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ご質問など頂く際に、
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「匿名希望」様
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お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
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わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
院長の回答 前回の続きですね。6日目移植
生理17日目から、
ルトラールとウトロゲスタンを、
使用されていますね。
そして、
生理23日目に、
胚盤胞を移植されています。
これは、
「6日目移植」になります。
「○日目移植」数え方
黄体ホルモンの薬の使い始めの日を、
0日目とします。
生理17日目 0日目
生理18日目 1日目
生理19日目 2日目
生理20日目 3日目
生理21日目 4日目
生理22日目 5日目
生理23日目 6日目
胚盤胞の移植
受精から、
4日目に胚盤胞になっても、
5日目でも6日目でも、
黄体期5日目に移植した方が、
妊娠率が高い
と報告されています。
妊娠成立は、
半分は受精卵、もう半分は子宮、
の要素で成り立っています。
受精卵側も子宮側も、
それぞれを、
着床しやすい状態にしてあげると、
妊娠率が上がります。
子宮側の要素の1つは、
受精卵を移植時期を、
受精卵の発育に合わせる事で、
胚盤胞の場合は、
黄体ホルモンの投与開始から、
5日目に移植する事です。
着床しやすい要素【受精卵】
「着床しやすい状態」とは、
いくつかの要素があります。
根拠がはっきりしているものから、
信憑性があまりないものまで、
色々あります。
受精卵側の要素では、
例えば・・・
⬜︎ 発育段階は胚盤胞
⬜︎ 胚盤胞の中でも、
より細胞が多く、より形が綺麗なもの
⬜︎ 年齢が若い受精卵
など
着床しやすい要素【子宮】
子宮側の要素で言えば・・・
⬜︎ 黄体期5日目
⬜︎ 子宮内の黄体ホルモンの濃度が十分
⬜︎ E2の濃度も適切
⬜︎ 子宮内膜が10〜14㎜で、
この数値に近いほど良い
⬜︎ 年齢が若い
⬜︎ 子宮筋腫や子宮内膜ポリープが
着床するあたりにない事
⬜︎ 子宮腺筋症がない事
など
信憑性のない要素の例
信憑性がない事の例・・
『Th1とTh2のバランスが、
いくつだと良い』
『NK細胞がいくつだと良い』
『どんな菌がいると良い』
『どん菌がいないと良い』
などですね。
実は、着床ウィンドウについても、
信憑性・根拠は、十分とは言えず、
認められていません。
着床ウィンドウは、
定義や検査、治療についても、
医学的には、
まだ非常に不十分です。
これからより研究が進んで、
はっきりしてくると良いですね。
胚盤胞の5日目移植の理由
着床しやすい要素の中で、
受精卵が子宮に着床する時期と、
子宮が受精卵を受け入れる時期を、
合わせてあげる必要があります。
通常、体内では、
卵子は、排卵後に卵管で受精して、
受精から5日目に胚盤胞になり、
その間に子宮内膜は、
黄体ホルモンの影響を受けて、
受精卵を受け入れる準備をします。
受精から5日したら、
胚盤胞になって、
やがて着床できるように、
子宮内膜も合わせて準備します。
もしどっちかがズレたら
受精から胚盤胞に育つ時期が、
4日目や6日目に、
ズレてしまったら、
子宮内膜は黄体期4日目や、
黄体期6日目で、
胚盤胞を最も受け入れやすい時期から、
ズレてしまいます。
どちらかがズレると、
妊娠率は低下するとされています。
タイミング法、
人工授精、
新鮮胚移植では、
ズレたらどうしようもないです。
タイミング法や人工授精では、
確認しようもないです。
凍結胚移植で解決
しかし、凍結胚移植は、
移植周期を別の生理周期に行うので、
妊娠率が比較的に高く保てます。
受精から4日目で胚盤胞になって、
その周期では黄体期4日目で、
子宮内膜がまだ準備できていなくても、
その時点で凍結して、
【別の生理の黄体期5日目に、
移植できるから】
です。
文・イラスト：理事 岩城桃子
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