皆様へのお願い
【オンライン処方】
*DHEAは再開しました。
*現在、メラトニンのみ欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
【 大野病院事件 】
全前置胎盤と、
癒着胎盤の穿通胎盤で、
帝王切開。
胎盤の剥離で、
10分間で2000ml出血、
その後さらに、
20000mlを超え、
死亡となる。
前回の記事
102.刑事事件になる
⬜︎ 今回、女性Bが死亡した事は、
医療事故では異例の、
刑事事件となった。
⬜︎ そして、検察官は、
Y医師を起訴した。
103.「大野病院事件」
⬜︎ 治療方法を巡り、
刑事裁判になったことは、
あまりに珍しいため、
のちに「大野病院事件」と呼ばれる、
大事件となった。
弁護士解説:検察が訴える
今まで、
主に民事裁判を解説していますが、
今回は、刑事裁判です。
⬜︎ 訴える人:検察
⬜︎ 訴えらえた人:Y医師
刑事裁判では、
犯罪の嫌疑(けんぎ)を
かけられている容疑者が、
被告人になります。
104.何の罪に問われたか
① 業務上過失致死罪
(刑法第211条前段)
② 医師法違反
(医師法第21条、第33条の3第1号)
105.業務上過失致死
【検察側の主張】
⬜︎ 直ちに、
胎盤の剥離を中止して、
子宮の摘出に移行すべきだった。
⬜︎ しかし、
胎盤の癒着した部位を、
クーパーで漫然と剥離したことは、
過失である。
⬜︎ クーパーで剥離したことで、
大量出血が起こり、
失血死させてしまった。
↓
↓
「業務上過失致死罪」に該当すると主張。
弁護士解説:業務上過失致死罪
「業務上過失致死罪」とは・・・
医師に限らず、
何らかの業務を行う時に、
業務で必要な注意を怠った結果、
被害者が亡くなってしまった時に、
成立する罪です。
刑法の罪です。
5年以下の懲役か禁錮、
または、
100万円以下の罰金。
106.医師法違反
⬜︎ 異常死の時は、
24時間以内に警察に届け出が必要。
⬜︎ クーパーでの胎盤の剥離で出血死し、
「死体に異状がある」
と認識したが、
24時間以内に、
所轄警察署に届け出をしなかった。
↓
↓
「医師法違反」に該当すると主張。
弁護士解説:医師法21条
「医師法21条」・・・
死体や、
妊娠4ヶ月以上の死産児に、
異状があると判明した時は、
24時間以内に、
所轄警察署に届け出なければならない
と規定されています。
違反すれば、
同じ医師法の33条の3第1号で、
50万円以下の罰金
になっています。
産婦人科医の減少に拍車
この一連の事件で、
「産婦人科医の人数が減っていたのに、
起訴して、
刑事裁判にしたため、
産婦人科の医師の人数の減少に、
拍車をかけた」
と言われています。
「産婦人科の存続に関わる裁判」
とも言われました。
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医療法人社団 岩城産婦人科
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