KAJALLA#3 働けど働けど (東京芸術劇場プレイハウス) | 今日もこむらがえり - 本と映画とお楽しみの記録 -

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備忘録としての読書日記。主に小説がメインです。その他、見た映画や美術展に関するメモなど。

コントマンシップ KAJALLA#3 『働けど働けど』

2018.4.22 東京芸術劇場 プレイハウス

http://www.geigeki.jp/performance/20180411p/

 

作・演出: 小林賢太郎

出演:  野間口徹、竹井亮介、小林健一、辻本耕志、小林賢太郎

 

 

金曜日は、レ・ヴァン・フランセの天国の室内楽コンサートで夢のような夜を過ごし、

土曜日は、昼からずっと美味しいものを食し美味しいお酒を飲み続けて、

日曜日は、久しぶりのコントライブで思う存分笑って。

これぞ健康の秘訣!のような夢のような週末でした。ちなみに日曜日の夜もやっぱり飲んじゃいましたけどね( *´艸`)。

 

というわけで。久しぶりに(10年ぶりくらいかも!)小林賢太郎さんのコントライブに張り切って行ってまいりましたよー。私の理想の人、小林賢太郎さん(*'ω'*)。え、ご存じない?そんな方のためにまずはちょっとばかしご説明させてください、まずは「ラーメンズ」のところから(´ー`)。

 

何度かこのBlogでもつぶやいているんですけどね。芸術や美術や文学や音楽や映画に並んで「お笑い」も大好物な私。旬の芸人さんのネタなどもほどよく満遍なくたしなみつつ、お気に入りの芸人さんもチラホラといつつ、でも初めて観た時に感動と呼べるほどの衝撃を受けてゾッコン夢中になり、永遠の大ファン殿堂入りで手に入るDVDは全てコレクションするほど執心なのが、「JOVI JOVA」と「ラーメンズ」なのです。どうやら私は、漫才とかギャグとかよりも、演劇性の強い不条理コントが好きなようですね。(他に特別好きな芸人さんでは「ジャルジャル」や「インパルス」、「ジグザグザギー」など)

 

で、今回は「ラーメンズ」です。小林賢太郎さんと片桐仁さん。多摩美の版画科の同級生で結成したユニットです。最近は殆ど「ラーメンズ」としての活動はないのが残念ですが・・・モジャモジャ頭が目印(笑)の片桐仁さんは最近ドラマや映画、舞台で俳優としても活躍しているのでご存知の方も多いのでは。199年からNHKの深夜のお笑いオーディション番組「爆笑オンエアバトル」に出演、その時に発見してすぐさまファンに。

 

オンエアバトルではほぼレギュラー状態でしたが、それ以外のTVでの活動は「ラーメンズ」時代も殆どしていなかったから、意外と知っている人が少ないんですよね。でも、iMacの発売時のCMに出演したりもしていたんですよー?ライブ中心の活動でしたが、「ラーメンズ」での最後のライブは2009年。一度も観る機会はありませんでした(T_T)。(全10回、全てのライブのDVDは持っていて何度も繰り返しみているんですけれど^^;) それ以降はそれぞれピンでの活動がメインになり、小林賢太郎さんはさらにテレビから離れてライブその他が中心に。揃ってアーティストでもあって器用で多才なので、本当に多方面の活動をされているのですけれど。


で、根っからの「コント師」を自称する小林賢太郎さんが2016年から年一回ペースで主宰しているコントライブ公演が、「KAJALLA(カジャラ)」で、今年は3回目、初のKAJALLAです。今回は小林健一さんや野間口徹など、テレビドラマでもよく見かける俳優さんも参加してます。小林賢太郎さんのHP内に、出演者紹介ページがあるのでもし興味があればコチラをご覧ください^^。

 

さて、久しぶりの小林賢太郎さん。やっぱりとめどなく最高に面白かったです!「ことば」に対するセンサーが人一番敏感で鋭い感性を持つ賢太郎さんは、美術だけでなく文学や詩や哲学など「ことば」にまつわる造形も滅茶苦茶深く、そんな彼が脚本するコントは本当に面白いだけでなく、時に文学的だったり哲学的だったりシニカルだったりしつつ、でもやっぱり面白い。

 

ラーメンズでは、そこに片桐仁さんの破壊力(笑)が加わって、またとないバランスを醸し出していました。今回は、就職フェアの会場での面接官と応募者という設定の場面に乱入する「就職のキューピッド」のフェアリー役で辻本耕志さんが登場するコント。人間の目には見えないという設定の就職フェアリーの辻本さんが傍若無人にはっちゃけまくって、同じ舞台上にいる竹井亮介さんと小林健一さんはポーカーフェイスを保ち続ける可笑しさとハラハラ感は、まさにかつての「たかしの父さん」や「ギリギリマン」で暴れまくっていた片桐仁さんを彷彿とさせて懐かしかったり^^。

 

いっぱい、笑ったなぁ~( *´艸`)。皆、沢山笑ってたなぁ~。テーマは働くこと、仕事。それに人生の哀愁やおちゃらけ両方のスパイスをまぶした上質なショートショートのようなコントの数々。コントとコントのつなぎの演出まで、1秒たりとも気を抜かず隅まできっちり神経を使ってエンターテイメントとして完璧に演出されています。健太郎さんはもとより、共演の皆さんもそれぞれ個性が光っていて楽しかった!そして、全員が良いものを作ろう、お客さんを楽しませようという同じベクトルを向いて情熱を傾けていること、息が合って仲の良さを伺えることがまた素晴らしかったです。

 

東京公演の千秋楽だったので、終演後にも何度もアンコールに応えて舞台に姿を見せてくれて、その度にMCも色々サービス。演者側の皆さんの達成感と充実感がヒシヒシと伝わってきてさらに幸せのおすそ分けを頂きました。

 

と、言葉で説明しても全然どんな感じだかわからないし面白さが伝わらないのが勿体ないことこの上ない。と思ったら。2017年から、小林賢太郎さんは各地の復興支援のために、映像ソフト化されているご自身のコント動画全てをYouTubeで無料配信しているそうです。広告収益は日本赤十字社を通じて全額寄付されるとのこと。素敵だ!とういわけで、今回のKAJALLA#3の紹介動画に続いて(これは配信元は賢太郎さんではないようなんですが)、いくつかリンク貼りますのでぜひぜひお試しください。そしてちょっと面白そうと思ったらYouTubeで「kentaro kobayashi」で検索してみてくださいね^^。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後にラーメンズ時代の、「タカシと父さん」のネタも・・・長いですが(笑)。

 

 

 

 

 

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