皆様へのお願い
ご質問など頂く際に、
「匿名」様
「匿名希望」様
以外で、
お名前をつけてくださると幸いです。
匿名・匿名希望が多く、
過去にご質問頂いた内容が、
わからなくなってしまいます。
お手数おかけ致しますが、
なんでも良いので、
お名前をつけてくださるよう、
ご協力して頂けると助かります。
前回の記事
情報まとめ
⬜︎ ご年齢
女性:42歳
男性:40歳
⬜︎ 現在の治療:4年前から顕微授精
(最初の2年はタイミングをとった)
⬜︎ 採卵:11回
⬜︎ 移植:11回
→ 全て陰性
⬜︎ 女性のホルモン値
AMH:最新不明
2年以上前に2.32
FSH:不明
LH:不明
E2:不明
⬜︎ 現在服用中の薬:チラーヂン50
⬜︎ TSHの数値
チラーヂン開始前 TSH3.253
チラーヂン25 TSH4.207
チラーヂン50 TSH1.06
(2023年7月)
⬜︎ カリウム:2.8〜3.0を行き来
*過換気症候群あり
⬜︎ 精液検査:
※男性不妊あり、
顕微授精一択と言われている。
⬜︎ お悩み:着床しない。
子宮内膜が厚くなりにくい。
→ PFC-FDを1回するも効果なし。
→ アルギニンも効果なし。
転院すべきか。
・2年以上経過して、
AMHの測り直しがない
・子宮鏡検査も自分から言わないとない
などの事から、
転院はかなり難しいが、
無理にでもするべきか。
移植⑤
“【移植⑤】
D3、D4 ・フェマーラ
D3~22
・バファリン(朝)
・ユベラN(毎食後)
D3~移植前日
・アルギニン(1日9錠)
D3~9 ・エストラーナ2枚(隔日)
D11 ・エストラーナ4枚
D13 ・エストラーナ6枚
D15 ・エストラーナ8枚
D17~31 ・エストラーナ4枚(隔日)
D17
・ルトラール(18時30分)
・ウトロゲスタン(18時30分)
D18~32
・ルトラール3錠/分3(毎食後)
・ウトロゲスタン4錠/分2(朝・眠前)
D20 ✳️SEET法(9時)→トミロン・セルベックス
D23 ✳️胚盤胞2個移植
(6d 4AA・6d 4CA)
★AHA、エンブリオグルーあり
【内膜】7.2㎜
移植後~
・プレドニン、ユベラN、ダクチラン、バファリン、トミロン、セルベックス
D3(採血不明)、エコー
D17(E2 714.7・P 0.31)、エコー
D23(P 17.41)、エコー
★プロゲデポー(D23、D26、D29)
◎判定日 D33◎
P 14.06 hCG 10.7
初めてほんの少し数値が出たので薬を続けることに…。
ダクチラン3錠/分3
デュファストン3錠/分3
ウトロゲスタン4錠/分2
◎D38⇒hCG 0.5“
フェマーラとエストラーナテープ
採卵周期では、
排卵抑制にルトラールで、
PPOS法の採卵法と、
排卵抑制にセトロタイドで、
アンタゴニスト法の採卵法と、
2つの採卵が混ざり、
適切ではないとお伝えしました。
今回は、
移植周期ですが、
フェマーラ(レトロゾール)周期と、
ホルモン補充周期と、
また2つの治療法の構造が、
混在しています。
主なE2製剤
☑︎ エストラーナテープ[貼り薬]
☑︎ ジュリナ[飲み薬]
☑︎ プロギノーバ[飲み薬]
☑︎ プレマリン[飲み薬]
など
移植法
基本的に、
凍結胚移植では、
3つの方法があります。
① 自然周期
② レトロゾール(フェマーラ)周期
③ ホルモン補充周期
どうE2を上昇させるか
①自然周期と、
②レトロゾール(フェマーラ)周期は、
排卵を利用した移植法です。
【 POINT 】
卵胞の発育で上昇するE2が、
着床しやすい状態を作り出します。
体内で分泌される(内因性の)E2で、
子宮内膜が育ち、
着床しやすくなります。
一方で、
③のホルモン補充周期は、
排卵を止め、
E2製剤を使います。
【 POINT 】
卵胞の発育で上昇するE2を、
薬の投薬で補って、
体内のE2を上げます。
それぞれの特徴
① 自然周期
⬜︎ 排卵誘発剤も、
E2製剤もない使いません。
⬜︎ 自然に育つ卵胞の影響で、
E2が上がります。
⬜︎ 自然に起こる排卵に合わせて、
受精卵を子宮に戻します。
⬜︎ 排卵障害のある方・無排卵の方、
自然の排卵で
子宮内膜が厚くならない方は、
自然周期の凍結胚移植を選ぶ事は、
できません。
② レトロゾール(フェマーラ)周期
⬜︎ レトロゾールを使い、
E2製剤は使いません。
⬜︎ レトロゾールを飲んで、
排卵を促します。
⬜︎ 軽度の排卵障害であれば、
レトロゾールの移植が可能です。
⬜︎ 自然周期の凍結胚移植との違いは、
基本的に、
レトロゾールの服用の有無のみです。
③ ホルモン補充周期
⬜︎ E2製剤を使います。
⬜︎ 卵胞の発育・排卵は止めます。
⬜︎ 排卵を止めるので、
排卵誘発剤は使いません。
⬜︎ 排卵がうまく起こらない方は、
ホルモン補充周期が適しています。
⬜︎ 移植日の調整ができるので、
日本では、
最も選ばれている治療法です。
⬜︎ 自然周期とレトロゾール周期とは、
治療の構造が大きく異なります。
相反する関係
レトロゾール周期は、
排卵を起こす移植法で、
排卵で上昇するE2を利用します。
ホルモン補充周期は、
排卵が起こっては困ります。
ホルモン補充周期では、
排卵を止めて、
排卵が起こったように、
E2製剤でE2の上昇を模しています。
決定的な大きな違いですが、
移植の内容を見ると、
混在しています。
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