空港の自動ドアが開く。外気に触れる。
もわっと感、ないぞ。
涼しいではないですか。
このカラッとした感じ、湿度グーです。
そして快晴。
雲一つない青い空。
Welcomeされてる気分になるね。
では、バスへ。
左ハンドルです。右側の入口から乗り込む。
道がすいているらしい。
なぜなら、本日はユダヤ教の安息日。
安息日(シャバット)は、毎週金曜日の日没~土曜日の日没までで、この間ユダヤ教徒の方々は働かないそう。
厳格なユダヤ教徒は、安息日に車の運転もしないない、と。
それ故、道がすいている。
ホンダ、ニッサン、スズキ、トヨタ、スバル。知ってるエンブレムを見るとなんか安心する。
あとは、ベンツにワーゲンに…
ヒュンダイの車が多い気がする。
で、イスラム教はラマダーン中。
今年は、5/27~6/25。
ムスリム(イスラム教徒)達は、日が昇っている間は飲み食いしない。水もダメ。
餓えの苦しみを味わい食べ物に感謝する、ということらしい?
イスラエルについて、あれこれ。
・近代のイスラエルについて、ざっくりと。
世界中に散らばった(ディアスポラ)ユダヤ人のための国を、旧約聖書に出てくる約束の地カナン(パレスチナ)に建国しようとする思想や運動(シオニズム)が、1800年代中頃くらいから、ユダヤ人の間で広まる。
第一次世界大戦、イギリスの三枚舌外交、第二次世界大戦、ナチによるユダヤ人ホロコースト等あり…
パレスチナにユダヤ国家を建国する支援をすると言っていたイギリスは、諸々を国連に委ねて、国連で決議が採択され、1948年にイスラエル、建国。
しかし、この決議に納得がいかない近隣のアラブ諸国(ヨルダン、エジプト、シリア、レバノン、イラク等)は、すぐにイスラエルに侵攻(第一次中東戦争)。
第二次、第三次、と続き1973年に第四次。日本も、オイルショックという形でこの影響を受ける。
1979年にエジプトと平和条約を結びシナイ半島をエジプトに返還。
1988年にパレスチナ国(ヨルダン川西岸地区WestBankと飛び地のガザ地区)がイスラエルから独立宣言し、1993年にオスロ合意でイスラエルとパレスチナ国PLOとで同意。
1994年にヨルダンと平和条約を結ぶ。
現在、ヨルダン川西岸地区WestBankは、A~C地区に別れており、イスラエル軍とパレスチナ政府とで統治(地区により異なる)。パレスチナ人(アラブ人)とユダヤ人が居住。
ガザ地区は、中東戦争によるパレスチナ難民が居住。イスラム過激派ハマス等が占拠し、イスラエルと武力紛争。今は、ユダヤ人、イスラエル軍は撤退しているが…
外務省による渡航レベル3(中止勧告)
こんな感じの理解で、いいかな。
・旧約聖書についても、ざっくりと。
2000年以上前に書かれた、色々な時代の色々な立場の人々が書いた文書集で、史実なのか創造の話なのかは…グレーゾーンかと思われる。で、編成過程もかなり複雑だったのではないか、との事。
内容をざっくりと。有名な部分だけ。
神による7日間の天地創造。
エデンの園のアダムとイブ(エヴァ)。
その息子たちカインとアベルの嫉妬による殺人。
大洪水とノアの箱舟。
天まで届けバベルの塔と、異なる言語の発生。
紀元前1400年(3400年くらい前):
ウル(チグリス・ユーフラテス川の河口付近のシュメールの都市、現イラク)に住んでいたイスラエル人の祖先アブラハムは、神が約束してくれたカナンの地(パレスチナ)を目指す。
アブラハムに、二人の息子(正室の子イサクとエジプト人奴隷の側女の子イシュマエル)が誕生。
アブラハムは、神から息子イサクを生け贄に差し出せと指示され、神への信仰心を試される。
イサクの子ヤコブの12人の息子供達は、イスラエル12部族の祖。
(イシュマエルはアラブ人の祖とされている)
パレスチナが飢饉のため、ヤコブ一族は息子の一人ヨセフのいるエジプトへ避難。
その後、エジプトではイスラエル人(ヤコブの子孫)が増えて、奴隷にされてしまう。
紀元前1300年:
イスラエル人だけどエジプト王女に拾われて育てられたモーゼが大人になり、シナイ山で、エジプトから私の民(奴隷のイスラエル人)を連れだしなさい、と言う神の声を聞く。
エジプトに10の災い(ナイル川の水を血に変えたりエジプト人の全ての赤子が死んだり)が起こり、仕方なくエジプト王はイスラエルの民を解放する。
モーゼとイスラエルの民はカナンを目指す。
モーゼはシナイ山で神から十戒を授かり、神との契約を結ぶ。
エジプトを出て40年、死海の北のヨルダン川東岸のネボ山にたどり着き約束の地カナン望むも、ここでモーゼ逝く。
モーゼの後継者ヨシュアの指揮の元、ヨルダン川を渡り、まずエリコとその周辺の町の占領し、以降も占領を成功させる。
イスラエル人のカナン定住が始まり、土地は12部族に分配される。
暫くは、王は置かず士師と呼ばれる神の声を聞く預言者がリーダーだった。
紀元前1000年:
最後の士師サムエルの預言により、初代イスラエル王サウルが誕生。
2代目の王ダビデは、琴の奏者でその音色でサウル王癒した?とか、羊飼いの出でペリシテ軍との戦いで石を投げて最強の兵士ゴリアテを倒した?とか…(どっちじゃい?)
3代目の王はダビデの息子ソロモン。ソロモンは、現・神殿の丘にエルサレム神殿を建てたり、領地を拡大、外交を進めたり、等々イスラエルを繁栄させた。知恵の持ち主。
ソロモンの死後、12部族は南王国2部族と北王国10部族に分裂。
紀元前700年頃:
北王国(イスラエル王国)がアッシリアにより滅亡(失われた10支族)
紀元前600年頃:
南王国(ユダ王国)もバビロニアにより滅亡
以降は省略。
で、イエスキリストが生誕、新約聖書へ。
1947年に、現イスラエル・クムランにある遺跡の洞窟から、死海写本(死海文書)がみつかる。
旧約聖書等を書き写した巻物で、2000年前のものとされている。
研究が進んで、また歴史認識が変わるのかな…
楽しみっ。
…こんな所とでよいかな。
有史以来、日本でも記紀の時代から、世界中でもずっと土地を奪い合ってる。奪われたら取り返すの繰り返しでエンドレスループ。いっちぬーけた、はナシなのか。ルール違反なのか?
・イスラエルに関係の深い宗教について、ざっくりと。
ユダヤ教 イスラエルの人口の75%
紀元前5世紀頃に成立
タナッハ(旧約聖書)が唯一の聖典
唯一神(主、ヤハウェ、エロヒム、アドナイ)
神の名をおいそれとは口にしないこと
今も救世主メシヤの到来を待ち望んでいる
ユダヤ人に生まれたらユダヤ教徒に
食事の戒律
牛、羊はOK (蹄が分かれていて反芻するものOK) 豚はNG
鳥はOK (地を這う鳥はNG ダチョウ等)
正しく屠殺されたもののみOK(必ず血抜き)
イカ、タコ、エビ、貝NG(鱗のない魚介類はNG)
乳製品と肉類は一緒に食べない
キリスト教 2%
1世紀中頃に成立
旧約聖書と新約聖書が聖典
救世主メシヤはイエスである
教派が沢山ある
世界中で信仰者が最も多い宗教(全人口の約1/3)
イスラム教 (主にアラブ人)17%
7世紀初頭に成立
コーラン(クルアーン)が聖典 (一部聖書とかぶるらしいが)
唯一神(アッラー)の啓示を預言者ムハンマドが人々に伝える
コーランに預言者は複数登場するがムハンマドが最後の預言者
飲酒、喫煙、豚肉を食すNG
1日5回メッカ(サウジアラビア)に向かって祈る
メッカはムハンマドの生誕地で神から初めて啓示を受けた地で聖地、巡礼の地。
あーややこし…
日本で一般的な日本人の生活を送っていると、馴染みがないもんね。
で、そもそも、ユダヤ人の定義って?アラブ人の定義って?DNAなのか、国籍なのか、信仰する宗教なのか…と考え出すときりがないのでその辺のそもそも論は、グレーなままで。
・イエスの生涯を、ざっくりと。
イエス:Jesus=人の名前
キリスト=救世主 ヘブライ語ではメシヤ
イエスの母マリアが、ナザレで天使ガブリエルより受胎告知を受け、結婚前の身だったがイエスを身ごもる。
夫ヨセフと共に、ヨセフの本籍地ベツレヘムに移動途中、イエスを出産。
ヘロデ王は「ユダヤの王になる者が産まれた」という噂を耳にし、幼子を皆殺しに。
それを避けて、ヨセフ一家はエジプトに一時避難、数年後?エジプトから帰国、現イスラエルのナザレに住む。
青年期は、父ヨセフの大工仕事を手伝ってたのではないか?ということらしい。(文献なし)
そして…
イエス30才くらいの時、ヨルダン川で洗礼を行っていたヨハネから洗礼を受ける。すると天が開けて「神の愛する子である」という声がした。神の子の証。
その後、荒野で40日間の悪魔の誘惑を受けるも、クリアする。
ナザレからガリラヤ湖周辺に移り、宣教を始める。名言を残す。色々と奇跡を起こし弟子が増える。十二使徒、他。
ガリラヤ地方(田舎)からエルサレム(都市)へ移る。
イエスの異常な人気がユダヤ教社会を揺るがすことを恐れたユダヤ教のラビ達が、難癖をつけて?「ユダヤの王を名乗った罪だ」として統治者ローマ総督ピラトにイエス死刑を下させる。
イスラエルの民がエジプトから解放された事を祝う過越祭の前夜~当日の流れを。
最後の晩餐、イエスが拘束される、尋問拷問、死刑(磔刑)宣告、十字架を背負いゴルゴタの丘へ、そしてその丘で死刑。(イエスの脇腹を槍で突き刺したローマ兵の名前がロンギヌス)
この時イエス33才くらい。
でも3日目に復活。40日後に昇天。
その後弟子たちは世界中に宣教しに行く、と。
基礎知識はこの辺にして、では。
Netanya:ネタニヤへ。
杉原千畝通り。
一年前くらいにできたそうです。
あ、海だ。
地中海ですね。
きれいな鮮やかなブルー。大好きな色。
左手に地中海を眺めながら北上。
海とお別れして内陸部へ。70号線に入る。
しばらく行くと、荒涼とした景色に ↓
そして、Sea of Galilee:ガリラヤ湖 ↓が、
眼下に見えてきました。
ヨルダン渓谷が陥没してできた湖。
海抜-200m。マ、マイナス。
確かに…道路をずっと下ってきたな。
広さは琵琶湖の1/4くらい。
周囲約40km。
イスラエルの生活用水等々の一部を担っているそう。
Magdala:マグダラの村を通り、90号線に入る。
マグダラのマリアが住んでいた街らしい。
そして、Tabgha:タブハ村に到着。
Church of the Multiplication:
パンと魚の奇跡の教会 ↓
帽子サングラスは手放せないのよー
中に入ります。
祭壇 ↓
アップ ↓
石のアップ ↓
元々、魚2匹、パン5個しかなかったものを、イエスの説教を聞きたくて集まった5000人分を満腹にさせるだけの量に増やす奇跡を起こした場所。
台の下にある石の上で、その奇跡を起こしたらしい。
今は、カトリック・ベネディクト修道会の教会。
恐らく、当時は建物などなくて、野ざらしの石だった。後に奇跡の場所として教会を建てた。
聖書に登場する場所は、大体がこのパターンみたい。なんかあった地に教会を建てる、と。
教会の鐘が鳴り響く。雰囲気でるねー
おっ、12時ちょうど。
日がさんさんと照りつける。暑っ。
空港で感じたあの涼しさはどこへやら。
すぐ近くだけど、バスで移動。
Church of the Primacy of St.Peter:
ぺテロ首位権の教会 入口 ↓
門をくぐり道を進むと、煉瓦造りの黒い建物が見えてきた。
イエスと弟子ぺテロが出会った場所&復活したイエスが弟子達と食事した場所に建てられた教会。
カトリック フランシスコ修道会。
中に入ります。
この岩↓で食事したらしいよ。
キリスト教の人達?が祈りを捧げてます。
静粛に。
ぺテロは元々ガリラヤ湖の漁師で、最初にイエスの弟子になった人。十二使徒の一人。
カトリック教会では、ぺテロを初代教皇とみるらしい。
教会の回りを散策。
教会と、中と繋がっている岩と、ガリラヤ湖と、向こう岸にゴラン高原 ↓
ガリラヤ湖でモーターボートを楽しんでる人もいる。
ちょっと、厳かな雰囲気がこわれるのね。
にゃん ↓みっけた!
あー、遠くにいっちゃうー
昼食へ。
St.Peters Restaurant ↓
+
米と魚 ↓
ぺテロ(ピーター)が、神殿税分の銀貨を加えた魚を釣った話。
ナイルティラピア。白身のたんぱくな淡水魚で、揚げたものにレモンを絞る。
タンパクすぎるのね。飽きてきて食べきれず。
米はインディカ米。ほんのり塩味でなかなか好きな味。
食後は、
Capenaum:カペナウムの町へ ↓
イエスが30才の時、この地から本格的に宣教をスタートしたらしい。
シナゴーグ跡↓がある。
この辺一体には、未発掘の遺跡がまだまだ埋まっているだろう、との事。
どこに行っても、様々な国からの観光客の団体がいる。聞きなれない言語が耳に入ってくる。
移動。
つづく…
※
通貨について
NIS(New Israel Sheqel:シェケル)
1シェケル=30円くらい
3.5シェケル=1US$くらい(手数料込)
クレジットカード使える
ほぼUSドル使用OK
てか、土産物店はほとんどドル表記
(1$=111円)
水道水は飲める。
飲んでOK。むしろ結構いけるらしい。
あ、そういえば5月にトランプさんがイスラエルに来てたね。