ずっと気になっていた原発の核燃料廃棄物処理について、ようやく専門家の意見が出された気がする。
武田教授も指摘していたことだけどね。
この専門家は、東大原子力工学出身の田坂広志教授。
当初は、この教授も、原発大丈夫という原発神話にのっかっていた原発推進派だったという。
しかし、福島原発の事故後、これまでの原発行政に疑問を抱き、反省しているという。
この点では、武田教授に近いかもしれない。
ただ、この人は、反原発とか脱原発とは明言していない。
が、今の原発は現実的ではないと言っているらしい。
かつ、世間に楽観的な雰囲気があるが、現状は、とても楽観視できる状態ではないと警告している。
総じて、今の原子力行政に大いに疑問を呈している人だろう。
この田坂教授の話から推測すると、菅総理の内閣官房参与としてアドバイスをした結果、菅総理の突然の「浜岡原発の停止要請」「ストレステストの要請」「脱原発発言」につながったらしい。
大雑把に、できるだけ客観的にまとめてみた。
田坂教授の意見は、自分の考えに近い点も少なくない気がする。
1.発表されている「福島原発の冷温停止」は、ほんの入り口。安心できる状態とは、ほど遠い。根拠のない楽観論の蔓延が気になる。
2.仮に、絶対安全な原発ができたとしても、高レベル放射性廃棄物の安全な最終処分方法ができていない。トータルの原発問題は未解決。
3.危険性は10万年つづく。シュミレーションはできるが、10万年先の安全性は実証できない。そのリスクは、子々孫々に先送りすることになる。
4.福島原発4号炉の使用済み燃料プール。大地震がおきれば、メルトダウンの可能性は否定できないという。
そうなると首都圏3000万人は、避難を余儀なくされる。
さらに全国の使用済み核燃料プールは、全国民がそのリスクを受ける。
5.原発設置の地元の同意というのは、これまで通り、施設のある市町村だけでいいとは言えなくなった。
6.テロの標的となるリスクを抱える。
7.高濃度の放射性廃棄物は最終処理場がない。六ヶ所村は、中間処理場。
※スライドページ
http://www.jnpc.or.jp/files/2011/10/7417ff8622ed3f5b9f959a6b8108b77d.pdf
『福島第一にはメルトダウンした核燃料よりももっと危険なものがある 2011年10月22日11時13分 中島聡
.菅政権の内閣官房参与で、福島第一原発事故対策や原子力政策のアドバイザーだった田坂広志・多摩大学大学院教授が原発事故の教訓や今後の課題について語った講演「パンドラの箱」が公開されているので下に貼付けておく。
原子力発電を利用するというのは、その国全体にとって何を意味するのかをとても的確に表しているので、原発に賛成の人も反対の人もぜひとも見ていただきたい。
特に使用済み核燃料の問題が技術的な問題ではなく社会的な問題であること、そして福島第一でもっとも危険な存在は実はメルトダウンしてしまった1~3号機の核燃料ではなく、4号機のプールに大量にあって取り出す事もままならない大量の使用済み核燃料であること、などが専門家の立場から的確に語られている。
万が一4号機のプールがこれから起こる地震で壊れたりしたら、関東にも人が住めなくなるのだ。
1時間強と少し長いので、忙しい人はスライドだけでも目を通すことをお勧めする。私がなぜ原発は現実的ではないか、という結論に達した理由のすべてがここで語られている。 記事をブログで読む』(livedoor news)
http://news.livedoor.com/article/detail/5958225/
◆動画つきページ
↓
http://satoshi.blogs.com/life/2011/10/pandora.html