【Desny+でAIの世界へ「ザ・クリエイター/創造者」】 | pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

地図を眺めれば、家にいながら「冒険」の始まり。
毎日をワクワクドキドキの「夏休み」にするためのブログ。

 

2024年01月07日の東京新聞で、「意識のアップロード」という記事がありました。人の意識を電子媒体にアップロードしようという研究が本気で進められていて、実現性が十分にあるようなのです。人の意識が機械の中で生きることができるのであれば、体を失っても人生が続くことになります。「脳は少々手が込んだ電気回路にすぎない。電気回路としての脳の働きを機械上で再現すれば、そこにも意識が宿るに違いなと多くの神経科学者は考えている」と東大の渡辺正峰准教授は語っており、すでにベンチャー企業が本格的な開発に乗り出しているそうです。

昨今のAIの進化は著しいものがあります。ものすごく便利な世界になるわけですが、その反面、自分たちの仕事が奪われてしまうのではないかという恐れがあります。あるいは、AIはやがて意識を獲得するのではないか。そして、突如としてAIが反乱を起こすのではないかと。想像すれば想像するほど、怖い未来が思い浮かびます。

当然、映画でもそのようなAIの未来世界を映し出す作品が作られます。最新の代表例ですと、「ザ・クリエイター/創造者」です。スターウォーズの外伝的映画「ローグ・ワン」を生み出したギャレス・エドワーズ監督が手がける近未来SFアクション。スターウォーズ作品の中でも、エピソード1から6までの6作とともに、ものすごく大好きな作品です。元帝国軍ドロイドのK-2の演技。盲目のチアルート・イムウェの驚異的アクション。青い惑星スカリフの軌道上での艦隊戦。歩兵やメカが入り混じっての地上戦。コンパクトにまとまった幕の内弁当です。なので、本作品にとても期待が持てるのです。

作品紹介などを読むと、「2075年、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こした。人類とAIの存亡をかけた戦争が激化する中、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かう。しかしそこにいたのは、超進化型AIの幼い少女アルフィーだった。」ということで、誰もが「ターミネーター」を思い出す内容ですが、さっそく「Desny+」で視聴です。

まず、冒頭では、ロボットがいかに人間のために働いてきたかを示すニュースが伝えられます。そのロボットも知能を備え、進化していきます。この辺の描写は、映画「アイ・ロボット」が思い出されます。

そんな平和な時代はすぐに終わりを迎え、いきなりの核爆発。「ターミネーター」の世界ですが、ロボットたちの侵略はないようです。アメリカ合衆国は手ひどい打撃と損失を受けますが、すぐに立ち直り、AIを同胞とみなすニューアジアへの反撃を始めます。「ターミネータ4」の冒頭のジョン・コナー率いるレジスタンスの攻撃シーンを思い出しますが、こちらの米軍の攻撃は情け容赦なしです。

主人公のジョシュアがアルフィーを連れ出し、多くのAIたちと遭遇し、雑多な都会へ移動するにつれ、しだいに、「ブレードランナー」と思うような展開を示していきます。さらに、東南アジアとチベットが融合した風景に、ダライ・ラマのような生まれ変わりの要素が暗示されたり、死者の意識が短いながらも再生されたりと、映画「クラウドアトラス」のような輪廻の世界が頭をよぎります。もはや、意識が何にアップロードされても不思議ではなくなります。

と考える間もなく、舞台は軌道上へと移り、怒涛の展開で終盤を迎えます。結局、この映画は「スターウォーズ」だったのだと気がつきます。だって、主人公とフォースを使うドロイド(ジョシュアとアルフィー)が協力して、帝国軍(アメリカ軍)のデススター(軌道上から地表を爆撃するノマド)を破壊する物語だからです。つまり、監督は「ローグ・ワン」の続きを作りたかったんですね。

結局、さまざまな映画を思い出す本作品でしたが、間違いなくデザイン・アングル・構図・色彩といった映像はピカ一です。この映像だけでも、必見の価値ありです。


ターミネーター4

クラウドアトラス


ノマド



■参考
Desny+で視聴できる、AIが登場する作品としては、以下があります。
「アイ・ロボット」
「アリータ」
「ターミネーター:ニュー・フェイト」
「エイリアン」シリーズ
 エイリアンという究極の生物兵器を探し求めるAIが登場します。



■追伸
「amazon prime」で、リドリー・スコット監督の「ナポレオン」が配信され始めましたが、さすがに1890円は高いです。冒頭10分間のPR映像で我慢。映画「戦争と平和」のアウステルリッツの戦いでは軍服が色鮮やかでしたが、リドリースコット監督にかかると灰色という独特な世界。早く安くならないかと待ちわびています。



さあ、今日も地図を広げて、
AIを搭載したドロイドといっしょに、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。