初日(2025.10.3.)のコンペティターは
(それぞれクリックでYouTubeが開く)
全員分メモをとりながら聴きましたが
メモ全部は独断と偏見が過ぎて
各方面に迷惑&物議を醸すといけないので(笑)
公開しても差し支えない内容だけ
ここに残していきます。
あくまでもド素人の独断と偏見にまみれた
推測と妄想込みの感想だと思って
寛大な心で読んでいただきたし。
以下、名前をクリックで公式プロフィールが開き、
「演奏動画」をクリックでYouTubeが開きます。
初日だけに緊張気味のコンペティターが多い中
3番目に登場した牛田さん。
前大会ではカワイのピアノに苦戦していた印象で
早々に姿を消してしまった(*)けれど、
今大会ではスタインウェイを選択し
ストレスフリーな様子で
透明感と伸びのある音を生かし
前大会の無念を晴らすかのような熱演。
特にドラマチックな舟唄が素晴らしかった。
一次予選はきっとパスしてくれると思う。
演奏直後のインタビューで
「日本人初の出演で禊を済ませた」と
さっぱりした顔をしていたのも印象的。
*前大会ではピアノの感触が合わず
弾き方を探っている間に終わっちゃった感。
勝手な憶測だけど、前大会では
アンバサダー契約でカワイ一択だったのかな、と。
普段の演奏会ならそれで問題なくても
あの大会用に合わせた調律がたまたま
その時の彼に合わなかったのかもしれない。
たった15分の選択時間では
目の前のピアノ・調律のクセを把握するのは
すごく難しいことだと思うし、
カワイのピアノが悪いわけではなく
調律が悪いわけでもなく
まさに本番の最中に必死で探りながら
最後まで演奏を頑張った牛田さんが
悪かったわけでももちろん絶対にない。
強いて言えば
「アンバサダー契約って怖いな」ということ。
いいことも悪いこともあるよね。
と、本当に勝手な憶測(妄想?)だけど。
Zitong Wang(演奏動画) 中国26歳
前大会での繊細な演奏が印象に残っていて
今大会も観られて嬉しく応援したいのだけれど
上記の ”前大会の牛田さん” 同様に
カワイのピアノとの相性に苦しんでいた様子。
ソフトなタッチでの繊細な表現が彼女の持ち味と
私は思っているのだが
軽いタッチでは想定の音が出なくて
少し強めに叩かねばならず
いつもの柔らかな音色や繊細な表現が
出しきれていないように見えた。
パスして欲しいけど・・難しいかな。
ちなみに今大会はカワイを選ぶ人が多く
いい音の演奏を既にたくさん聴いているので
カワイが悪いわけではないのは明白。
念のため。
いつも使っているメーカーだからこそ
あれ?いつもと感触が違う!という
落とし穴があるのかもしれない。
(と、素人の勝手な妄想)
私は音楽はできないけれど絵を描くので
その日の自分自身のコンディションや
道具のちょっとした違和感は
仕上がりにものすごく影響するのは理解できる。
絵は世に出すまでに修正がきくけれど
音楽はナマモノだからシビアな世界だよね。
Andrzej Wierciński(演奏動画) ポーランド29歳
伸びやかで澄んだ音。
自信に満ちてパワフルな演奏。
ワルツop18は気持ちがノッていてキレッキレ。
Krzysztof Wierciński(演奏動画) ポーランド22歳
レンジが広く残響にまで神経が行き届いている。
どちらかというと穏やかなパートが得意そう。
端正な表現が印象的で、特にワルツop18は
上記のアンジェイ(凄まじいキレ)より
こちらのクシシュトフの方が私好み。
柔らかい低音と透明感ある高音の
組み合わせが心地よく
表現の幅もあり素敵な演奏だった。
ただパワフルな男性の後だと
最大出力が相対的に弱く見えてしまう。
まぁ、審査員もプロなので
その悪影響はないと思うけれど・・。
バラードop52の表現の多彩さと
ワルツop42のコロコロとよく回る右手指が
印象に残った。
派手さはないがていねいな表現で良演。
ワルツop34-1は同じ節が何回も出てくるが
それぞれに違ったアレンジを加える工夫あり。
エチュードop10-1は勢いで押し切らず
実直な表現に好感が持てる。
バラードop23はしっとりと歌っていた。
William Yang(演奏動画) アメリカ24歳
アメリカ国籍だけれど中国系。
中国人にありがちな "顔芸" は皆無で
自ら奏でる音に耳を傾けながら
演奏をコントロールしているような
学者的・職人的な様子は私好み。
表現の幅がとても広くて飽きない演奏だった。
初日なので気合い入れて書きまくり
長くなってしまった。
毎回このような内容はとても無理なので
回を追う毎に内容は薄まっていくはず(笑
(書きたい気持ちは満々なんだが、
1日16~17人×30分の演奏を全部聴くだけでも
時間が足りなくてアップアップしているのに
感想を詳細にメモしたうえに
ブログ用に内容を吟味して文章にまとめ
リンクを貼りまくって体裁を整えるなんて
今後も同じようにやり続けられるはずがない)
今回のショパコンに関する記事の
目次はこちら ショパコン2005目次
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