話は、6年前にさかのぼる。
安全委員会が、事故防止の強化を進言したのに対し、当時、保安院長だった広瀬研吉院長が面と向かって、激しく非難したらしい。
普段、面と向かって非難などされたことのない安全委員会の先生たちにとっては、恫喝と言っても過言ではないだろう。
ビビッて萎縮してしまったのは仕方がないといえば言えるかもしれない。
広瀬院長は、「せっかくまとまったのに、なぜ寝た子を起こすようなことを言うんだ」とか言ったという。
なぜ「寝た子を起こす」と言ったのか。
その意味が理解不能だが。
同席の委員は、そう言ったと報告しているらしい。
保安院長の仕事は、「何でもいいから防災体制をまとめること」ではない。
東電のもつ原発の安全管理をチェックし、事故を未然に防ぐことにある。
東電側にたって、安全委員会のチェックを緩和することではない。
広瀬研吉という人の履歴をみると。
九州大学を出て、科学技術庁に入り、長々と官僚畑や天下り法人を渡り歩いてきたらしく、保安院長を退職後、今は、内閣府参与になっているという。
そういえば、原発事故後は、さっさと保安院長を辞めて内閣府参与になっていたことを思い出した。
広瀬研吉元保安院長は、この非難事件に関して「記憶にない」ととぼけているらしい。
バリバリの上級官僚とはこういう人なのだろうと、ある意味、納得できる。
おそらくは、東電から何らかの利益供与があったことを疑わせるに足る言動であったことは、否定できないだろうね。
いまも国民の血税から、少なくない報酬をもらっているのだろう。
聞いたところでは、内閣官房参与の手当は、日当5万円らしい。
やはり、霞が関の上級官僚の個別責任は、法治国家として追及するのが筋だろうね。
『<原発防災強化>「寝た子を起こすな」保安院 毎日新聞 3月16日(金)19時44分配信
原発事故の防災対策強化に経済産業省原子力安全・保安院が06年に反対した問題で、当時の広瀬研吉保安院長(現内閣府参与)が強化に着手した内閣府原子力安全委員会の委員に対し、「寝た子を起こすな」と反対していたことが16日、安全委への取材で分かった。
保安院の組織的な関与が明らかになった。
保安院は06年5月24日、原子力政策について意見交換する定例の昼食会を安全委員長室で開催。
保安院側は広瀬氏や前院長の寺坂信昭次長(当時)ら、安全委側は安全委員5人らが出席した。
出席した久住静代委員によると、広瀬氏は、安全委が06年3月に放射性物質が大量放出される重大事故に対応するため、国の原子力防災指針の見直しに着手したことについて、「臨界事故(茨城県東海村、99年)を受けてせっかく防災体制がまとまった。なぜ寝た子を起こすんだ」と厳しい口調で批判したという。
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結果的に(国際基準の)導入は見送られた。
・・・・・・・・・・・』(yahoo news)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120316-00000082-mai-soci
