TVに出て、安全宣言をする御用学者を、最近あまり見かけなくなったという。
これから何十年にもわたって、この人たちの責任追及が始まるのかと思うと、気の毒な面もなくはない。
しかし、それ以上に被害が拡大する可能性が高いので仕方ないかも知れない。
彼は、その一生涯を非人道的というレッテルを貼られて過ごすことになるだろう。
もっとも大抵は学者さんだから、社会常識とか人道的言動とかには、無縁だったのかも知れない。
もしかすると、案外、一般社会とは隔離された生活には慣れているかもね。
一方、武田教授は、原子力の専門家ではあるが、なぜか、一般庶民の目線で社会現象を捉える能力に長けている。
特異な性格の持ち主なのだろうか。
専門が資源材料工学なので、社会現象での応用力学を確立しているのかもしれない。
少し長いけど、武田教授が、原子力や医療の専門家の非道を怒っているので、取りあげてみた。
『深く考えてみよう 自然放射線より少なければ安全か? 2011年07月28日22時46分 武田邦彦
中部大学教授(所属:総合工学研究所)
高知工科大学客員教授、多摩美術大学非常勤講師、上智大学非常勤講師
内閣府原子力委員会専門委員、同安全委員会専門委員
物理化学的手法を用いた原子力、材料、環境などの研究と、倫理などの研究。
専門は資源材料工学
.未だに「自然放射線が1年に2.4ミリだから、1年1ミリの制限はおかしい」と言う自称「専門家」がいます。
これは、
1) 生物の防御作用の原理原則を知らない、
2) 一般公衆がなぜ被曝するかを知らない、
の二つの基礎的な知識がないからです。
地球に誕生して以来、生物は宇宙や太陽から地球に降り注ぐ放射線、紫外線と戦ってきました。今から10億年前まで成層圏にオゾン層が発達していなかったので、生物は地表で生活するとガンになり、地中深く、または海底に住んでいたのです。
今ではオゾン層ができ、生物の防御も進んだので、放射線や紫外線に強くなりましたが、それでもかなり厳しい戦いをしているのです。
自然放射線は日本では1年で1.5ミリシーベルトですから、それは何とか防御できるようになっています。つまり、日本人は年間1.5ミリシーベルトまで何とか防御できると考えたらよいでしょう。
そして福島原発が爆発したら、自然放射線が無くなるなら、被曝は1.5ミリまで良いのですが(内部被曝も入れて)、そんなバカなことはありません。
日本の自然放射線1.5ミリは変わらず、それに1.0ミリが加わるのですから、2.5ミリになり、うっかりすると内部被曝を1.0ミリぐらいを受けることが多いので、3.5ミリにもなると注意しておくと良いと思います。
日本人は1.5ミリの時にガンになる可能性が最低になるので、それから被曝していくと、ガンの危険性は増えていきます。
・・・・・・
第二の点は、1年1ミリシーベルトの被曝を原発から受けるということは、東電のミスを自分が購う(あがなう)ということで、こんなバカなことは本来はないのです。
もともと、東電が事故を起こさなければ、自然放射線だけなのですから、東電が増やした分を「我慢する」などということは、「健康で文化的な生活」を権利として保障している憲法にも反するのです。
でも、現実問題がありますから、1年1ミリを「我慢の限度」としているのです。
ゼッタイに譲ってはいけないし、東電のミスで被曝するのを「我慢しろ」と言っている人たちは、東電からかなり貰っているか、便宜を図って貰ったことがあるのでしょう。
被曝を減らそうと努力するべきで、被曝を増やそうとする放射線防御の専門家がいるのは理解できません。
チェルノブイリのソ連でも、バスで避難させたり、夏休みには国家のお金で児童を林間学校に連れて行ったり、野菜ジュースを配ったり、あらゆる手段で被爆の影響を小さくしようとしました。
それが国家、自治体と専門家のやるべきことでしょう。 』(livedoor news)