アルプスワイン ミュゼ・ドゥ・ヴァン
松本平 ブラッククイーン 2017
生産地:日本、長野
生産者:株式会社アルプス
品種:ブラッククイーン
色・粘性:マゼンタ系深紅、粘性は中庸
香り:ベリー、ほこり、湿った古木、クリーム、タイム
ボリューム:軽い○○●○○重い
タンニン:控えめ○○●○○強い
甘味:ドライ○○●○○甘い
酸味:まろやか○○○●○シャープ
果実味:スパイシー○○○●○フルーティ
飲んだ日:2019.6.29.Sat
購入日:2019.3.28.
購入場所・値段:コープ宅配(抽選品) 1382円
キレのよい甘味、シャープで繊細な酸味、
全体を引き締める辛味とごくわずかな苦味、
ふんだんな葡萄の果実味、しっかりしたコク。
とてもバランスが良く、国産とは思えぬ出来。
余韻のココア(カカオ+ミルク)やブルーベリーの風味も秀逸。
チーズ・ハイカカオチョコからぬか漬け・味噌汁まで、
マリアージュの守備範囲は広い。(ただし魚は×)
ブラッククイーンは「日本のワインの父」川上善兵衛が
品種改良して作ったオリジナル品種で
濃い紫色の酸味の強いワインとなる。
ということだけれど、今回飲んだワインは
確かに酸味は強めだが繊細でバランスよく仕上がっていた。
国産ワインはどれもこれも(テロワールのせいか)
外国産にはない独特な風味がして口に合わず
普段はまったく飲まない私だけれど、
このワインは香り・味わいが繊細かつ豊かで
ブラインドテイスティングしたら国産とはわからないかも?
というくらいしっかり作られたワインで
お値段もお安くとてもいい1本だった。
国産ワインのあの独特な風味が嫌いで敬遠しがちな
ワイン愛好家が多いことを知る日本人醸造家が、
日々研鑽と努力を重ねてこうして美味しいワインを
作ってくれているんだなと思うと、
国産ワインというだけで毛嫌いしないで
たまにはチャレンジするのも
思わぬ発見と出会いがあっていいなと思う。
敬遠されるような独特の風味を生み出してしまう
日本のテロワールが、かえって生かされるかたちで、
ディープな和食にも合うワインを作ることができる、
そんな可能性も大いに秘めていることだしね。