【43歳】二人目が諦められないです。(りすこ様) | 岩城産婦人科妊活ブログ

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患者様のご意見第一、納得できる治療を心がけてます。
[オンライン処方,PFC-FD,ネオセルフ検査,タイムラプス,TESE/PIEZOICSI可能]

りすこ様のご質問を頂いております。
 
 

<43歳で諦めきれません。。。>

 

岩城先生、初めまして。

りすこと申します。

突然のメッセージ失礼いたします。

 

現在43歳、2歳半の1児の母です。

 

一人目は40歳で出産しており、

その後、卒乳し、42歳で自然妊娠を2度しましたが、

1度目は心拍確認後に7週後半で稽留流産

2度目は今年の2月末に、

胎嚢見えずでしたが血中hcgが5,400まで上昇したので、

子宮外妊娠疑いとなり、

吸引手術を行いました。

 

結果、術後の血中hcgが下がったので、

稽留流産との判断でした。

 

体外受精は3度チャレンジしましたが、

1度目は39歳でアンタゴニスト法で7個採卵の2個受精の凍結ならず

 

2度目は、

42歳でクロミッドのみで2個採卵の2個受精、

1つ初期胚で凍結しましたが、

融解時に変色して移植ならず。

 

3度目は今年に入って42歳最後にチャレンジし、

レトロゾールで誘発し、

途中でHMG150を1本注射しましたが、

 

卵胞が1つしか育たなかったので

採卵をキャンセルしタイミング法に切り替えたところ、

自然妊娠しました。

 

稽留流産は、

一人目妊娠前に1回、

42歳に2回連続と計3回経験しているため、

不育症の血液検査を今年1月に行い、

第ⅩⅡ因子凝固活性 が基準値内でしたが、

60と若干低値だったため、

排卵日周辺からのパイアスピリンを推奨され

今年の1月より飲んでおりました。

 

そこで質問です。

 

やはり二人目を諦められないのですが、

過去4回の妊娠が全て自然妊娠だったことと、

体外受精で結果が出ていないこと、

43歳で保険適用がされないことから、

今後はタイミングもしくは、

AIHでなんとか授かりたいと考えております。

 

42歳で2度の反復流産ですが、

もっと詳しく不育の検査を行った方がよろしいでしょうか。

 

TSHの値が少し高く

今現在は定期的に甲状腺の病院に通院しており、

現在はチラーヂンS50を毎朝服用しております。

 

TSHの値と、

流産は関係あるのでしょうか。

 

お忙しいところ、申し訳ありませんが、

 

また、このような状況の私に、

なにかアドバイス等ありましたら、

よろしくお願いいたします。

 

 

にっこり 院長の回答 にっこり

 

悲しい お辛い状況が続いていますね。

 

クローバー 何か少しでもお力になれればと思います。

 

 

不育症検査について

 

予防接種 2度の流産をされているので、

不育症検査を一通り受けた方が良いですね。

 

 

ぽってり苺 第Ⅻ因子の他には、

何の検査をされましたか?

 

 

まじかるクラウン 以下の項目は調べた方が良いでしょう。

 

第Ⅻ因子

 

抗リン脂質抗体症候群の各抗体

【抗カルジオリピンIgG】

【抗カルジオリピンIgM】

【抗CL β2-GPI IgG】

【抗CL β2-GPI IgM】

【LAC】

 

プロテインS活性

 

プロテインC活性

 

夫婦染色体検査

 

空腹時インスリンと空腹時血糖値

 

甲状腺機能のホルモン値

【TSH】【Free T4】

 

 

*以下、保険外の項目です。

 

ネオセルフ抗体

 

抗PE抗体

 
 

第Ⅻ因子の検査結果

 

予防接種 第Ⅻ因子は、
50を下回った場合に、
妊娠陽性になった当日から
妊娠12週まで
低用量アスピリン+ヘパリン
使う必要があります。
 
 
悲しい 第Ⅻ因子は、
妊娠12週までの妊娠初期の流産が多くなる為、
基本的には、
妊娠12週まで低用量アスピリン+ヘパリンを使います。
 
 
注意 ご質問者様は、
第Ⅻ因子が60との事で、
60あれば使わない方が良いでしょう。
 
 
予防接種 第Ⅻ因子は60あれば、
低値では全くないので、
第Ⅻ因子については問題はないですね。
 
 
雷 ひっかかっていないのに、
低用量アスピリンやヘパリンを使うと、
出血しやすく、
かえって流産を引き起こすリスクがあります。
 
 
魂 また、第Ⅻ因子に引っかかっていても、
アスピリンのみでなく、
ヘパリンを使う事が原則です。
 
 
 

 

 
 
ガーン さらに、不育症検査に引っかかっていても、
アスピリンを、
排卵日付近から使うこともしません
 
 
ガーン 不育症の対策に服用するのに、
着床する前から使っても良い事はないでしょう。
 
 

カギ Point カギ

 

 

雷 アスピリンは、

着床を阻害するという報告があります。

 

 

予防接種 着床を阻害する事はないという報告もありますが、

両方ともの報告があるならば、

着床を確認してから

妊娠陽性になった当日から、

使う方が良いと考えます。

 

 

流れ星 また、不育症とは、

着床後に流産しやすい状態ですから

着床前からリスクをおかして使うより、

着床を確認してから使う方が良いですね。

 

 

下三角 詳しくはこちら 下三角

 

 



 
看板持ち 流産の対策をしたい、
というお気持ちはわかります。
 
 
雷 ただ、適切な対策でないと、
逆に流産のリスクが上がったり
妊娠率が下がったりしてしまうリスクがあります。



指差し すぐにできる治療については、

次回に続きます。



回答:院長 岩城雅範

文・イラスト:理事 岩城桃子

 

クローバー今日も皆様のお力になれますようにクローバー

 

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