【妊娠と子宮破裂】原因と死亡率。誰でも起こり得る? | 岩城産婦人科妊活ブログ

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【北海道の不妊治療専門クリニック】
早発閉経、難治性不妊、男性不妊、着床不全、不育症など得意。
患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

 

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匿名・匿名希望が多く、

過去にご質問頂いた内容が、

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お手数おかけ致しますが、

なんでも良いので、

お名前をつけてくださるよう、

ご協力して頂けると助かります。

 

 

  
 
 


女性が死亡した原因の、

子宮破裂とは?


誰でも起こり得る


原因、病態、

母体死亡率・子の死亡率


 

 

 

 

 

サムネイル

スーツ 解説を担当致します。

弁護士の、
甲野 裕大(こうの ゆうだい)
です。


【取り扱い分野】

不妊治療分野/離婚分野

・不妊治療クリニック顧問
・凍結胚トラブル
・精子提供、卵子提供
・不妊治療中の離婚
・不倫
など

 

 

 前回までのまとめ

 

 

⬜︎ 女性A(昭和54年生まれ)は、

平成29年11月20日、

Y病院で、妊娠6週6日と診断

 

 

⬜︎ 妊娠38週2日(平成30年7月5日)に、

分娩誘発の為に入院して、

翌日に分娩誘発を行う。

 

 

⬜︎ 時系列ごとの処置・状態

 

「アトニン」:分娩誘発剤

「アナペイン」:硬膜外麻酔


NST:胎児の心音と、

お腹の張りを同時に見る検査。


 

【平成30年7月5日】

9:00 NST装着

9:12 アトニン5ml/h

 9:12 子宮口 2.5㎝

9:44 硬膜外麻酔カテーテルを入れた

(無痛分娩の為)

10:05 アトニン15ml/h

10:35 アトニン25ml/h

11:05 アトニン45ml/h

11:35 アトニン35ml/h

11:42 アナペイン2.5ml

12:10 アトニン55ml/h

13:00 アナペイン5ml

13:00 子宮口2~3㎝

13:15 アトニン60ml/h

15:20 アナペイン5ml

16:30 人工破膜・破水

 

17:19 胎児心拍120bpmまで低下

→助産師が医師に伝えず

 

17:25 アナペイン5ml

17:30 分娩室へ移動、NST外す

17:30 子宮口4㎝

17:40 NSTつける 

17:40 子宮口5㎝

17:30 子宮口7~8㎝

 

17:30 胎児心拍50~60bpmまで低下 

17:52 アトニン投与中止 

 

18:00 出産と、多量の出血が始まる

18:01 胎盤娩出

 

18:10 出血が止まらず、

C医師が分娩室に入室

 

止血を試みたが出血止まらず、

さらに、搬送を要請した病院の、

全てから受け入れを断られる

 

輸血10単位(2000cc)

 

18:30 出血量2410gに達した

18:40 出血量4303gに達した

 

開腹の為手術室へ移動

出血量は移動中に1140g増加

 

子宮動脈を縫合するも、

女性は心肺停止


心臓マッサージ・カウンターショックで

自己心拍再開。


18:58 119番通報

19:03 救急車がY病院に到着



19:25 救急車が出発


19:45 救急車がE医療センター到着

子宮の摘出を行う



【平成30年7月6日】

0:43 死亡

 

 


 

 医学的な解説

 

 

今回のこの女性の分娩で、

いつ何が起こったのか

どういう状態か

細かく説明します。

 

 

裁判所が採用した医学的見識も、

合わせて記載します。

 

  
 

 子宮破裂とは

 

 

⬜︎ 子宮破裂とは、
子宮体部が裂けている状態

(裂傷を起こした状態)

 

 
 

 

 

 

 


 

 子宮破裂の2種類の病態


 

 

 

 

 

「全子宮破裂」・・・

 

子宮壁・筋層・漿膜まで、

完全に断裂して、

子宮の内側(内腔)と、

子宮の外側(腹腔)が、

完全に繋がった状態



完全破裂の場合は、

胎児が腹腔に飛び出てしまう事もある  

 


「不全子宮破裂」・・・

 

完全に断裂せずに、

子宮漿膜が残っていて、

子宮内腔と腹腔は、

完全には繋がっていない状態 

 

 
 

 子宮破裂と痛み



⬜︎ 全子宮破裂の場合、

子宮破裂と同時に陣痛は停止し、

腹痛は軽減する


 

⬜︎ しかし、陣痛はなくなるが、

腹膜の刺激で、

疼痛が増強することもあれば、

疼痛もなく、

突然の胎児徐脈で、

初めて気づくこともある

  

 

 子宮破裂の原因


 

⬜︎ 子宮破裂の原因は、

瘢痕(はんこん)」での破裂と、

非瘢痕(ひはんこん)」での破裂に、

分かれる。

 


 

 瘢痕子宮破裂とは

 

 

⬜︎ 瘢痕子宮破裂とは・・・

 

→ 子宮の手術の瘢痕部が、

破裂するもの。

 

→ 帝王切開や、

子宮筋腫の摘出(核出術)などの、

子宮の手術が原因となる状態。

 


 

⬜︎ 瘢痕子宮破裂の危険因子

 

・前回の出産が帝王切開である


・2回以上の帝王切開を受けている


など


 
 

 非瘢痕子宮破裂とは

 

 

⬜︎ 非瘢痕子宮破裂とは・・・

 


→ 子宮の手術の経験がなければ、

非瘢痕子宮破裂になる。

 


→ 非瘢痕子宮破裂は、

自然子宮破裂」と、

外傷性子宮破裂」の、

2つの状態がある。

 

 

 非瘢痕子宮破裂の「自然子宮破裂

 

→ 自然に発生する子宮破裂で、

稀に起こる。

 

分娩中の胎児通過障害が主な原因。

 

 

 非瘢痕子宮破裂の「外傷性子宮破裂


 

→ 人為的操作での子宮破裂。

外傷性子宮破裂。


 

→ 過剰な外圧がかかる事で起こる。


 

→ 陣痛促進剤の過剰投与や、

粗暴な産科手術(吸引分娩 等)

などが原因。

  


 

⬜︎ 非瘢痕子宮破裂の予後

 

母体死亡率:4%、

子どもの死亡率:46~70%

 

という報告がある。




てんびん座 これらは、
裁判所でも採用された、
医学的知見(見識)です。


鉛筆 続きます。


解説:弁護士 甲野裕大
 甲(きのえ)リーガル法律事務所
  

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Tel:03-6416-1595

 

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文・イラスト:理事 岩城桃子  
 

クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー

 

 


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