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状況まとめ
☑︎ ご年齢:45歳
☑︎ 各ホルモン値:不明
☑︎ 流産歴:3回
☑︎ 現在の治療:体外受精中
☑︎ 凍結胚:5日目5AB胚盤胞1個
☑︎ お悩みの事:陰性後の処方について
【5月29日:生理3日目】
エストラーナテープ2枚 連日
→現在も継続
【6月7日:生理12日目】
デュファストン2錠✖️3回 連日
→現在も継続
【6月10日:生理15日目】
プラノバール1錠 連日
→6月21日の判定日で中止。
G-CSFの子宮内投与。
【6月14日:生理19日目】
胚盤胞2個移植
4AAと4AB
デュファストンから数えて
7日目移植?
プラノバールから数えて
4日目移植?
ピシバニールの注射。
【6月21日:生理26日目=判定日】
hcg 1.6
P4 0. 1
E2 466.2
ワンクリノン1日1錠の処方
【現在:再判定待ち】
エストラーナテープ2枚 連日
デュファストン2錠✖️3回 連日
ワンクリノン1日1錠 連日
*6月26日受診予定
ピシバニール
移植の4日目から、
判定日まで使用してから、
ワンクリノンに切り替えとなった、
プラノバールについても、
使う事はとても良くない
と思います。
しかし、
ピシバニールも、
非常に適切ではないです。
なぜ、不妊治療で、
ピシバニールなんて、
使うのでしょうね。
標準的ではないです。
ピシバニールの有効性
ピシバニールは、
医学的な効果が、
認められていません。
日本でだけ、
原因不明の不妊症や、
原因不明の着床障害、
反復着床不全、
原因不明の不育症、
などにピシバニールを、
使う施設がわずかに見られます。
全く標準的ではないです。
免疫療法の効果
そして、
そもそも、原因に限らず、
不妊症・不育症に対する、
効果は認められていません。
ピシバニールを含めて、
ステロイド(プレドニゾロン)
免疫グロブリン(γグロブリン)
IVIG(γグロブリン大量療法)
タクロリムス(プログラフ)
などの、
「免疫療法は、
不育症に効果がない」と、
報告されています。
妊娠率・出産率の高い欧米での
論文や発表、
また、欧米の各学会の見解、
日本不育症学会の見解で、
広く報告されています。
日本不育症学会の見解
“免疫療法は、
1981年に報告され
夫リンパ球による免疫療法は
約20年間実施されてきました。
1999年の
二重盲検無作為割付試験によって
免疫療法は
生理食塩水と同等の出産率であり、
無効である
という結果が示されました。
ピシバニール(OK-432)療法も
散見されますが、
これの根拠は
夫リンパ球免疫療法と
同等の出産率ということであり、
つまり、
生理食塩水と同等
ということになります。
原因不明症例に対する、
アスピリン、
ヘパリン、
ステロイド、
タクロリムス、
イムノグロブリン療法など
いろいろな治療が行われていますが、
いずれも研究的治療
と認識してください。“
文・イラスト:理事 岩城桃子
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