【いつなら救えた?】胎児を無理に引っ張り、子宮が裂けて死亡。 | 岩城産婦人科妊活ブログ

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早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
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ぽってり苺 皆様へのお願い ぽってり苺

 


  

現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。

お申し込みいただけません。

 


 

   

看板持ち ご質問など頂く際に、

匿名」様

匿名希望」様

以外で、

お名前をつけてくださると幸いです。 

 

 

匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

わからなくなってしまいます。

 

 

お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 


  
 

 

【 生殖関連の裁判例 】

 

妊娠38週での分娩誘発で、

子宮破裂死亡



胎児を無理に引っ張り出して、

子宮頸管子宮裂けて死亡。

 

 


 

 

 

 

 4.助産師が報告しなかった

  


  

16:30 人工破膜・破水

17:19 胎児心拍120bpmまで低下

→助産師が医師に伝えず

 


 

下三角

下三角

 

ランニング 分娩時の胎児の正常心拍は、

およそ140と言われています。

 

 

注意 胎児心拍140から120への変化は、

少しの低下にも思えるかもしれませんが、

落ち方によっては、

大きな異常を示します

 

 

カギ この時できた事は、

助産師が、

すぐに医師に言うべきでした

 

 
 

 5.胎児が弱っている

  


  

17:25 アナペイン5ml

17:30 分娩室へ移動、NST外す

17:30 子宮口4㎝

17:40 NSTつける 

17:40 子宮口5㎝

17:30 子宮口7~8㎝

 

17:30 胎児心拍50~60bpmまで低下 

17:52 アトニン投与中止 

 


  

下三角

下三角

  

雲 胎児の心拍が低下し始めた時に、

モニターを外す事は、

良い事とは言えません。

 

 

また、胎児心拍50-60というのは、

非常に低下しています

 

 
 

 胎児が押し潰され、仮死状態へ

 

 

雲 どんどんアトニンを使って、

子宮を収縮させた結果、

胎児が圧迫され、

赤ちゃんの元気がなくなっている事は、

モニター(NST)を見れば、

わかります。

 

 

右差し その為のNST(CTG)です。ハッ

 

*胎児心拍と、

子宮の収縮を見る機械。

 

 

ガーン 子宮の収縮が強いと、

胎児が押されて元気がなくなるので、

分娩の際は、

必ずつける検査機械です。

 

 

雲 この時すでに、

胎児が押し潰されている事が、

わかっていたはずです。

 

 

雲 このままでは、

胎児も死にかけてしまいます

(仮死状態へ)

 

 
 

 胎児心拍の目安

 

 

⬜︎ 胎児心拍は、

分娩の時は、大体140が正常です。

 

 

⬜︎ プラスマイナス20は、

(160~120は)

まだ正常範囲内とする事もありますが、

先ほど書いたように、

下がり方によっては、

異常になります

 

 

⬜︎ 胎児心拍が100を切ったら

帝王切開を検討します。

 

 

雷 つまり、50-60というのは、

尋常ではなく

元気がない状態です。

 

 

カギ この時に言える事は、

ただちに帝王切開していれば、

子宮頸管が裂ける事なく、

子宮破裂もなかった

と言えるでしょう。

 

 
 

 6.無理な吸引で裂傷が広がる

  


 

18:00 D医師が胎児を吸引して出産

同時に、多量の出血が始まる

 

18:01 胎盤娩出

 

18:10 出血が止まらず、

C医師が分娩室に入室

 


 

下三角

下三角

 

この頃、

無理な分娩誘発で、

子宮は非常に強い収縮を起こし、

胎児は押しつぶされながら

頭が子宮口の、

すぐそこまで出てきていました

(裁判例を読むと)

 

 

雲 子宮頸管が、

この頃には裂けていた

という事になるでしょう。

 

 

子宮頸管が裂けている

という事は、

無痛分娩で、

硬膜外麻酔をしていなければ

とてつもない痛みだったはずです。

 

 
 

 無理に引っ張り、子宮破裂

 

 

そして、

最後に思いっきり、

胎児を吸引で引っ張った事で、

子宮頸管の避けた部分(裂傷部位) から、

ビリビリと子宮まで破れた

という事です。

 

 

これが、

この亡くなってしまった女性の、

子宮破裂のまでの経緯です。

 

 

引っ張った医師がD医師

その後、呼ばれたC医師で、

C医師は止血を試みたり、

搬送先を必死に探したようです。

 

 

のちに呼ばれたという事は、

C医師は、

ベテランの医師だったのかもしれませんね。

 

 

しかし、もうすでに、

子宮破裂が起こってしまっており、

出血も多量に起こっています

 

 
 

 6.子宮摘出するも死亡へ

 


 

止血を試みたが出血止まらず、

さらに、搬送を要請した病院の、

全てから受け入れを断られる

 

輸血10単位(2000cc)

 

18:30 出血量2410gに達した

18:40 出血量4303gに達した

 

開腹の為手術室へ移動

出血量は移動中に1140g増加

 

子宮動脈を縫合するも、

女性は心肺停止

 

心臓マッサージ・カウンターショックで

自己心拍再開。

 

18:58 119番通報

19:03 救急車がY病院に到着

 

19:25 救急車が出発

 

19:45 救急車がE医療センター到着

子宮の摘出を行う

 

 

【平成30年7月6日】

0:43 死亡 

 


下三角

下三角

 

子宮破裂の時、

動脈を縫合するか

子宮を摘出するかは、

難しいところです。

 

 

動脈の縫合で、

出血が止まれば良いですが、

出血が止まらない場合は、

ただちに子宮を摘出しなければいけません

 

 

ランニング その為、子宮破裂の時に、

動脈の縫合が、

おかしな行動であるとは、

一概には言えないです。

 

 
 

 一連の流れとポイント

 

 

 妊娠38週での無理な分娩

 

→ 入院後でも、

状態を見て無理そうなら、

分娩誘発はやめればよかった

 


   

分娩誘発剤を大量に使って、

無理に分娩を試みた

 

→ 分娩誘発をどんどん増やす前に、

やめれば良かった。



 

無痛分娩で痛みが軽減されていて、

強い収縮で通常感じる痛みが、

わかりにくくなった

 

 

→ 無痛分娩は、

通常の分娩より注意が必要になる。

 

少なくとも、

麻酔の量を、

どんどん増やさなければ良かった。

 


   

 胎児心拍と子宮収縮を見て、

帝王切開に切り替えれば良かった

 

→ 実際に赤ちゃんも、

出生後には重度の仮死状態。

 

その後、

元気に育っていると嬉しいです。

 



引っ張り出さなければ、

生きていた可能性がある

 

→ 最後の吸引で破裂となったので、

まだここで吸引しなければ、

助かっていたかもしれない。

 

 
 
医学解説:院長 岩城雅範
文・イラスト:理事 岩城桃子  

 
法的解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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