午後三時、南千住。気が付けば日の
光に翳りがある。次の日は十一月。初冬
になるのだ。
二十年、近く前散歩した時、南千住は
東京の果てだった。駅前には広大な操車場
があり、少し行けば山谷。駅前には小汚い
飲み屋が蝟集。千住大橋への道はなんと骨
通り。
しかし、操車場には団地が建てられ、かって
は労務者や貧乏人が住んだ町には健全なサラリー
マンが住むようになった。住民が増えれば税収
も上がり、街もきれいになる。あの絶望的な
汚辱は既にない。まあ、いい事だ。
墨田川方面に当てずっぽうで歩く。十分ほどで
護岸。護岸は整備されジョギングの人、多数。
あと一時間ほどで暮れなずむ空。静かにうねる
川面。対岸にある繋留された何艇かの工事船。
こりゃ絵になるとスケッチブックをとりだし
さて鉛筆とディバックを探すが、ない。忘れた。
携帯で近くにコンビニを探すが近くて徒歩30分
で諦めた。ま、どうせ大したもの描けないし。
でまあ、対岸の船が繋留されている場所まで
行ったが千住大橋まで歩いて橋を渡り、また
船が繋留されている場所。15分くらいかかる。
後は千住大橋、コツ通りに出て南千住駅。
三十分くらい歩く。着いたら四時半。もう
秋の夕暮れだった。