皆様へのお願い
【オンライン処方】
*DHEAは再開しました。
*現在、メラトニンのみ欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
産婦人科の医師1人の、
総合病院。
全前置胎盤と、
癒着胎盤の穿通胎盤で、
帝王切開。
胎盤を剥がしたら、
総出血量が、
10分間で2000ml出血、
その後さらに、
12000mlを超える。
前回の記事
手術日の事実(12月17日)
⬜︎ 執刀:Y医師【産婦人科】
⬜︎ 助手:D医師【外科】
⬜︎ 麻酔:E医師【麻酔科】
⬜︎ 助産師:F助産師・L助産師
< 14:26 >
帝王切開 開始
血圧 80強-40
脈拍 120
⬜︎ 腹壁切開で子宮表面を見ると、
本人の足側に、
静脈が網目状に走行。
(静脈の太さは、
男性の手の甲の静脈くらい)
⬜︎ 胎盤付着部を避けて、
右寄りにU時切開。
< 14:37 >
女児3000g 娩出
ここまで
血圧 90~100/50~55
脈拍 100〜120
出血量 正常範囲内
意識明瞭・会話可能
⬜︎ 外科D医師が、
子宮切開部を筋肉ごと、
ぺアンで挟んで止血
< 14:40 >
血圧 100/50
脈拍 110
⬜︎ 子宮収縮剤を筋肉注射。
⬜︎ 胎盤剥離の為、
臍帯を引っ張るが、
子宮内壁と胎盤がいっぺんに、
持ち上がる。
⬜︎ 麻酔科E医師 パンピング開始。
< 14:45 >
血圧 80/40
脈拍 115
⬜︎ マッサージ、用手剥離、
最後にはクーパーで削ぐ・切開する。
< 14:50 >
10分かけて胎盤が剥がれた
出血量2000ml
血圧 80弱/40弱
脈拍 110
* 胎盤は、
子宮後壁・前壁に付着していた。
< 14:55 >
総出血量 2555ml
血圧 50弱/30弱
脈拍 110
< 15:00 >
用意したMAP5単位 投与
ノルアドレナリン投与
血圧 70弱/30
< 15:05〜15:10頃 >
総出血量 7675ml
血圧 40弱/20弱
酸素量 2ℓ→6ℓ
・MAPの到着を待ち、
子宮全摘をする事に変更。
・病院内で採血を始めて、
血液を集め始める。
・麻酔科医と外科医が、
応援の医師について判断を求めるが、
Y医師はいずれも否定。
< 15:10 >
血圧 約80/40弱
MAP 10単位追加発注 ①
< 15:15 >
血圧 60弱/30弱
< 15:25 >
アドレナリン持続投与 開始
< 15:27 >
血圧 60弱/20弱
< 15:30 >
MAP 10単位追加発注 ②
・G院長が、
「出血量5000ml以上ある患者がいる」
と聞き、心配して手術室へ。
< 15:35 >
総出血量 8475ml
出血性ショック
全身麻酔・気管挿管
< 15:45 >
G医師 手術室に到着。
「外科部長のP医師を呼ぶか」問う
→ Y医師は大丈夫と返答
・照射濃厚血小板20単位
追加発注③
< 15:50 >
血圧 50弱/20弱
・新鮮凍結血漿80mlを10パック
追加発注④
< 15:55 >
血圧 60前後/30前後
総出血量 9605ml
・ミラクリット50万単位 投与
< 16:00 >
院内職員で集めた血液(Rh+ A型)が、
3000ml手術へ運ばれる
→ 使用せず
< 16:05 >
血圧 60前後/30前後
総出血量 1万1075ml
< 16:15 >
血圧 60前後/30前後
総出血量 1万2085ml
94.子宮摘出を完了
⬜︎ 午後5時30分、
膀胱を若干損傷したが、
無事に子宮摘出を完了した。
⬜︎ 摘出された子宮は、
長さ約19cm、
幅約12.5cm、
厚さ約0.7〜2.4cm。
95.手術直後の血圧・脈拍
⬜︎ 以後、午後5時45分ころまで、
血圧は、
最高値は約80〜100強
最低値は約35〜50強
を昇降。
96.出血量が約20ℓ
⬜︎ 総出血量は、
午後5時58分〜午後6時2分、
少なくとも1万9475mlとなった。
⬜︎ さらに、血圧が下降し、
午後6時、
60弱/約30となった。
⬜︎ この間、
脈拍は140前後で推移した。
医学的解説:DICの発症
出血があまりに多いので、
途中でDICを発症している可能性
があります。
DICとは・・・
播種性血管内凝固の略。
上記のような、
出血多量になった時に、
血液の凝固・線溶のバランスが、
保てなくなって発症します。
DICはどんな病気?
多量の出血で、
凝固と線溶のバランスが崩れる事で、
全身のあちこちで、
全身で血が固まる(血栓)と同時に、
血が止まらなくなる(出血)状態で、
非常に危険な疾患です。
DICを発症のリスク因子が、
外科手術である理由は、
出産を含めた外科的な処置は、
出血を伴うためです。
他にも、
がん患者の方が、
DICを発症する事がありますが、
いずれにせよ、
基本は出血が原因です。
人の体から20ℓ出血
出産方法が、
経膣分娩か帝王切開かでも、
許容する出血量は、
多少は異なりますが、
そういう範囲の出血量ではないです。
今回の出産方法は、
帝王切開で、
出血量が、
2ℓ(2000ml)を超えた時点で、
輸血を開始すべきです。
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