SHIPS IN THE NIGHT | やるせない読書日記

やるせない読書日記

書評を中心に映画・音楽評・散歩などの身辺雑記
礼儀の無いコメントは控えてください。そのようなコメントは
削除します。ご了承ください。

夜の船


夜に浮かぶ船は


昼の光を求めて、さまよう


求める唇は


はるか彼方にある


影がさまよい


光から身を隠す


夜に浮かぶ船



ダンスの後に


必ず朝が訪れるのを


感じられる時もあれば


感じられない時もある


ゆっくりと、時間に溺れる


街はいつもと違って


癒されるのを待っている



愛の港は


静かに 輝いている


心の痛みを超えて傷つけあうのも忘れて


俺たちは何故


雨の中へ飛び込んで行かなければならないのか


再び・・・・


                           訳/岩井由実


作詞はピート・ブラウン、作曲はジャック・ブルース。クリーム時代からのコンビが作った名曲。


この曲は「SOMETHIN ELS」という1993年のCDに収録。オーソドックスなワルツ。ピアノとベース


ドラムス、チェロがかぶる編成。三拍子が夜の海のうねりをイメージさせる。女性ボーカルとのハ


モリになっていて男性ボーカル(ジャック・ブルース)と女性ボーカルが交互に主旋律を歌う。歌が


終わると曲を引き立たせるギターが入る。誰かと思えばクラプトンである。これがクラプトンらしく


いいギターなのだ。曲の意を汲んで趣きを損なわないというクラプトンのミュージシャンの気質が


存分に示されるプレイだ。


「想像されたウェスタンのテーマ」と並ぶジャック・ブルースの名曲である。


 で、このCDはこの曲しかいい曲がない。クリームが解散して30年以上たつがジャック・ブル


ースによる解散後の曲で聴けるのは「夜の船」と「想像されたウェスタンのテーマ」しかない。


僕はジャック・ブルースが一時、大好きで発表されたCDをほとんど買ったが大半は売ってしまった。


まあ、なんつうかつまらないのだ。CDを買うと必ずクリーム曲が入っているし他の曲はつまらない。


だが、ジャック・ブルースは何十年も知る人ぞ知るミュージシャンとして生き抜いてきた。ジンジャー・


べィカーもそうだがインタビューすると必ずジャック・ブルースは「俺たちはジャズだ」と応える。


ジャズなんて聴いたことがなかった僕は「ヘー。左様でございますか。ジャズをやる方がロックを


やるんですね。しかも音楽学校でクラシックも学ばれているんですね。すごいですねえ」と思って


いたがさすがに何年も生きているとジャック・ブルースとジンジャーのプレイでは一線のジャズメンと


はプレーできないでしょ。という事が分るようにはなってきた。はっきり言って再結成コンサートの


ジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーのプレイはボロボロだった。素人だから良く解析できないの


だがジャック・ブルースのリズムはなんか前につんのめるような独特のとり方のような気がする。


クリームの成功も一番各下と思われていたクラプトンの卓越したプロデュースの才能が二人のドタ


バタしたリズムを支えていたように思える。ジャック・ブルースにはバンドを引っ張っていく力はあるよ


うでない。マウンテンのレスリー・ウェストとドラマー、コーキー・レインと組んでトリオを組んだ時も、フェリ


ックスパパラルディが見事に引き出せたレスリー・ウェストの力量を引き出すことなく、ただ勝手にベース


をブンブン弾いているだけであった。クラプトンはクリームから様々に変化し時代にあった音楽を作って


いったが、ジャック・ブルースはほぼクリーム時代のままである。だから売れなかったのだと思う。


でもなんだかんだ言っても僕はジャック・ブルースが好きだ。「CREAM LIVE VOL.2」の一曲目、「荒れ


果てた街」でぶっとんでしまった。ベースが旋律をとるようなバンドを知らなかったし、ジャック・ブルース


の歌声は若くて、暴力的、独善的でランボーの詩のように美しかった。


日本で鈴木賢治とアントン・フィアとトリオで演奏した時は見にいって「ポリティシャン」のリフを聞いた時は


感動いたしました。生で聴くとジャック・ブルースのベースは暖かい音がした。それから「想像されたウェス


タンのテーマ」が大好きで20年くらい前、FMで「ミュージック・フロム・ボトムライン」というニューヨークのボ


トムラインでのライブを流す番組があってそこで「想像されたウェスタンのテーマ」をチェックしてカセットに


吹き込んだものを毎日、寝る前に聴いていた。


ひそやかに風がささやく初夏の夜に良く「夜の船」を聴いた。


遠く遠く、見たことのない暗く波打つ海まで想いが運ばれた。


 

 SHIPS IN THE NIGHT


 Ships in the night sercching for day


 Beconing the lips  fo far away


 Shodows adrift hiding from light


 Ships in the night


 Sometimes you feels then again you can’t


 Morning comes down soon ofer the dance


 Time slowly drowns street so unreal


 Needing to heal


 Harbours of love shining so calm


 For beyond pain outside of harm


 Why musut we move into the rain


 Again


 Ships in  the night riding the waves


 Yesterday’s ships in to the hoze


 Memorize slips sliding from sight


 Ships in the night


 May be you’ll win maybe you’ll lose


 Future seems like just another ruse


 Sirens invite us to bigin 


 Come right on it


 

 Harbours of love shining so calm


 For beyond pain outside of harm


 Why must we move out of the sun


 in to the rain


Again