【ユーカリが丘】 | pocopanのブログ 「地図がいっぱいある暮らし」

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地図を眺めれば、家にいながら「冒険」の始まり。
毎日をワクワクドキドキの「夏休み」にするためのブログ。

 

千葉県の北総の地図、特に路線図を見ていて、面白そうだなと感じるのは、ラケット状の鉄道が敷かれているユーカリが丘です。一度は、この電車に乗ってみたいと思い、この日曜日の早朝に家内と出掛けてみました。日の出の時刻である06時30分に現地に到着するように家を出発します。

ユーカリが丘駅は、京成本線にあります。隣の駅は、臼井城のある臼井駅。わりと印旛沼に近い場所です。なので、京成津田沼駅から成田方面行きの電車に乗る必要があります。幕張本郷で総武線から京成線に乗り換え。京成津田沼駅で、成田方面行きの電車に乗り込みます。

京成津田沼駅での待ち時間の間、隣のホームを見ると、松戸方面の新京成線の車両に、アニメの少女の絵が描かれていました。松戸のご当地アニメのヒロインのようです。後で調べてみると、戸定梨香(とじょうりんか)さんとのことで、千葉県松戸市ご当地バーチャルYouTuberだそうです。松戸市の公認VTuberではないけど、松戸市のプロモーション活動を行っているとのこと。この松戸市をPRしたラッピング列車は、2023年6月30日より新京成線で1年間の運行を行う予定のようです。

北総台地を貫き、成田へ向かう京成線。ドアに貼られた「北総発見伝」のステッカーには笑えます。ほどなくユーカリが丘駅に到着。タワマンが数棟そびえ、意外とベッドタウンであることに驚きます。駅の南側に屹立する、このスカイプラザステーションタワーは、千葉県で最初のタワマンのとのことです。

駅北側の真上に建つようなベージュを基調とした洒落たウィシュトンホテルユーカリ。さらに2階の北側の駅前にはペデストリアンデッキが広がり、直線ではなく、不規則に折れ曲がった回廊や、彫像に東屋に生い茂った樹木、そしてコアラの像があり、まるでエルフの里のようなノスタルジックな風景が広がっていました。

さて、目的のユーカリが丘線の出発駅は、京成線の駅を出て右側にありました。可愛い、3両編成の列車が見えます。ユーカリが丘線は、自動案内軌条式旅客輸送システムと呼ばれるAGTとのこと。レールの上を走る鉄道との違いは、レールではなくガイドラインに沿ってゴムタイヤで走行するという点のようです。珍しいのは、不動産会社である山万が運営していることです。宅地開発をしていた山万が、各宅地から歩いて10分で乗車できるように、ラケット状の線路を作ったとのこと。ラケット状というのも珍しい路線ですが、そういえば、神戸空港ができるまでのポートアイランド線もそうだったような。鉄道事業会社以外の会社が運営する鉄道というと、舞浜リゾートラインを思い出しますが、親会社であるオリエンタルランドの筆頭株主は、京成電鉄となっています。

おっとSuicaが使えません。今ではレトロともいえる自動券売機で切符を購入。どの区間でも乗車券は200円です。井野城跡があるという中学校駅まで乗車します。

ラケットの内側は、丘や森で白一色です。緑でなくて白色なのは、昨夜振った雪のせいです。ほんと今朝は寒いです。神社と寺のある里山と昔ながらの集落と川筋を取り囲むようにして環状に線路を作り、内側は開発を控えたといった土地利用です。環状の外側は、びっしりと宅地が並んでいました。

中学校駅は無人駅。まだ、住民たちの活動には早すぎる時間のようで、誰もいませんし、車の往来もありません。シーンと静まり返っています。近くのこんもりした森が井野城跡だと気づき、そちらへ向かいます。臼井城の支城の一つとのことですが、現在では遺構は残っておらず、臼井城のような地図記号にもなっていません。今は、素朴だけども、厳かな八社大神社があります。神社の裏手は調整池。凍っています。森の裏手は、調整池を含めた広めの公園で、宮の杜公園と呼ばれているようです。オランダ風車を模した建物が目を引きます。水遊び用の水路の出発点にありますが、ただのモニュメントのようです。もっとも、ユーカリが丘のあるかつての佐倉藩は、蘭学を積極的に取り入れていた経緯もあり、今でもオランダとの交流が続いているようです。

再び、中学校駅からコアラ3号に乗車します。帰りは、ユーカリが丘駅から京成船橋駅まで乗車し、船橋駅から総武快速線に乗って帰宅しました。考えてみれば、行きもこのルートにすればよかったです。


■周辺地図


●京成津田沼駅


●ユーカリが丘駅前


●ユーカリが丘駅ホーム


●中学校駅




さあ、今日も地図を広げて、
ATGに乗って、冒険にでかけましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。