフィーア。ただ、大聖女であるがゆえに身内に裏切られ、悲惨な死を迎えたという記憶をも取り戻します。なので、大聖女であることは死んでも明かせない。女性剣士としてがんばりますが、剣士としての腕前はからきしダメ。どうにか聖女の力を小出しにして、一人前の騎士であることを周囲に認めさせます。でも、力の加減うんぬんの前に、かなりの天然系のオツムのため、変な能力を持っているおかしなヤツみたいになっているところがメチャ笑えます。バレバレの言い訳をしますが、「こいつならありえるかも」という微妙なキャラ設定がうけます。

病弱令嬢系のファンタジーはこちらです。「凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録」では、神を殺したと言われる天下無双の英雄が病弱令嬢に転生します。令嬢ニアは転生後、すぐに病弱を克服。そして、前世で果たせなかった「もっと強い敵と戦いたい」という夢をかなえようと精進します。令嬢としての節度を保ちつつ、隙あらばトラブルの種を探し続ける……。目を輝かせ、生き生きとした毎日を送る幼女の姿が可愛くも、実に羨ましい限りです。



主人公たちが悲鳴を上げ続ける恐怖系のアニメもお勧めです。「FX戦士くるみちゃん」は、いちおう深夜帯での放映です。FXとは「Foreign Exchange」の略で、異なる2つの国の通貨を売買し、その為替レートの変動や金利差によって利益を狙う金融商品のことです。噂にはよく聞きますが、素人が手に負える商品ではないようです。まさに恐怖の商品です。第3話で、主人公のくるみは豪ドルの取引で早くも強制ロスカットの危機。強制ロスカットというのは、顧客が投じた保証金に応じて最低ラインが決まり、その基準を下回ってしまうと強制的に決済されてしまうという仕組みです。もちろん、大きな損失を顧客がかぶらないための措置です。なので、「FXって、株と同じで安全なのでは?」と思われがちですが、大きな落とし穴があります。それは大きく値段が下げたときにシステムが追いつかないこと。特に休日をはさんで大きく下がった場合には、決済しようにも決済できず、最悪の値段で決済してしまうことがあるのです。つまり、顧客の保証金以上の損が出た状態でシステムが決済してしまった場合、その差額はお客が埋めなければなりません。ある意味、違法な賭け麻雀よりも怖い仕組みです。そういう落とし穴は契約書にきちんと記載されていますが、FXで大金を失った顧客は、決して勝てない裁判でも訴えるケースが少なからずあるそうです。



スポーツ系は、何といっても「アオアシ」の第2シーズン。主人公のアシトはエスパルスのユースのAチームに昇格し、技術で劣るもののトップクラスの視野の広さを武器に、プレミアリーグ優勝と「攻守コンプリートしたサイドバック」を目指します。

最後は青春系で明るく締めましょう。「アオのハコ」の第2シーズン。大喜と千夏の関係に大きな進展があるのか否か。そして、誰が二人を邪魔するのか、見逃せない青春が始まります。




さあ、今日も地図を広げて、
秋の夜長へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

地図講の10月の街歩きです。地図講とは、地図をこよなく偏愛する組織「地図ラー」の会の有料会員組織(「note」のコンテンツで現在月100円)です。今月の街歩きは、四街道。四街道と言えば、地名の元になった交差点と軍事遺構がもっぱらのお勧めだと思うのですが、この偏愛組織は一筋縄ではいきません。本日のテーマは、「民間信仰を訪ねて」とのことで、特に道祖神や馬頭観音・そしてこの地域に多いという香取神社を巡るそうです。

四街道駅南口を13時に出発。人数は、完全に会長さんと副会長さんにお任せ。10人程度は参加していたと思います。ロータリーを出て、すぐに東へ転進。船橋街道を進みます。すると、すぐに三叉路。何か鎮座しています。大師堂のようですが、ここでのポイントは出羽三山信仰です。月山や羽黒山をお参りしたという碑が二つも建てられています。左端には、「秩父三十四番」と書かれた碑。こちらは、秩父の霊場34箇所すべてを無事に巡礼し終えた記念として建てたものだそうです。出羽三山信仰の参加者はすべて男性、「秩父三十四番」はすべて女性となっていました。これは、出羽三山が修験道(山伏)の修行場であり、つまり「女人禁制」の聖域ですが、秩父で祀られているのはすべて、女性に優しい「観音菩薩」なので、女性は秩父へお参りするのだそうです。

 街道を離れると、すぐに最初の香取神社に到着です。香取神社は、国の鎮護や勝運の神である「経津主大神(ふつぬしのおおかみ)」を祀る神社で、地域の守り神である氏神様として各地に祀られているそうです。小さな神社ですが、私が気になったのは、狛犬です。向かって右側(吽形・口を閉じている)の狛犬は、足元には子犬がいます。もちろん、子孫繁栄を願っています。向かって左側(阿形・口を開けている)の狛犬は、「玉(宝珠)」を踏んでいました。こちらは家運隆盛を願っています。

坂道を下り、中央名和通りを横断すると、和菓子屋の「あけぼの」。1個60円から売られている和菓子にみなが飛びつきます。再び坂道を登り返します。ウエルシアへの大きな道との合流点に、馬頭観音(馬の供養塔)と庚申塔などの石仏群です。宅地開発などで、本来あった場所から、こちらに集められたとのことです。この先に「鹿渡集落」があるのですが、その集落の入り口に置かれていたはずの道祖神もここにすし詰めです。道祖神って、「村の出入り口に置かれているものだ」ということを、今回初めて知りました。今まで、まったく気にせずに歩いていたので、すっごく損をしたような気分です。

ウエルシア四街道鹿渡店でトイレ休憩後、鹿渡集落を歩きます。各家ともに、立派な蔵を抱えています。建ち並んでいる様を見ていると、まさに「くらくらっ」と眩暈がしそうです。集落の香取神社を見学します。こちらも、右側の狛犬には子犬がいます。 善光寺は、長雨でぬかるんでいるとのことで割愛です。その分岐点には、「秩父三十四番」の碑が建てられていました。馬頭観音のそばには、城跡があるそうですが、私有地のため、割愛です。村はずれには、再び道祖神。なかなかの結界です。 

水路にかかる橋のたもとには馬頭観音。再び坂道を登り返し、「山梨」の集落に入ります。こちらの集落も入り口で道祖神をお参りし、集落の中に入り、小さな堀が残る山梨城跡で休憩です。「山梨」は「月見里」と書かれる場合もあるようです。ただし、「月見里」は「ツキミサト」とは読みません。「ヤマナシ」と読みます。「月がよく見える里には、遮る山が無い(山なし)」 からだそうです。「小鳥遊」と書いて、「タカナシ」と読むのと同じですね。こちらの集落でも、子供がいる狛犬を擁する香取神社を見学します。坂道を下ると浅間神社。石段を登ると小さな祠がありますが、この場所からでは富士山はおそらく見えないでしょう。
 
佐倉街道古道との交差点で、麦茶がたくさんお供えされた供養塔。ミニストップ 四街道物井店で最後のトイレ休憩。かなり、陽ざしが強く、みな店内でアイス休憩です。

物井駅が見えてくると、ちょっとした神社。見ると「道祖神」でした。今は、集落の面影は何も残っていませんが、道祖神だけは進化・覚醒を遂げたようです。ようやく物井駅に到着し、無事に街歩きが終了です。民間信仰について、ほんの少しだけおりこうさんになった気分です。

■コース


①三叉路


②香取神社


③鹿渡集落


④山梨集落


⑤浅間神社


⑥供養塔


⑦道祖神



さあ、今日も地図を広げて、
民間信仰を訪ねに冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

船橋に「東京タワー」があるらしい。 そんな噂を聞きました。それも、本格的なタワーだとのこと。俄かには信じがたい噺ですが、いろいろと調べてみると、実際に存在するようです。であれば、無性に行きたくなってしまうのも道理です。

まずは、事前調査です。高さは、地上180メートル。意外と高さのあるタワーです。666メートルの東京スカイツリーは、東西線や京葉線からでも見える高さがあります。こちらのタワーも総武線から見えているかもしれません。ちなみに、180メートルの高さだと、障害物がなければ、以下の距離からでも見える計算です。

・幾何学的な限界(光が直進すると仮定):約47.9 km
・大気による屈折を考慮(一般的な見え方):約55.3 km

タワーが立っている千葉県船橋市の三山という場所を確認すると、総武線までの距離は2キロ程度。周囲は、住宅街なので、比較的大きなマンションが視界を邪魔しているのかもしれません。ちなみに、タワーがある場所の標高は、25メートルです。

次に、タワーの目的です。正式な名称は、「船橋三山送信所」。千葉テレビとNHK千葉放送局のFM放送、BAYFMの基幹送信所です。在京テレビ・NHK・千葉テレビ共用のTTL固定局(中継局)も併設されているそうです。

ただ、残念なことは、今年の2月から改修工事に入り、完了は来年になる見込みです。完了までは、赤白で塗り分けられた東京タワーカラーが見られないということです。ちなみに、赤色は、正式には「インターナショナルオレンジ」といって、国際的に決められた色となっています。なお、紅白に塗り分けられているのは、航空法により「高さ60メートル以上の建造物」には紅白の塗装が義務づけられているからです。では、東京スカイツリーの色が紅白でないのは、なぜなのでしょうか。実は、東京スカイツリーには、「高光度航空障害灯」という非常に強力な白色のフラッシュライトを設置しています。これがあると、塗装の義務が免除されるのです。

さて、日曜日の朝6時に出発です。バスが運行する時間に合わせます。津田沼駅から、二宮神社前行きのバスに乗り、旭ヶ丘のバス停で下車します。バスの乗車は13分ほどです。降りて、南を向けば、改修工事中のタワーがすっかり見えています。かなり高そうです。家内には、ここに来た目的を明かしていなかったので、道路を渡って、塀の陰に入り、タワーが見えないようにします。

私「この辺に千葉の東京タワーがあるらしいよ」
妻「嘘?こんな住宅街にあるわけないじゃない?」
道路を左折します。
私「ほら、あれっ」
妻「嘘!何あれ!東京タワーじゃん!」

まあ、そんな感じで、タワーを目指して歩きます。それにしても、のどかで閑静な住宅街です。残暑もなく、いきなり秋の様相に気分はピクニックです。

ついにタワーの足元までやってきました。見上げないとてっぺんが見えません。改修工事用の柵と網が、ちょっとゴシック風というか、現代芸術風です。正直、面白いものを見ちゃったという感じです。

それにしてもアップダウンの激しい場所です。タワー自体は丘の上にあるものの、周囲は谷で削れています。谷を下ると、学園台公園。近くにバス停がありますが、もう少し歩けるという家内の言葉に、病院まで歩き続けることにします。

千葉県済生会習志野病院 を大きく迂回すると、「ネイシア津田沼」というバス停です。ネイシアというのは、この周辺の住宅街の名称なのだそうですが、調べてもあまりよく分かりませんでした。先ほどの大きな病院のそばには、これまた大きなマンションがあり、これでは総武線からタワーを見ることは不可能だなと納得するのでした。住宅街なので、休日でも10分おきにバスがやってくるのは助かりました。

津田沼駅では、パルコのA館が完全に解体されていました。その跡地には、公園と駐車場ができていました。なお、B館の方は、商業施設「津田沼ビート」(Viit)として営業しています。 


■コースと周辺図


①船橋三山送信所


 中:北側より遠景
 左:アップダウンを示す階段
 右:船橋市のマンホール
①船橋三山送信所(北側より中景)


①船橋三山送信所(北側より近景) 


①船橋三山送信所(南側より近景)


②千葉県済生会習志野病院


③パルコ跡地



さあ、今日も地図を広げて、
タワーを望みに冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

日曜劇場にはまっています。
『VIVANT』第2シーズンが、「アジア大会」とかで2週も続けてお休み。そのやり場のない怒りを鎮めるために、代わりとなる作品を探していました。

『御上先生』
アマゾンプライムで紹介されていたのが、同じTBSの日曜劇場の『御上先生』です。文科省のエリート官僚ということで、すこぶる優秀な主人公のようです。ただ、疑惑事件の関係者ということと、「教員免許」という資格をもっていたということで、新規に制定された官僚派遣制度により、事実上の左遷として私立のエリート高校「隣徳学院」への出向が命じられ、高校3年生の担任として教壇に立ちます。クラスの全員を真のエリートへと導きつつ、上級官僚にはびこる闇を打ち砕くストーリーは痛快です。

『下克上球児』
同じTBSの日曜劇場ですが、主役の野球部監督を演じる鈴木亮平さん、めちゃめちゃ熱いです。同時に野球部部長を演じる黒木華さんも熱い。こちらも「教員免許」がキーとなります。なんと監督を引き受けた南雲先生は教員免許を持っておらず、書類を偽造していたというとんでも設定です。そんなことありうるのかと、Geminiに聞いてしまいました。回答によると、過去に複数件あったようで、最近では原本の確認など、教員採用時の手続きが厳格化されているようです。なお、モデルとなっている三重県立白山高校の東監督は、正規の教員免許を取得しています。ドラマとしては熱いんだけど、「教員免許を持っていなかった」という設定が本当に必要だったのかという点は、かなりの議論を巻き起こしています。

『DOC あすへのカルテ』
日曜劇場ではありませんが、NHKで放映されているイタリアの本格的医療ドラマの『DOC あすへのカルテ』。第3シーズンも終盤です。こちらも免許なしの事案です。コロナでの医療現場の混乱で、「医療免許」がないけれど、現場に紛れ込んでしまった女性研修医が登場します。指導医や先輩に問われれば、適切に病名や対処法を答えてしまうほどの超優秀な彼女に資格の有無を疑う人は誰もいません。彼女の場合、大学の単位を落としていました。苦手な科目が一つだけあり、単位を落としてからは、トラウマになってしまったようで、何度受けても通りません。ついに先輩研修医の知るところとなり、どうなるのか次回最終回が楽しみです。

『風、薫る』
こちらは、NHKの朝ドラです。正しく看護できる人間を増やすために、主人公のりんさんは看護の書籍を執筆し、もう一人の主人公の直美さんは衛生局に交渉を続けます。ようやく衛生局は基準となる「看護士の資格制度」を設けます。主人公たちの周辺では、忙しい医者も時間を割いて特別授業を行うなど、周囲の人たちも奮闘し、看護界の礎を築いていきました。

『税金で買った本』
同じNHKでも、夜ドラです。こちらは「図書館司書資格」の世界です。しかしながら、こちらは資格よりも正規と非正規の差があまりにも大きすぎるようです。正規とは、司書枠の公務員試験に合格した人たち。ただし、図書館への予算は限りなく皆無なので、あまりにも狭き門。つまり合格者はわずかです。でも、図書館は、司書という専門技能を持った優秀な人材がいないと運営できない組織です。ベストセラー本を貸し出すだけなら、町内会でも運営可能ですが、図書館には大きな使命が二つあります。一つ目は、全国の数百万冊・数千万冊におよぶ知のデータベースにアクセスするための「地域の窓口」となることです。二つ目は、「地域の歴史や記憶を後世に残す」ことです。一部はAIが肩代わりできそうですが、それでも専門技能職の圧倒的な人手不足に変わりはありません。そこで、非正規という言葉が登場します。正規司書を補充せずに、時給制や単年度契約の「会計年度任用職員(旧・非常勤職員)」に現場を任せる構造が定着してしまったのです。ドラマでは触れていませんが、大きな問題は、正規と非正規とで、約2倍〜3倍程度の年収格差があることです。



さて、わたくしごとで大変恐縮ですが、私自身は資格を一つも持っていません。なんと運転免許すら持っていません。昭和世代にしては、めずらしいかもしれません。まあ、これまで、フリーの資格なしでも、IT系のプロジェクトに互角に参画してきました。でも、最近、大きな死角が登場しました。それは、「年齢」ですね。さすがに65歳以上とわかっている人間を参画させようとするプロジェクトは皆無に近いようです。とても残念なことです。まあ、時代が進めばもう少し改善されていくでしょう。今後も、人手が足りないのはわかりきっていますからね。

年齢や形式的な資格にとらわれず、誰もが持つ「本物のスキル」を持ち寄り、互いをリスペクトしながら対等に楽しく働ける——。そんな「現代のワークギルド」のような社会がやってくることを楽しみにしています。 




さあ、今日も地図を広げて、
資格や免許がなくても、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

「月と星と―美術がつなぐとき」は、千葉市美術館がこの9月16日から開催している「千葉開府900年記念特別展」のテーマです。

この千葉開府900年の「記念特別展」のテーマが「月と星と」と言われてしまうと、「いったい、どんなつながりがあるのか?」と気になってしまいますよね。

実は「千葉」という街は、平安時代後期の大治元年(1126年)に、平常重が現在の千葉市中央区亥鼻(いのはな)付近に本拠地を移し、「千葉」と名乗ったことからその歴史が始まっています。そして、その千葉氏の守護神が「妙見」なのです。「妙見」信仰とは、北極星とこれをめぐる北斗七星を神格化した信仰のことです。古くは、古代中央アジアなどの北極星信仰を起源とし、中国から仏教や道教、儒教、陰陽道を取り込みながら日本に伝わり多様に展開しました。天空から人を見守り、方角を示し、人の運命を司る神として広く尊崇されてきました。

私も今回初めて知りましたが、千葉は、「七夕祭り」よりも「妙見祭り」の方が有名なのです。正式には「妙見大祭」と呼ばれるこの祭りは、千葉市中央区にある千葉神社で毎年8月16日から8月22日までの7日間にわたり開催される由緒ある例祭です。しかも、1127年から一度も途切れることなく続いている伝統的な祭礼なのです。

そんなわけで、千葉氏が一族の守護とした「妙見」への信仰は、星空の下に人々を結び付け、今日に至るまで街のアイデンティティの確立に大きな役割を担ってきたと言える訳です。

私たちはなぜ夜空に輝く月や星に惹かれ、祈り、願うのでしょうか。

パンフレットの冒頭に書かれた一文に始まり、館内では、近世の美術から現代アートまで約150点の作品を展観し、人々と深い関わりを持つ月と星にまつわる多様な表現が紹介されていました。

主な展示作品は以下の通りです。
《妙見尊出現の図》田岡春径 昭和42年(1967) 
《淳祐天文図》王致遠 1247年(石刻) 
《ブルナッチ天球図》フランチェスコ・ブルナッチ作 1687年
『冨嶽百景』より「鳥越の不二」葛飾北斎  天保5-7年(1834-36)頃 
《Animal 2023-01》三沢厚彦 2023年  
《天球儀》ドッペルマイヤー/イェーニック作 1730年/18世紀後半復刻  
《Attractive force (Moon crater) 》髙田安規子・政子 2025年 
『キリスト教星図』ユリウス・シラー 1627年

やはり、色鮮やかな西欧の美術作品に、限りなく目が泳いでしまいますが、一見の価値があるのは、南宋時代の「《淳祐天文図》王致遠 1247年(石刻)」です。 西欧の星座はギリシャ神話が中心ですが、中国の星座は天空を官僚社会に見立てた「三垣(さんえん)」 で描かれています。

・紫微垣(しびえん): 北極星を中心としたエリアに、天帝の御所や家族
・太微垣(たいびえん): 紫微垣の南側に、天帝の政府や官僚たちが集まる場所
・天市垣(てんしえん): 太微垣の東側に、天上の市場(商人や市民の星座)

さらに、天の赤道や黄道帯を28のエリア(宿)に区切り、それぞれに基準となる星座を配しています。これらはさらに、四方の方角を守る「四神」という聖獣に7つずつ割り振られており、実に283個の星座(星官)と、1,440個近くの星が整然と刻まれていました。ちなみに、実物の石碑ではなく、拓本です。10円玉の上に紙を置いて、鉛筆でうすくこする手法「フロッタージュ 」のイメージです。なので、文字がそのまま読み取れます。まさに、その薄い一枚の紙に、「十二国記シリーズ」を彷彿とさせる物語が、凝縮されていたのです。

さて、「妙見」って、仏教系の名前です。明治に「神仏分離」が厳しく行われますが、祭りの名前に仏教の名残が残ってしまったようです。西欧は、一般的にキリスト教世界ですが、星座はギリシャ神話で惑星はローマ神話です。この星座をキリスト教の聖人たちに置き換えようとした努力の結果が、ユリウス・シラーの『キリスト教星図』です。 もちろん、この努力は失敗ですね。

つまり、古代ギリシャのプトレマイオスがまとめた『アルマゲスト』があまりにも、普遍的だったのでしょう。しかも、『アルマゲスト』は、イスラム教の世界で完全に踏襲されます。礼拝を行う方向を正確に知ることや、月の満ち欠けに基づいて正確な暦(ヒジュラ暦)を作る必要があったため、天文学が非常に重視されたのです。その結果、面白い現象が生じます。オリオン座の赤い一等星「ベテルギウス」や、おうし座の赤い一等星「アルデバラン」、こと座の「ベガ」などは、すべてアラビア語なのです。星座の枠組みは大きく変わりませんが、星の位置などのデータは、イスラム世界の天文学者たちが精密に観測し、アラビア語で記録を積み重ねたため、星の名前はアラビア語に置き換わっていったのです。つまり、現代の国際標準では、星座名はギリシャ神話、惑星名はローマ神話を踏襲しているものの、星の名前の多くは、アラビア語で踏襲されているのです。 

あと、『アルマゲスト』は天動説です。なので、アニメ「天幕のジャードゥーガル」の第12幕で、主人公のシタラ(ファーティマ)がモンゴル帝国の第二代皇帝オゴデイに得意げに天動説を語るのは、イスラム教世界でも『アルマゲスト』 がバイブルだったからですね。シタラの口からは、イスラム黄金時代を代表する学者のビールーニーの名前が出ますが、ビールーニー自体は、地動説の可能性を検討しており、天文学的には成立しても、物理学的には成立しないとして地動説を棄却しています。地球が動いているのに、真上に投げた石がそのまま真下に落ちる理由が説明できなかったからです。 

さて、一つ一つの作品は、スター揃いの展示でしたが、展示の構成や構造が見えにくかったのは、まるで星座が識別できないような感じで、少し残念だったかもしれません。まあ、これをきっかけに、長野県の家内の実家で本物の「北斗七星」や「天の川」という大天球を見上げてみたいと思うこの頃です。


《妙見尊出現の図》(部分)


《淳祐天文図》


『キリスト教星図』ユリウス・シラー


《ブルナッチ天球図》


《天球儀》


その他



■千葉市美術館「千葉開府900年記念特別展」

 

 


さあ、今日も地図を広げて、
月と星を見ながら冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

「地図講」の9月のイベントでのお話です。「地図講」とは、地図をこよなく愛する組織「地図ラー」の会の有料会員組織(「note」のコンテンツで月2,000円)のことです。日本は9月も酷暑であることが想定されていたため、今回の地図講も、涼しい室内でゲストをお迎えしての講演会形式となりました。実際には、線状降水帯の停滞の狭間となり、秋の気配を感じる中での開催でしたが、この月も素晴らしいゲストにお越しいただき、それぞれの地図に対する偏愛ぶりを存分に披露していただきました。 

最初のゲストは、グラフィックデザイナーで郷土史家の宮野祐さん。テーマは「千葉県なのに出羽三山?出羽三山ってなんだろう」という、出羽三山信仰に関する山岳宗教のお話です。 出羽三山は、山形県(かつての出羽国)にある羽黒山・月山・湯殿山の総称です。出羽三山を巡ることは、仏教の因果応報や輪廻転生の思想に基づき、「過去・現在・未来」の三つの世界を体験して新しい自分に生まれ変わる旅とされてきました。 その出羽三山信仰の石碑がなぜか千葉県にダントツで多く、その理由を解き明かそうと宮野さんはあちこち歩き回っていらっしゃるそうです。稲毛の浅間神社には18基、近くの黒砂神社には12基と、他の地域に比べると一桁多いとのこと。
出羽三山っていうと、コミック『ざつ旅』を思い出します。第一巻に、1225段の階段がある「羽黒山湯上神社」が登場するからです。この神社は福島県にありますが、出羽三山信仰界隈ということで、初旅のチョイスとしてはなかなかマニアックだと思ったものです。 
20代後半から登山が趣味ですが、私自身は出羽三山に登ったことはありません。役行者(密教を始めた空海以前の人物)が開祖という修験道(山岳の険しさに身を置くことで仏の悟りを得ようとする実践的な宗教)に興味を持ったことはありますが、単純に歩き回るのが好きなだけなので、悟りを開こうという気にはなれませんでした。
まあ、現在の登山界隈では、「百名山信仰」が今でも幅を利かせています。日本百名山とは深田久弥さんが厳選した山々のことで、百名山信仰とはそのすべてを登ろうとする人たちを指します。よくこんな会話に付き合わされたものです。
「百名山、いくつ登りましたか?」
「百名山?えーと、30くらいですかね」
「意外と登っていないんですね。もっと登っているかと思いました。わたしは先月半分を超えました…」 
ほんと、この「マウント」っぽい会話が実に苦手でした。 



次のゲストは、「暗渠マニアックス」というコンビの一人で、暗渠といえばこの方、第一人者の髙山英男さんです。テーマは「暗渠探しは街の宝探しだ!」。数々の暗渠関連書籍を発行されており、最近ではテレビ番組『NHK趣味どきっ! 歩く歩く まんぽ旅 街の魅力を再発見』の「見えない水路を探す」編に2週にわたり出演、講師として暗渠を解説されていました。実に奥の深い世界です。「経路・経過・景観」という3つの要素から暗渠を語り、「エビデンス」と「イマジネーション」を大事にしようと説き、「人間は誰しも心の中に暗渠を抱えている」という人生訓で締めくくられていました。 
個人的には、実は暗渠が苦手です。一種のトラウマですね。結婚前は安いアパートに住んでいたのですが、目の前の道路には暗渠があり、とにかく湿気がすごい部屋でした。押し入れに置いておいた「ボードゲーム(ほとんどがシミュレーションゲーム)」の半数以上がダメになってしまったことがあるほどです。しかも、スクリーンに映し出された画像に見覚えのある場所が……。まさに私が昔住んでいた場所そのものでした。かつては「ひらめ川」という川だったという解説が続き、そんなわけで、「住まいを選ぶなら、台地の上で最上階」というのがその後の私の人生訓となりました。とはいえ、親水公園を家内と歩くのは大好きです。その親水公園も、人工のせせらぎの下にしっかりと暗渠があるということで、私も暗渠マニアの一員としてちゃっかり「カウント」されています。 



最後のゲストは、同じく「暗渠マニアックス」の吉村生さんです。テーマは「野馬土手と暗渠」。野馬土手というのは、江戸時代に江戸幕府の広大な放牧地に作られた土手のことです。放牧地は主に北総(千葉県北部)に広がっていました。馬はほぼ放し飼いでしたが、年に一度、状態の良い馬を選別していたとのことです。鎌ヶ谷市では、「とっこめくん&のまっきー」というゆるキャラを作り、「野馬土手」の歴史を少しでも多くの人に知ってもらおうと努めているようです。 
放牧地ですから、当然馬の水飲み場は必須となります。川筋が土手になる傾向があるらしく、つまり「土手を探せば、地下に隠れた暗渠も見つかる」という訳で、いかにして土手から暗渠を探し当てたかという超絶マニアックな話が続きました。
さて、この広大な放牧地、明治以降は士族たちのための開墾地となります。今でも地名としてその名残をとどめています。最初の開墾地は「初富」。そして、
「二和(ふたわ)」
「三咲(みさき)」
「豊四季(とよしき)」
「五香(ごこう)」
「六実(むつみ)」
「七栄(ななえ)」
「八街(やちまた)」
「九美上(くみあげ)」
「十余一(とよいち)」
「十余二(とよふた)」
「十余三(とよみ)」
と十三まで続きます。開墾されなかった空地はその後、陸軍が演習地として活用していき、千葉県は軍都として発展していきます。 ということで、最後はまさかの「マウンド(野馬土手)」の話で締めくくられたのでした。 



以上、なかなか楽しい休日の午後のひとときでした。


さあ、今日も地図を広げて、
山や暗渠や土手に冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

雨が降り続ける昨今。なので、ムリにウォーキングには出かけずに、配信動画の世界へ冒険です。

■『マンダロリアンとグローグー』

スター・ウォーズの数あるスピンオフ作品の中でも多大な人気を誇る、『マンダロリアン』。孤高の戦士と、小さくて可愛いグローグーが活躍するシリーズの最新映画です。

グローグーといえば、ヨーダと同じ種族でありながらまだ幼く(とはいえ年齢は60歳超え!)、いたずらをしたりつまみ食いをしたりと、とにかく手のかかるやんちゃ坊主です。一時期はルークのもとで修業を積んだものの、最終的には「ボバ・フェット」を輩出した誇り高き戦士種族・マンダロリアンの掟の道を選びました。いざとなればヨーダ並みの強大なフォースを発揮するものの、ジェダイではないのでライトセイバーは振るわない――この微妙な立ち位置がたまりません。

今回の映画のストーリーは、反乱軍からの依頼を受けて誘拐された子供を助け出すというもの。実はこの子供、「クローン・ウォーズ」でも誘拐されたことがあり、当時はオビ・ワン、アナキン、そしてアナキンの弟子であるアソーカ・タノが救出に向かいました。本作品中ではそのエピソードこそ語られませんが、「あれから時を経て、すっかり逞しい青年に育ったんだな……」としみじみ感慨深くなります。

戦闘アクションに関しては、さすが『マンダロリアン』の一言に尽きます。ライトセイバー以外の武器を次々と器用に切り替え、巧みに操るアクションは実に多彩。時には敵の武器さえも有効活用してしまいます。さらに、頑丈な装甲を身に着けているからこそ、敵の攻撃をあえてまともに受けるシーンなども迫力があり、非常に見ごたえがありました。

……と、見どころはたくさんあるのですが、見終わったあとの正直な感想としては、「わざわざ映画にする必要があったのかな?」というのが本音です。個人的には、この二人のコンビはやはり配信ドラマのじっくりとした展開の方がおもしろい気がします。

とはいえ、マンダロリアンのシリーズ自体はこれまでに2シーズンありますが、それらを見ていなくても一応楽しめる内容にはなっています。個人的な欲を言えば、グローグーにはもっと移動用のロボットなどを縦横無尽に操縦させて、反乱軍基地の食堂なんかをメチャクチャにして、首をかしげさせてほしかったところ。それと、映画を見ていて「自分は白い蛇がめちゃくちゃ苦手なんだな……」という、新たな自己発見があったりもしました。



■『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』

映像・動き、いずれをとっても最先端を行く素晴らしい作品です。でも、知らない専門用語ばかりで、正直意味が分からない部分も……。前作の『閃光のハサウェイ』も美しい作品だったという記憶はあるものの、内容はほとんど思い出せません。当時も「クェス・パラヤ」など分からない言葉が出てきたため、『逆襲のシャア』を見直した記憶があります。大筋は覚えているものの、細かいシーンはほとんど頭から抜けていました。

そういうわけで、改めて『逆襲のシャア』(1988年公開)と前作『閃光のハサウェイ』(2021年公開、ただし原作は1989年出版)をしっかり見たうえで、今作に挑みました。「キルケー」というのは、敵となる連邦軍の治安部隊の名前です。指揮官の名前ではなく、前作から登場するキキ・アンダルシアという謎めいた幸運な少女を意識して名付けられた部隊名です。

シャアの反乱が終わり、アムロが行方不明となった、一応は平和なはずの地球。ブライト・ノアの息子であるハサウェイ・ノアは、地球を私物化している特権階級の人々に対する反乱に身を投じています。前作では、横行するテロや、その鎮圧のためなら民衆をも平気で犠牲にする鎮圧部隊、そしてハサウェイが最新のクスィーガンダムを受け取る姿が描かれましたが、本作はいよいよ連邦の要人たちに大掛かりな殴り込みをかけようという緊迫した展開です。

地上でのモビルスーツ戦が中心になりますが、これほど重力を無視した激しい戦闘ができてしまうと、「そもそも二足歩行である意味って何なんだろう?」とふと思ってしまったりもします。もともと、モビルスーツは核融合エンジンを搭載していますが、重力のある世界ではそうとう苦戦していました。でも、時が解決したということでしょうか。新たに開発されたミノフスキー・クラフトに核融合エンジンが作った莫大なエネルギーを注ぎ込むことで、クスィーガンダムを浮かせて超音速で飛ばせてしまうようです。しかも、空気抵抗はビーム・バリアを前方に展開することで、可変翼にする必要もなく、人型のまま実戦配備です。

いずれにせよ、本作だけでは戦闘は完結しないので、また次作を心して待つことになります。



■『VIVANT』シーズン2

「VIVANT」は「ビバン」と発音しますが、陸上自衛隊の秘密諜報組織「別班」のことを意味します。Amazonプライムでシーズン1が公開され、あわてて視聴しました。架空のバルカ共和国をめぐる陰謀戦は、「半沢直樹」シリーズを彷彿とさせる、胸のスカッとするような展開でとても興奮しました。さて、シーズン2が7月末からテレビ放映され始めたので、「TVer」にて視聴しています。

前シーズンは、バルカ共和国を根城とする謎のテロリスト集団「テント」がライバルでしたが、シーズン2では、日本の別班に相当する中国の秘密組織「シンシー」がライバルとなり、核融合技術の情報、特に核融合反応を維持する技術をめぐり、熾烈な諜報戦が繰り広げられます。

新たな架空の「ゴルバド共和国」も登場し、地図帳を眺めては、「このあたりか」と、楽しい日々が続いています。



■核融合って? 

スター・ウォーズのハイパージャンプで使われるハイパードライブも、核融合と思われます。なので、核融合は未来の世界には必須の技術のようです。

でも、「核融合って、めちゃくちゃ危険なのでは?」と思っていましたが、マスコミの「極端な核アレルギー」のために、正しい情報が何一つ伝わっていなかったようです。しかも、安全すぎる核融合では、ニュースとして面白くないのかもしれません。もちろん、一時的に生成する放射性の原料や炉心の扱いには厳重な注意が必要ですが、核分裂のような暴走の危険はありません。核融合を起こし、維持するためには膨大なエネルギーが必要で、その供給がなくなればすぐに反応が停止してしまうからです。水爆も核融合ですが、こちらは原子爆弾の爆発で起爆しているとかで、人間って恐ろしいことを考えつくものです。

ただ、中国では、全国力をあげて開発しているので、すでに核融合反応が1000秒以上維持できる技術があります。もちろん、分かりやすい数値目標に特化しているので、実用運転にはまだまだハードルが高そうです。逆に日本では、世界最大の炉心を使った、あくまでも安全な実用運転をめざした地道な開発を一歩一歩続けているとのことです。

まあ、現実の核融合開発は「VIVANT」を超えたところでレースが続いているようです。できることなら、手をとりあって、共同で開発を進めてほしいところです。



さあ、今日も地図を広げて、
辺境の世界へ冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

今週の早朝ウォーキング。玄関を出ると、霧雨で涼しい朝。さらにはコオロギの鳴き声で、ようやく秋の気配を感じます。今回の目的地は、京成線の海神駅です。京成稲毛駅から乗車し、京成津田沼駅で乗り換えて海神駅を目指します。

海神駅で「列車接近メロディ」として流れる曲は「海のトリトン」。正式なタイトルは「GO! GO! トリトン」(アニメ『海のトリトン』主題歌)です。駅に降りてから、「トリトン」の曲をまだ聞いていないことに気付き、次の電車の到着を待ってしまいました。しかしながら、鳴りません。残念に思いつつ、家で調べてみると、近隣住民への環境配慮による「早朝・深夜の時間帯消音」が理由のようです。朝が早すぎたというわけですね。

細い路地を縫って歩いていると、こんなところにという感じで「踏切」。斜めに伸び、その先は坂道という雰囲気満点の踏切。ごちゃごちゃした感じが実に素晴らしいです。「踏切百景」というものがあれば、せひ一景として加えたいものです。

国道14号線を渡り、さらに路地の迷宮へもぐりこんでいけば、すぐに龍神社に到着です。かつての海神という地域は、船橋海神と行徳海神に分かれていたそうで、龍神社は船橋海神の鎮守神社です。神社入り口の鳥居の後ろには、二つの大きな溶岩の上に据えられた狛犬。よく見ると、台座となっている溶岩には、子犬が遊んでいます。子連れの狛犬で、最近よく見かける気がします。神社の起源は、日本武尊。日本武尊がこの地を訪れた際、海上に光り輝く船があり、その柱に神鏡が懸かっていました。それを持ち帰って祀ったのが本神社の始まり(漂着神信仰)とされています。 

弘法大師の芋の伝説(大師が村人に芋を恵んでほしいといったところ、これは「石だから」と断れるが、後日村人の芋が石になってしまったという伝説)がある龍神池は境内の中にあります。かつて湧き水が出ていた池が本神社のアクセントになっています。そばには、子供たちの遊具があり、子供たちが池に立ち入らないように、過剰なほどの柵がめぐらされていました。

神社を離れ、東へ向かって、路地を歩きます。国道14号線に合流し、総武線を超える橋を少しだけ登ります。この自動車道の土手上から階段を下りると、小さな境内があり、入日神社に到着します。こちらは、行徳海神村の鎮守神社です。右側に鎮座する狛犬はなんとも優しい顔をしています。笑っているのかもしれません。実に小さな神社です。

この付近の総武線はまだ高架化されていません。西船橋駅が地上にあるため、この付近まで地上を走っているようです。ですが、海神という街は、線路向こうにも一丁目が広がっているため、線路を超える手段は数多く用意されていました。私たちが渡った地下通路もその一つです。線路を超えても同じような路地が広がっています。

海神一丁目は、1868年の戊辰戦争における戦闘の一つ「市川船橋戦争」があった場所です。期せずして親政府軍と旧幕府軍とが衝突。銃撃戦となり、抵抗する旧幕府軍に新政府軍が火を放ったため、町家一帯と先ほどの二つの神社は焼け落ちたそうです。そんな話を思い出しつつ、船橋駅へと向かうのでした。

■コース


①海神駅


②踏切百景


③龍神社


④入日神社




さあ、今日も地図を広げて、
秋の気配を感じながら冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。