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状況まとめ
ご年齢:40歳
症状:3人目不妊で不妊症・不育症
流産歴:流産4回、死産1回
絨毛検査:1回も実施なし
☑︎ 流産①:32歳時
自然妊娠
流産された週数→おおよそ妊娠9週
心拍確認後の繋留流産
☑︎ 流産②:36歳時
体外受精
流産された週数→妊娠5週3日
胎嚢確認後の大量出血
☑︎ 流産③:37歳時
体外受精
流産された週数→妊娠6週
胎嚢確認後の繋留流産
☑︎ 人工死産:37歳時
体外受精(?)
死産された週数→妊娠17週
重度胎児奇形
☑︎ 流産④:39歳時
体外受精
流産された週数→妊娠6週0日
胎嚢確認後、大量出血
☑︎ 移植周期:ホルモン補充周期で毎回移植、
毎回妊娠する。
しかし、出血し流産してしまう。
(第一子の際も大きな塊の出血)
その為、
今回は自然周期を希望し、
3/4(土)に移植
ホルモン補充周期内容
エストラーナテープ D3から4枚/隔日
+
移植後からウトロゲスタン1日3回
☑︎ ホルモン値
AMH:1.11
→ 1年以内の数値
FSH:7.8
LH:4.8
E2:23
P4:0.71
*上記ホルモン値は生理2日目の検査、
1ヶ月薬の服用なし。
☑︎ 生理周期:28〜30日
☑︎ 月経異常:なし
☑︎ 普段の生理での不正出血:なし
☑︎ 排卵障害:調べていない
☑︎ 左卵巣にチョコレート嚢胞あり
→大きさ不明
☑︎ 不育症検査:実施なし
☑︎ 子宮鏡検査:実施なし
葉酸の血液検査
葉酸が足りているか調べましょう。
血液検査で調べられます。
検査したことはありますか?
神経管閉鎖障害
葉酸が欠乏すると、
「神経管閉鎖障害」
という、
胎児の病気が現れやすくなります。
神経管とは・・・
脳、脊髄、脳神経を作り出す器官。
奇形の重症度
神経管閉鎖障害は、
神経管の形成異常となる、
奇形の1つです。
先天性異常の1つで、
「二分脊椎」「無脳症」
などの病態があります。
「二分脊椎」「無脳症」を含めた、
神経管閉鎖障害には、
重症度があり、
生存率が決まります。
妊娠の維持が出来ていても、
今度は生きていくことができない、
重度の奇形の場合もあります。
無脳症
神経管閉鎖障害の1つである、
「無脳症」は、
一部、もしくは、全ての頭蓋骨が欠損し、
髄膜瘤ができたり、
脳が飛び出したり、
飛び散ってしまいます。
「無脳症」の時点で、
神経管閉鎖障害の重症度は、
重いものとなります。
神経管閉鎖障害だったか
神経管閉鎖障害で、
「無脳症」であったかも、
今となっては分かりません。
多発奇形なので、
神経管閉鎖障害ではない
可能性もありますし、
神経管閉鎖障害の可能性もあります。
神経管閉鎖障害の予防
神経管閉鎖障害は、
母体の葉酸が不足している場合や、
葉酸が何らかの理由で
うまく働いていない場合にも、
起こりやすくなります。
そのため、
不妊治療をする際には、
葉酸の数値を必ず測ります。
神経管閉鎖障害の経験
神経管閉鎖障害の胎児の妊娠を、
1回でも経験した事のある方は、
血液検査が基準値に、
達しているか関係なく、
葉酸サプリを4mg服用をします。
葉酸の、
通常の摂取量の目安は、
400μgとなりますが、
この10倍量服用することになります。
これは、厚生労働省、
日本産科婦人科学会なども、
呼びかけを行っております。
ご質問者様の場合
ご質問者様の場合は、
神経管閉鎖障害の有無は、
分かりませんので、
10倍量を服用する訳にいきません。
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神経管閉鎖障害
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文・イラスト:理事 岩城桃子
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