皆様へのお願い
*現在、DHEAとメラトニンは欠品してます。
お申し込みいただけません。
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
【 生殖関連の裁判例 】
妊娠38週での分娩の誘発で、
子宮破裂で死亡。
何が原因?
いつ、何ができた?
前回の記事
今回の解説
今回は、時系列ごとに、
亡くなった女性に、
何が起こって、
病院側はいつどのタイミングで、
何ができたのか、
考えていきます。
1.早すぎる分娩誘発
⬜︎ 妊娠38週2日(平成30年7月5日)に、
分娩誘発の為に入院して、
翌日に分娩誘発を行う。
何か特別な事がない限り、
38週2日に、
分娩の誘発を行う事はありません。
そもそも、
早すぎたと思います。
まだ子宮頸管が熟化せず、
つまり、
子宮口が開いてない、
早い段階で、
むりやり分娩しようとすると、
どこか裂けたり、
胎児に圧がかかったりする
恐れがあります。
この段階で言える事は、
38週での分娩誘発が適しているか、
状態を必ず確認して、
無理をしない事です。
2.無痛分娩とアトニン
⬜︎ 時系列ごとの処置・状態
「アトニン」:分娩誘発剤
「アナペイン」:硬膜外麻酔
*NST:胎児の心音と、
お腹の張りを同時に見る検査。
【平成30年7月5日】
9:00 NST(CTG)装着
9:12 アトニン5ml/h
9:12 子宮口 2.5㎝
9:44 硬膜外麻酔カテーテルを入れた
(無痛分娩の為)
今回の2つ目のポイントが、
「無痛分娩」です。
硬膜外麻酔を朝、行っています。
無痛分娩の最大のメリットであり、
最大のデメリットは、
強い痛みを感じにくくなる事で、
異常に強い子宮収縮や、
最悪、子宮が破裂しても、
気づきにくい事です。
この段階で言える事は、
無痛分娩でなければ、
尋常ではない痛みに早めに気づいた
と思います。
3.多すぎる分娩誘発剤
10:05 アトニン15ml/h
10:35 アトニン25ml/h
11:05 アトニン45ml/h
11:35 アトニン35ml/h
11:42 アナペイン2.5ml
12:10 アトニン55ml/h
13:00 アナペイン5ml
13:00 子宮口2~3㎝
13:15 アトニン60ml/h
15:20 アナペイン5ml
16:30 人工破膜・破水
アトニンが分娩誘発剤で、
アナペインが硬膜外麻酔です。
アトニンを使いすぎです。
また、アナペインも増やしてますね。
ここで考えられる事は、
38週と分娩に早く、
子宮頸管も柔らかくならず、
子宮口が広がらない為、
アトニンをガンガン乱用した
と思われます。
アトニンは、
セロトニンであり、
子宮収縮を促す薬です。
問題は解決しない
つまり、
この頃には、
子宮が異常に強く収縮し、
硬膜外麻酔を使っていなければ、
本人は相当の痛みで、
苦しんでいたはずです。
もしかしたら、
尋常ではない痛みに、
麻酔を追加したのかもしれません。
しかし、
痛みは異常のサインです。
麻酔で痛みがなくなっても、
問題が解決した訳ではないです。
無痛分娩の考え方と実施施設
これらのリスクから、
無痛分娩(和痛分娩)は、
WHOでも勧告が出ており、
推奨はされていません。
日本でも、
禁止はされていませんが、
危険度から、
推奨はされていません。
無痛分娩の実施施設が、
圧倒的に少ない理由は、
このような事例がある為です。
今日も皆様のお力になれますように
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