採卵で誰しも起こり得るOHSS。症状と特徴(まち様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 


  

【オンライン処方】

 

DHEAは再開しました

  

*現在、メラトニンのみ欠品してます。

お申し込みいただけません。

 


 

   

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

 
まち様よりご質問頂いております。
※前回の続きです。
 
 

 

まちです。

ご回答いただき、感謝しております。

 

ご丁寧ご親切にご回答いただき、ありがとうございます。

 

典型的なOHSSの症状なんですね!

 

2回目はお腹の張りや痛みはあまりなかったので

OHSSの影響だとは思わず、

高リン脂質体抗体症候群を絡めて考えてしまっていました。

 

小さな卵胞はたくさんあっても、

採卵できるほど大きくなる卵胞が少ない

ということなんですね。

なぜE2が高かったのか、納得できました。

 

排卵誘発剤はゴナールF150を使用していて、

育ちが遅かった為、

途中からゴナールF225に変更されていました。

 

高リン脂質体抗体症候群のせいで

E2が上がりやすくなる事はないことは、

安心いたしました。

ありがとうございます。

 

血栓リスクが高く、

OHSSが起こらないようにしないとならない私が採卵する場合、

どのような方法で採卵すべきなのでしょうか?

 

私の居住県内のクリニックでは、

どこも高刺激を選択されているイメージがあるので、

低刺激を行っているクリニックがあるのかも謎ですが‥。

 

年齢に限らずその方の状態それぞれだとは思いますが、

高齢で卵巣機能が落ちている状況になってくると、

低刺激を選択されやすいのでしょうか?

 

お忙しい中大変恐縮ですが、

よろしくお願いいたします。

 

 

 
犬 院長の回答 犬
 
指差し 前回の続きですね。
 
 

状態まとめ

 

 

⬜︎ ご年齢:41歳

 

⬜︎ 今までにわかっている疾患:

抗リン脂質抗体症候群(重症)子宮腺筋症

 

⬜︎ 流産について:

流産2回化学流産1回

 

1回目 妊娠5週完全流産

2回目 妊娠7週完全流産

 

【 不育症検査 】 

 

⬜︎ 抗CL IgG

1回目52.3→2回目58.1

 

⬜︎ 抗β2GPI IgG

1回目431.2→2回目311.3

 

*その他の項目はひっかからず。

 

⬜︎ 治療:直近の1回だけ

バイアスピリンヘパリン使用

アスピリンは移植日、

ヘパリンは胎嚢確認後。

 

⬜︎ 絨毛検査 :2回とも実施なし
(自宅トイレで流産で)
 
 
 <その後の治療 >
2023年7月 胚盤胞5AA移植で陰性
2023年8月〜12月 休み
2023年12月 退職
2024年1月〜5月 レルミナ服用
*子宮内膜症を治療
 
 
⬜︎ 凍結胚:5日目3AC胚盤胞 2個
 
⬜︎ 残りの保険回数:4回
 
   
 
 

 当時の状況

 

 

“採卵で高リン脂質抗体症候群が発症した可能性は低いということも、

わかりやすくご教授いただき、ありがとうございます。

OHSSの症状にまさに当てはまります!

 

お腹の張りや痛みに関しては採卵後1〜2週間ほどだったと思いますし、

内診でも大丈夫そうと言われた記憶もあります。

 

なのに、だるさや動悸、

少し歩いただけでも息切れ、

異常に疲れやすい‥は治りませんでした。

症状が3ヶ月も続くことはあり得るのでしょうか?

 

自分自身の体で感じる異変として、

採卵で使用したホルモンのせいだろうと確信はしていましたが、

卵巣の腫れなどは指摘されなかったので、

OHSSだとは頭になかったです。

 

見えていた卵の数は7個、

採卵できたのは6個でした。

多くはないですよね‥それなのにE2の値は高かったです。

 

OHSSになるかもしれないから気をつけてと言われていました。“

 

  
 

 OHSSの症状

 

 

ランニング OHSSの症状には、

お腹の張り

お腹の痛み、

お腹の重たさ

お腹の苦しさなど、

腹部の違和感・辛さは感じやすく、

一番OHSSをわかりやすいと思います。

 

 

鉛筆 しかし、

OHSSで起こり得る症状は、

非常に多岐にわたります

 

 

⬜︎ 吐き気

⬜︎ 嘔吐

⬜︎ 頭痛

⬜︎ 疲れやすい・息切れ

⬜︎ 動悸

⬜︎ 食欲がない

⬜︎ 体が重い

⬜︎ めまい

⬜︎ 立ちくらみ

⬜︎ むくみ、浮腫

⬜︎ 急激な体重の増加

⬜︎ 尿が出ない

⬜︎ 低タンパク血症

(歩くことも、

立っていることもつらい)

⬜︎ 腎不全

⬜︎ 肝機能障害

⬜︎ 血栓症

⬜︎ DIC

(体の至る所で、

血栓が起こると同時に出血する疾患)


など

 

 
 

 DIC

 

 

鉛筆 重症の抗リン脂質抗体症候群の方は、

血栓症を起こしやすく、

血栓症に付随して、

DICと腎不全を起こしやすいです。

 

 

雲 DICを起こすと、

非常に命の危険があります。

 

 

右差し そのため、ご質問者様を含め、

重症の抗リン脂質抗体症候群の方は、

もちろん、

OHSSは避ける必要があります

 

 
 

 症状

 

 

鉛筆 つまり、

1回目の採卵も、2回目の採卵も、

症状はOHSSとして、

全く不思議ではないということです。



不安 OHSSの怖いところは、

お腹の張り、

腹部のつらさにとどまらないことです。


  
 

 症状が3ヶ月続くこと

 

 

鉛筆 症状が3ヶ月続く事は、

あまりありませんが、

絶対にないことはないです。



右差し 例えば、極端に言えば、

OHSSを起こして、

その後、妊娠すれば、

半年以上などもっと長い期間、

OHSSの症状が続きます

 


 

 続けてホルモン剤をつかう

 


鉛筆 妊娠ではなくても、

1ヶ月の休み周期がなく、

また次の周期で、ホルモン剤を使うと、

OHSSの症状は長引きます



鉛筆 OHSSの重症度だけではなく、

前後の治療にもよります



看板持ち 基本的には、

生理がくれば楽になり、

時間の経過とともに良くなっていきます

 


 

 OHSSの予防

 

 

看板持ち OHSSの予防と対策

OHSSの治療については、

いくつかあります。



予防接種 必要のない高刺激をさけることも、

予防の1つです。



予防 他にもあります。


 
 
回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子

 

クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー

 

 


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ルテウム、 

ウトロゲスタンは、

再開しました。

 

 

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処方が出来ない場合があります。
 

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問診票は順次新しくなるため、
古いものは使えません。

 

 

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