出血量7675mlに達し、何をしても出血が止まらない。 | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 


 

【オンライン処方】

 

DHEAは再開しました

  

現在、メラトニンのみ欠品してます。

お申し込みいただけません。

 


 

   

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

 
 
 

 

産婦人科医師1人の、

総合病院

 

 

全前置胎盤と、

癒着胎盤穿通胎盤で、

帝王切開。

 

 

胎盤を剥がしたら、

10分間2000ml出血

 

 
   
 

てんびん座 前回の記事 てんびん座

 

 

 

 

サムネイル

スーツ 解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 

 

 前回までのまとめ

 

 

⬜︎ 女性Bは、

昭和50年生まれ・平成9年結婚、

平成13年にI病院で、

帝王切開で第一子出産

 

 

⬜︎ 平成16年5月6日、

A病院に初診、

Y医師が妊娠を診断

出産まで全てA病院で予定

 

 

* A病院:総合病院。

第2次救急に指定。

産婦人科はY医師のみ

(医師歴8年)

 

 

⬜︎ 6月1日

胎盤が子宮の低い位置にある事

がわかった。

 

 

⬜︎ 10月22日

全前置胎盤」の診断

*胎盤が子宮口を完全に塞ぐ状態

 

 

 

⬜︎ 11月22日 入院

切迫早産、前置胎盤のため

 

 

⬜︎ 12月3日 血混ざりの尿

癒着胎盤の「穿通胎盤」診断

 

 

⬜︎ 12月6日

濃厚赤血球5単位を準備予定

・場合によって子宮全摘

本人にも上記を説明

 

 

⬜︎ 12月7日

尿に潜血があるが、毛嚢炎と診断

 

 

⬜︎ 12月9日

E医師(麻酔科)とD医師(外科)に説明

帝王切開創に

胎盤がかかっている

出血が多くなる可能性

子宮全摘の可能性

もしもの時は、

他院のC医師を呼ぶ

 

 

⬜︎ 医局の先輩のJ医師

K助産師

I病院のC医師が、

A病院での帝王切開を心配する。

Y医師は「大丈夫」と返答。

 

 

 

 手術日の事実(12月17日)

 

 

⬜︎ 執刀:Y医師【産婦人科】

⬜︎ 助手:D医師【外科】

⬜︎ 麻酔:E医師【麻酔科】

⬜︎ 助産師:F助産師・L助産師

 

 

< 2:26 >

帝王切開 開始

血圧 80強-40

脈拍 120

 

 

⬜︎ 腹壁切開で子宮表面を見ると、

本人の足側に、

静脈が網目状に走行

(静脈の太さは、

男性の手の甲の静脈くらい)

 

 

⬜︎ 胎盤付着部を避けて、

右寄りにU時切開

 

 

< 2:37 >

女児3000g 娩出

 

ここまで

血圧 90~100/50~55

脈拍 100〜120

出血量 正常範囲内

意識明瞭・会話可能

 

 

⬜︎ 外科D医師が、

子宮切開部を筋肉ごと、

ぺアンで挟んで止血

 

 

< 2:40 >

 

血圧 100/50

脈拍 110

 

 

⬜︎ Y医師が、

子宮収縮剤を筋肉注射。

 

⬜︎ 胎盤剥離の為、

臍帯を引っ張るが、

子宮内壁と胎盤がいっぺんに、

持ち上がる

 

 

⬜︎ 麻酔科E医師、パンピング開始

 

 

< 2:45 >

 

血圧 80/40

脈拍 115

 

⬜︎ マッサージ、用手剥離、

最後にはクーパーで削ぐ・切開する

 

 

< 2:50 >

 

血圧 80弱/40弱

脈拍 110

 

10分かけて胎盤が剥がれる

 

 

⬜︎ 2:40〜2:50 出血量2000ml

 

 

⬜︎ 胎盤は、

子宮後壁・前壁に付着していた

 

  

 

 66.出血量の増加

 

 

⬜︎ 胎盤を娩出後、

Y医師は、

出血を止めるため、

アトニン(子宮収縮剤)を使用した。

 

 

⬜︎ しかし、

子宮内の所々から、

にじみ出るような出血が続いた

 

 

⬜︎ 胎盤を娩出した午後2時50分から、

5分間も出血は続いた

 

 

⬜︎ 午後2時55分には、

総出血量は、

少なくとも2555ml

 

 
 

 67.総出血量が7ℓを超える

 

 

⬜︎ さらに、

午後3時5分〜午後3時10分ころ、

総出血量は、

少なくとも7675mlに達した

 

   
 

 68.血圧の変動

 

 

 ⬜︎ その間、

女性Bの血圧はさらに低下

 

 

⬜︎ 胎盤娩出時(午後2時50分)は、

80弱/40弱

 

 

⬜︎ 5分後の、

午後2時55分には、

50弱/30弱になった。

 

 
 

 69.血圧を上げる薬

 

 

⬜︎ 麻酔科のE医師が、

ノルアドレナリン(昇圧剤)を使用。

 

 

⬜︎ 午後3時には、

血圧の改善がみられ、

70弱/約30になった。

 

 
  

 70.すぐに再度低下

 

 

⬜︎ しかし、

さらに5分後、

午後3時5分には再度低下

 

 

⬜︎ 血圧は、

40強/20弱となった。

 

 
 

 71.圧迫止血など開始

 

 

⬜︎ 出血と血圧低下があったため、

Y医師は、

胎盤娩出後、

外科のD医師と共に止血をした。

 

 

⬜︎ Y医師が、

出血点付近を中心に、

子宮後壁側子宮頸部に、

ガーゼを詰めた

 

 

⬜︎ 外科D医師と交互に、

子宮を手で覆うように圧迫したり、

出血点と思われる場所に、

Z型に糸をかけて絞ったり

子宮動脈付近をペアンで挟んだり

再び子宮収縮剤を子宮に注射する

などをした。

 

 
 

 72.出血は結局止まらず

 

 

⬜︎ Y医師らが、

子宮を圧迫している間は、

多少止血の効果があったが、

少し手を離すと出血が続く状態で、

なお出血は止まらなかった。

 

 

⬜︎ 午後3時5分ころ、

Y医師は、

麻酔科のE医師と相談して、

MAP(濃厚赤血球)が到着し

循環動態が落ち着くのを待って、

子宮摘出を行うこととした。

 

 
 

 医学的解説:状況

 

 

雲 事実経過を見ると、

おそらく、

クーパーで胎盤を子宮から削いで、

切開した時に、

子宮も切ったのではないか

と思います。

 

 

雲 その為、

出血が大量になってしまったのだろう

と思います。

 

 
 

 医学的解説:子宮を残そうとした事

 

 

鉛筆 こうなったら、

一刻も早く

というか、

もっと早く子宮を全摘すべきです。

 

 

鉛筆 経過を見ても、

「元々、子宮ごと取るしか、

方法がなかった」

という事です。

 

 

雲 子宮を残す事で、

一見すると、

本人・夫婦のためになるように、

見えるかもしれません

 

 

雲 しかし、

子宮を残しても

死亡したり、

重篤な後遺症を残しては、

意味がありません。

 

 

鉛筆 膀胱と子宮が癒着するほどの、

ひどい癒着胎盤(穿通胎盤)だったので、

死亡か子宮をとって生きるか

の選択だった

と言えます。

 

 
 

 医学的解説:止血は子宮全摘

 

 

ランニング こうなれば、

圧迫アトニン投与などは、

無駄です。

 

 

鉛筆 子宮の全摘出が、

最も早い止血であり、

助かる唯一の選択です。

 

 

鉛筆 その前に、

もちろん輸血は必要です。

 

 

ランニング 子宮動脈をペアンで挟んでも、

癒着胎盤で、

血管が他にもできているので、

他の血管から出血は続き、

意味がないです。

 

 

全てが遅いです。

 

  
 
続きます。
  
医学的解説:院長 岩城雅範
 
 
法的解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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文・イラスト:理事 岩城桃子  
 

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