武田邦彦教授と言えば、政府や御用学者の公告を庶民の目線で論破する好漢の一人。
彼は、学者の割には、社会情勢にも明るく見識も広い。
さらに、探究心も旺盛な数少ない理想的な科学者の一人と言えるだろう。
そんな武田教授も、ただの学者さんに一瞬戻ることがある。
頓珍漢な姿もご愛嬌として人気がある。
たまたま、武田教授のブログを覗いてみると。
表題のように「たばこを吸うとがんで死ぬ確率が減る?!」というJTの資料に困惑しているらしい。
「奇怪な結果??」「履行疲れの妄想か」
とお疲れの様子だった。
そこで、JTの資料を見てみた。
これは、統計学をかじった人なら、グラフのトリックに気がつくはず。
青い線の「喫煙者率」は百分率(%)を使っているが、「粗死亡率」は百分率ではなく十万分率を使っている。
つまり、右の縦軸は、%ではなく、人数を表しているのでした。
※右縦軸のメモリに「人」と書いていないところに意図的なものを感じるが。。。
その元になっていると思われる資料が、これ。
しかも、JTのグラフの左右の縦軸は、メモリがバラバラ。
統計学の教授からは、落第点をつけられそうなグラフである。
一見すると、武田教授の指摘通り、「喫煙者率が下がるにつれて、死亡率が上がっている」と錯覚しやすい。
いつも言うが、みそくそごっちゃにするととんでもない間違いが、まるで正論のようにまかり通ってしまう典型例の一つだろう。
青い線のグラフ、赤い線のグラフいずれもバラバラに見れば、事実かも知れない。
しかし、同じグラフ上で比較をするには、共通の基準に従って比較する必要がある。
このことは、統計分析きでは常識となっている。
この「喫煙者率」と「死亡率」を比較するには、、どちらも百分率で表す必要がある。
結論としては、赤い線の死亡率はほとんど変わっていないことがわかる。
数値をあげてみる。
粗死亡率は、1965年が10人なら、10/100,000=1/100(%)。
2005年が70人なら、70/100,000=7/100(%)。
この数値は、統計的観点からはほとんど変化なしと見ていいだろうね。
グラフに表してみるとよくわかるね。
「本当に増えてるの?」
お疲れ様でした。
※3月16日武田教授のブログ
「奇怪な結果??」


