ソフトバンクのギガソーラー構想を批判する池田信夫という人のことはよく知らない。
しかし、この人は、以前からの原発推進派らしい。
そこで、この人の意見を読んでみた。
中に「rent-seeking」なる言葉を使っているが、使う意味がよく分からない。
どうも横文字を使うのが好きな人らしい。
結局、農政を批判しているのは、農政に乗った孫氏を批判しているのかよく分からない。
そこで細かいところをつっついてみた。
1.「発電所に適している1割ほどの広い休耕地は、大規模農業にも宅地にも適している」
「大規模農業に適している」ということと、「大規模農業をやれる」ということは次元が違う。
前者は、物理的な問題。後者は、経営的な問題で非常に複雑。
次元の違うものをごっちゃに論じては、論理性に欠ける。
次に「宅地にも適している」というのは、「大規模農業に適している」ということとは全く意味が違ってくる。
交通の便や周りの環境を考えて「宅地に適している」のなら、ほぼ確実に売れる。
ということは、農地が減るということ。
「農業をめちゃめちゃにするだけ」といい、農業を心配している風にも見えるが、矛盾のにおいがする。
2.「農地の取引は農地法で禁止されている」とあるが、誤解している。
農地法の目的は、ざっくり言うと「農地の効率的な利用と耕作者の地位を守ることで、食糧の安定供給をはかること」。
そのために、無制限に売買できないようにある程度制限があるんだということ。
この人のいうように、原則、禁止されているわけではない。
ただ、現在の農地法がいいとは思わない。
規制が多すぎる。
農業が廃れる根源になっている気がする。
3.「農家にとっては補助金が最高」とかいうが、この人は、補助金の額を知らないらしい。
知り合いの農業関係者の話によると、ほんのすずめの涙程度。
一家族が食べていける額には程遠いという。
4.「電力をめちゃめちゃにする」
ギガソーラー構想と電力がめちゃめちゃになることの結びつきが、示されていない。
この人の論理が、めちゃめちゃになっている。
というわけで、突っ込みどころ満載できりがないので、この辺で撤収。
東大卒で、原発推進派の経済学者の意見に、茶茶を入れてみたのでした。
『農業利権を食い物にするソフトバンク 2011年06月26日17時09分 池田信夫ブログ
孫正義氏が、鹿野農水相がシンポジウムに飛び入りして彼の「電田プロジェクト」に協力すると約束したことに感激している。
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最大の問題は、耕作放棄地が山間部などに点在し、太陽光発電に適した広い土地がほとんどないことだ。
孫氏は「発電所に適している1割ほどを使うだけだ」というが、そういう広い平地は大規模農業にも宅地にも適している。
しかも農地の取引は農地法で禁止されているので、農業委員会の許可がなければ転用できない。農家にとっては、何も仕事をしないで減反補助金がもらえる現状が最高なので、これを高度利用するインセンティブもない。・・・・・・・・
ところが孫氏は、補助金漬けの休耕田を無償で借りることによって利益を得ようとしている。
これは現在の社会主義的な農政にただ乗りして税金を食い物にするrent-seekingである。
おそらく孫氏は、農政の実態を知らないで善意で言っているのだろうが、農水相(鹿野氏は民主党の「農水族」の中心)がホイホイ乗ってくること自体が、農業利権を温存する証拠である。
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農業利権に悪乗りすることは結果的には市場をゆがめ、農業も電力もめちゃくちゃにするだけだ。 』(livedoor news)
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