Friends of Coco California Yattembeh White ◎ |  田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

 田舎女 *ぽこ* のなんてことはない日々

   独立した娘2人を持つパートタイマー主婦です。
   ワインのこと、愛猫のこと、
   寒冷地のド田舎暮らしのこと・・
   思いつくままに。

 

実は私、日本のワインをほとんど飲まない。

風土や酵母の関係なんだろう、私の口には合わないのだ。

(日本のワインは香りと甘味が独特なんだよね)

なので、仕事がらみで夫が日本のワイナリーを訪れて

テイスティングしてこれなら私でも飲めそうだと

お土産に買ってきてくれたこのワインも

失礼ながら半信半疑で開けたのだが・・

 

 

フレンズ・オブ・ココ カリフォルニア

ヤッッテンベ ホワイト 2016

 

生産地:U.S.A.、カリフォルニア

生産者:ココ・ファーム・ワイナリー

品種:ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、リースリング

色・粘性:柔らかみのある黄金色、粘性は中庸

香り:青草、パッションフルーツ

ボリューム:軽い○○●○○重い

タンニン:控えめ●○○○○強い

甘味:ドライ○○●○○甘い

酸味:まろやか○○●○○シャープ

果実味:スパイシー○○○●○フルーティ

飲んだ日:2018.11.10.Sat

購入日:2018.11.10.

購入場所・値段:ココ・ファーム・ワイナリー 1600円

 

青草や果物の酸を思わせる鼻先にツンとくるような

爽やかな香りをまといながら、

口に含むとキャラメル風味の柔らかな口当たりのアタック。

余韻まで長持ちする甘味がじんわりと広がると、

シトラス系のシャープな酸が遠慮がちに現れ徐々に力を増す。

かすかなパインの風味とほのかな苦味もその後を追う。

クリームのニュアンスをまとったコク、

柑橘類にあるのと同じ系の旨味も感じる。

柔らかく甘やかでコクのある味わいを中心としながら、

クリスピーな酸の後口もあって、飲み応えのある1本。

日本のワイナリーでこれだけの味わいを出せるのは、

やはり海外の契約農家で作った葡萄を使っているからか?

(↑日本では気候的に作れない品種のため)

しかし監修と瓶詰めは日本ワイナリーのためか、

キャラメル様の柔らかいアタックや

柑橘系の旨みが溶け込んでいるなどの繊細なニュアンスは

海外ワインでも巡り合ったことがなく、

海外葡萄×日本醸造家のいい化学変化を見させてもらった感。

 

夫の話では、ココ・ファーム・ワイナリーの醸造家さんは

日本の風土気候ではどうしてもガラパゴス的になりがちな

日本のワインを、なんとか世界に通用するワインにすべく

日々試行錯誤を繰り返していらっしゃるそうで、

品種改良などにも取り組みつつ、

自社の葡萄を必ず入れながらも柔軟なセパージュで

(↑オーソドックスな辛口ワインが作れる品種を国内外から集める)

日本ワインのワールドワイド化を目指しているんだそう。

葡萄は全てオーガニック&手作業で、

労力を惜しまず常に前進を目指す真面目な作り手さん。

美味しいワインをどんどん作り出してほしいな〜

と応援したくなるね。

 

日本独自の品種と味わいにこだわるのも一つの道だけれど、

私はその日本ガラパゴスワインが

(日本人でありながら)美味しいと思えない人間なので、

どちらかというとココ・ファーム・ワイナリーのような

醸造所が増えてくれると嬉しいな〜。

(ココ・ファーム・ワイナリーのサイトはこちら →