え~、取り敢えず僕の行く図書館にある丸谷さんのエッセイは全部読んでみようかなと思ってまして。
スピーチや対談をまとめた1冊でした。
比較的取っつき易かったのはそういう理由もあるんでしょう。
いつもながら難しいところは難しいんですが。
特に表題の『ゴシップ的日本語論』は面白かった。
丸谷さんのエッセイのスタイルとして、膨大な読書量、知識量を背景にした引用の妙というのがあると思うんですね。
「これについてはあの人がこんな興味深いこと書いてる。またこっちの人はこう言っていた。イギリスではこうらしいし、平安貴族はこうだったそうですよ。面白いですよね。僕はこうじゃないかと思うんだけど、そう考えるともっと面白いでしょ。」
といった感じか。
『ゴシップ的日本語論』の中では、昭和天皇の言語教育という思いも寄らない視点を教えてくれました。
面白かったなあ。
さて、次は何が書いてあるかな。