猫ひろしが、カンボジア国籍を取得して、オリンピックのマラソンに出るという。
これに対して、賛否両論があるらしい。
が、時間がたつにつれて、非難が高まっているという。
そこで、少し、触れてみることにした。
彼に対する批判はざっくり3つに分けられるだろう。
1.カンボジア国民に対する愚弄
猫ひろしは、日本国背句を離脱し、カンボジア国籍を取得したらしい。
オリンピックにマラソンランナーとして出場するのが目的という。
だが、記事によれば、真の目的は、その先にあるらしい。
つまりは、名前を売って金儲けをすること。
本人は、芸のためと言っているらしい。
これに対する非難が、日本国内で日に日に高まっているという。
カンボジアではあまり話題になっていないらしいが、カンボジア国民は、この事実を知らないともいう。
オリンピック参加は、カンボジアという国の名誉を背負って、世界の祭典に参加するという使命を帯びる。
ところが、猫ひろしの場合、そういうオリンピック精神とは、程遠い。
オリンピックが終われば、カンボジア国籍を捨てて、日本国籍を取得するのではないかとも言われる。
だとすれば、カンボジア国民を愚弄するものという批判もありかも知れない。
有森元選手の指摘も一理あるように思える。
2.国籍をもてあそぶことの不条理
猫ひろしのカンボジア国籍取得は、名を売るため、金儲けのために日本国籍を離脱。
そして、時機を見て日本国籍にもどる。
これが彼の想定だとするなら、ずいぶんと、国籍の離脱と取得を軽く見たものだ。
彼の行為は、国籍法を定めた方の趣旨を無視したもの。
国家としては重大な問題として扱うべきだろう。
売名のために国籍を離脱したり、取得することは、芸という範囲を超えている。
重大な違法行為となる可能性が高い。
が、そのことに、本人は気がついていない。
現に、彼以上に日本にとって有益と思える外国人たちが、真剣に日本国籍を取得したいと思ってもなかなか簡単に国籍が取れないという話をよく聞く。
そういう現状を踏まえれば、決して軽々に扱える事柄とは言えない。
住民票を移動するのとはわけが違う。
たしかに国籍を離脱することは、個人の自由。
しかし、国籍取得となると、元日本人だからといってそう簡単な話ではないはず。
つまりは、法務大臣の裁量に従うことになる。
今回のように、ただ、国籍離脱と再取得の真の目的が、「芸、売名、金儲け」となると、法務大臣がそれを認めるかどうか、微妙な問題だろう。
ということは、日本国籍に戻れない可能性も出てくる。
3.オリンピック精神への冒涜
また、オリンピック規則では、ある国でマラソン標準時間に満たない選手しかいない場合、特別に
2名まで出場を認めているらしい。
これは、出場体制の整わない国状を考えて、できるだけ多くの国に参加してほしいという趣旨の特例だという。
そうだとすれば、本来、カンボジアで生活する人々のために認められた枠のはず。
なぜ、カンボジア政府が許可したのか不可解でもある。後日、世界中から、前記のような不浄な目的で参加枠をかすめ取ろうとする日本人がいると非難される時がくるかもしれない。
そう言われても返す言葉がない。
4.結論
当初は、気にもしなかった猫ひろしのオリンピックのマラソン出場の話。
賛否両論をよくよく聞いていくうちに、なにか怪しい気配を感じ始めた。
この事件は、日本人の一人としてカンボジアの人々やオリンピック参加国に対して何とも恥ずかしい気になる。
この点で、下の曽野綾子女史の指摘も理解できる。
猫ひろしが、売名や金が目的で五輪に出場するということが、事実かどうかはわからない。
しかし、どちらにしても、オリンピック終了後も、日本国籍には戻らず、カンボジア国籍のままで、カンボジア人として生涯をすごすべきだろうね。
芸を売り込む、名前を売り込むという目的自体は、正当だろう。
しかし、その手段は何でもアリではない。
今回の場合、その手段が、芸人というより人として越えてはならない枠を超えてしまった。
そんな気がする。
『猫ひろしは五輪を辞退せよ! ネットで呼びかけ広がる 2012年04月02日19時34分 提供:J-CASTニュース
カンボジア国籍を取得しロンドンオリンピックのマラソンに出場が決まった、お笑い芸人の猫ひろしさん(34)に対し「オリンピック出場を辞退させよう」との呼びかけがネットで広がっている。
スポーツ選手が国籍を変えるのはままある話だが、猫さんのマラソンの実力はそれほどではなく、カンボジアの有力選手の出場枠を「奪った」ようなもので、カンボジアに貢献するどころか恥をかかせてしまうことになりかねない、という理由からだ。
「ニャー」で勢いをつけ、ゴールで一発芸をかます
猫さんは2012年3月26日にオリンピック出場の会見を東京都内で行った。ここでは「あくまで芸人として五輪の舞台に立つ」ことを宣言した。
スタートの「ニャー」で勢いをつけ、ゴール後に最高の一発芸をかますのだと言う。
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「猫ひろしが選ばれる訳が無いんだよ、本当はな」
「カンボジア代表なら、日本から出てカンボジアに住んでから国を背負って出て欲しいわ」
「問題なのは売名行為、カネが絡んでいるのが見え見えな上、他国の出場枠を奪い取り、スポーツの祭典をギャグとやらで侮辱すると公言している事」
といった批判が展開されている。
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猫さんのオリンピック出場に関してはネットだけでなく、例えばカンボジアのマラソン選手を日本の大会に招待したことがある元五輪銀メダリストの有森裕子さん(45)も各新聞のインタビューで、
「今も頑張っているカンボジアの選手に出場してほしかったし、日本人に代表を譲る選手を思うと悔しい」
と訴えている。
作家の曽野綾子さん(80)は「週刊現代」の2012年3月17日号で、猫さんがカンボジア人になれば五輪に出られると決めていたとすれば、あまりに軽くて、常識的な人間だったら考えられない行為だ、と批判している。国籍を巡るエピソードはその人の生涯をかけた命がけの選択だ、と強調してこう語る。
「五輪の後に日本国籍を取戻そうという安易な心づもりであるならば、その軽薄さには、日本人もここまで堕ちたかという感じですね」 』(livedoor news)
http://news.livedoor.com/article/detail/6429345/