H氏主催「ワイン会」で飲んだ素晴らしいワインたちの感想を
初心者ならではの切り口で語るシリーズ(笑)
とうとうラストの5本目。
(ことの次第はこちら → 予告編 )
(1本目の記事はこちら → 1本目 )
(2本目の記事はこちら → 2本目 )
(3本目の記事はこちら → 3本目 )
(4本目の記事はこちら → 4本目 )
ピュズラ・ボノーム トゥーレーヌ テゼ 2012
生産地:フランス、ロワール渓谷、トゥーレーヌ
生産者:ピエール・オリヴィエ・ボノーム(ピュズラ・ボノーム)
品種:ソーヴィニヨン・ブラン 100%
色・粘性:黄金色、粘性は強
香り:青りんご、はちみつ、桃、洋梨
ボリューム:軽い◯◯●◯◯重い
タンニン:控えめ●◯◯◯◯強い
甘味:ドライ◯●◯◯◯甘い
酸味:まろやか◯◯◯●◯シャープ
果実味:スパイシー◯◯◯●◯フルーティ
飲んだ日:2017.1.20.Fri
強い果実味とほのかな甘みのアタック。
酸味はしっかりしているが丸みがあって柔らかい。
香りそのままの風味とミネラル感とコクが
長い余韻を豊かに彩る。
キャップシールの絵は何を表しているんだろう?
パッと見で蓮根!?と思ったけどそんなわけないよな。
ピザ? チーズの乗ったお皿? 柑橘果実の断面?
正解をご存知の方、本当は何なのか教えて下さぁ〜い!
このワイン(多分このワイナリーのワインは全て)ビオなんだけど、
ビオも詳しく見ると2種類あるらしい。
(ビオロジックとビオディナミ)
ビオロジックは化学肥料や農薬を使わない、
いわゆる「有機農法」といって普通に思い浮かべるような
ものに近い。(厳密にはもっと厳しい条件がいくつかある)
ビオディナミは更に天体の動きや土質を関連づけて考え
自作の調剤を使うのだが、この調剤というのがスゴイ。
雌牛の糞を雌牛の角に入れて冬の間土中に埋めておく
(しかも深さが決まっている)とか、
様々な植物を鹿の膀胱だの牛の腸だのに詰めるとか、
黒魔術的というか、錬金術的というか、
なんだかとにかくスゴイことをする。
きっと使われる材料の含有成分が土に何か良い影響を与える
のだろうと推測するが、バカな私にはよくわからない。
で、今回飲んだこのワインはビオディナミワインだそうだ。
味わいからはそんな怪しげ(笑)な印象は受けず
ただただ上品で優しく深い味わいにうっとりしただけだった。
私が普段飲んでいるクラス(千円台)でビオワインというと
いかにもな香りを感じることが多いんだけど、
それよりもディープな作り方をしているくせに
このワインはへんなビオっぽさを感じさせずに
より上級であることをハッキリと匂わせてくれた。
作り手の腕とはこういうことなのね。唸るばかり。
*上記のビオについては、H氏からお借りした本
大橋建一著「自然派ワイン」(←クリックで別窓)
を参考に書きましたが、
自分なりの解釈が混じっていますので
このブログ中での文責は全て私にあります。
間違いなどありましたらお知らせいただけると有り難いです。