マスコミのキラキラした謳い文句につられて
田舎暮らしに憧れ移住を決意した都会の人たち。
そういう人たちがいざ田舎に住んでみたら私は2つの方法があると思います。
ひとつめは、私がやってきたように
その地域のやり方に拒否反応を示さず
まるっと素直に受け入れることです。
都会から来た人の目にはおかしく映る行動や
不思議に思える習慣があったとしても
それはその地で長年の間に醸成されてきたもので
住民はそれでうまくやってきているわけです。
だからその中で暮らすならまずはそのやり方に従い
(「郷に入っては郷に従え」ですね)
最初はヘンだと思って納得がいかなくても
じっくり観察してよくよく考えてみると
その地域ではそれが合理的な方法なんだと
納得できることも多いかと思います。
もしどうしても納得いかないことがあったとしても
これはイヤだけどあれはありがたいからプラマイ0かな、
まぁ今回はちょっと我慢して従っておこう、
などとやっているうちに自分の中で折り合いがついたり
少しずつ慣れてきたりすることも多いです。
こうして移住先の地域性を理解しようと努力し
地域のやり方を尊重しながら
地域の一員になろうと一生懸命にやっていると
住民の方もその心意気を認め
移住者を仲間として受け入れ
多少の失敗や間違いがあっても大目に見て
持ち前の親切心でサポートしてくれるでしょう。
これが、(そこそこの)都会から田舎に移住して
23年間暮らしてきた私の実感です。
ただこれも、私の移住した地域の住民がもともと
外に向かって友好的で穏やかな人たちがほとんどで
普通の感覚からかけ離れたような風習などもあまりない
マイルドな田舎だったから
(ハード的にはド田舎ですがソフト的にはやんわり)
ということが大きいのかもしれません。
排他的・好戦的な人が多かったりしたら
私も地域のやり方を尊重するどころではなく
怯え萎縮して孤立してしまっていたかもしれません。
そう考えると、田舎に移住を希望している人は
候補地の環境(ハード面)だけでなく
人的な傾向(ソフト面)もリサーチして
移住先を選ぶとよいのかもしれませんね。
私自身はもともと仕事で近隣に赴任していて
なんとなくの雰囲気を察してはいたものの
改めて地域住民として住んだらどうなるかなど
あまり考えずに移住先を決めてしまったので、
たまたまおおらかな地域に移住できて
とても幸運だったんだなと今更ながら思っています。
今日の一言
トイレ中 (^_^*)