
普通のいちごは収穫期が冬~春なので、
夏に製菓用に使われるいちごは
これまでは北海道産か輸入ものでした。
しかし、近年新しい品種が次々と開発され
北関東山沿いの涼しい気候を利用して
夏~秋に収穫できるいちごが増えてきています。
この「なつおとめ」も、そんな夏いちごのうちのひとつ。
ただ、だいたいが製菓用に首都圏に向けて出荷されてしまい
地元でも生食用はなかなか手に入れることができません。
貴重ないちご「なつおとめ」を完熟した状態で
知人(栽培主)から頂きました。
そっと触れただけでもグシュッと表面が潰れて真っ赤な汁が。
口に含むと何の抵抗もなく潰れ
甘酸っぱい果汁と香りが溢れ出したかと思った次の瞬間には
とろけてなくなっています。
99.9% が果汁で、薄~い表皮でかろうじて形を保っている、
そんな印象です。
甘いだけでなく嫌みのない程度に酸味もあるので
サッパリしていて夏向きでいいですね。
味といい、食感といい、
生クリームと合わせたら絶妙のハーモニー間違い無しです。
もちろん生食でもパクパクいけます。手が止まりません(笑
そして断面。美しいではありませんか!

「なつおとめ」は切ってみると
真ん中が赤い♡型になるのが特徴だそうです。まさに!
中までこんなに赤みが強く
白い部分とのコントラストが美しいいちごは初めてです。
生食用で手に入れるのは難しいかもしれませんが
夏のケーキやタルトに使われているいちご、
断面を見たりじっくり味わったりしてみてください。
明るいルビー色で♡が輝き、甘い果汁がじゅわっと飛び出す、
そんないちごにであったら
それは「なつおとめ」かもしれません。