先日、パートナーシップをテーマにしたお話会に参加してきた。
ここでのパートナーシップとは、
恋愛や結婚、夫婦といった男女のパートナーシップ。
心の鎧をつけることを全く意識しなくなる世界。
防衛的な姿勢を持つ必要が全くなくなる
純度の高い優しさと安心感に満ちた世界。
そんな世界に行くためには本物の濃い信頼関係を築くための
エッセンスを自身の体に染み込ませる必要がある。
言い換えれば、そういった信頼関係を築いている人達の
対話や絆、愛の基準を吸収すること。
そして、自身の対話や絆、愛の基準を
彼らの基準に合わせることが必須事項。
それができるのであれば、男女のパートナーシップじゃなくても構わない。
友情でも家族愛でも良い。
大事なのは間柄ではなく、心の鎧の存在を完全に忘れられるような
関係性を築くためのエッセンスを身に付けること。
ただ、友情や家族愛よりも男女のパートナーシップを
取り扱っている人の方が見つけやすかったので、
男女のパートナーシップという分野を選択することにした。
全ての物事にはそれを実現させるための基準がある。
それはどの分野でも変わらない。
恋愛、結婚、友情、家庭、家族、子育て。
ミュージシャン、作曲家、作詞家、ゲームクリエイター。
作家、イラストレーター、プロデューサー、シナリオライター。
コンサルタント、カウンセラー、コーチ、セラピスト。
営業、マーケティング、事務、ビジネス、経営。
モデル、アイドル、声優、俳優、女優。
プレゼンテーション、セミナー講師、講演家。
スポーツ選手、映画監督、通訳、料理。
分野の数には切りがないけれど、
もし何かを具現化したいのであれば、
その具現化したい内容の分野を把握すること。
そして、その分野における特定の成果を上げるために必要な
基準のずれの修正を一つ一つこなしていくこと。
それが鍵だ。
今の目的の一つは心の鎧が完全にいらなくなる世界に移ること。
だから、まずは結婚生活や夫婦関係といったものに諦めずにとことん向き合って、
この人と生涯を共にすることを決めて本当に良かったと互いに心から
感じているような結婚生活や夫婦関係を築いている人達を探し始めた。
その人達が男女のパートナーシップという分野で
第一人者を目指している人なら、なおのこと良い。
その人達との交流は本物の濃い信頼関係を築くために必要な
基準のずれの修正に取り組む上での格好の舞台だ。
間違いなく防衛的な姿勢を完全に捨てられる世界に行くために
必要な何かを体感することができるだろう。
こうして男女のパートナーシップをテーマにしたお話会に参加。
このお話会は夫婦で開催され、その夫婦に時間の許す限り
パートナーシップに関する想いや質問をぶつけられる時間だった。
参加した感想を一言でまとめるのであれば、主催者が醸し出していた
自由で安全な大切に守られている雰囲気が眩しく見えたという感じだ。
その夫婦と時間を共有した時、自分がとても難しい顔と
緊張感を持って人と接していることが、よく分かった。
僕がぶつけた質問や想いは前回のブログで話したようなこと。
他者を敵だと思ってしまうところがある。
どうすれば人は自分の味方だと心から思えるようになるのか?
どうしたら人は自分のことを純粋に歓迎してくれる存在だと
信じられるようになるのか?
自分の惨めさや情けなさを人との関わりの中で
味わうことが最も怖くて苦しいこと。
その怖さや苦しさを感じないようにするために
ずっと防衛的な姿勢を持って他人と接してきた。
だから、結婚や夫婦といった自分という存在のあらゆる側面が
露呈するような環境に正直良いイメージがない。
それを考えると1人で生きるのも悪くないかなと感じることがある。
でも、生きていること自体を純粋に喜び合える
関係性を持つことは憧れの一つ。
この葛藤が悩ましい。
そういった質問や想いをぶつけてきた。
最終的には自身の価値感と照らし合わせて、
自分に似合っている道を選択するべきという結論に至った。
相手と向き合うことによる恐怖や苦悩がない気楽で平安な道。
相手と向き合うことによる恐怖や苦悩は多いけど、
愛を実感できる可能性やパートナーシップを極めていく先にある
無限の豊かさ、真の安心感、自由などを得られる可能性がある道。
正解や不正解はない。
あるのは似合う道と似合わない道のみ。
まあ、パートナーシップの学びを深める場に来ている時点で、
パートナーシップへの扉が既に開かれていると言われたから、
当然後者を選択することになるんだろうな。
お話会を開催してくれた方達はどちらの道を進むかを
決めやすくするための参考材料を与えてくれた。
その中で最も印象的だったのはパートナーシップの4つの段階。
このお話会では男女のパートナーシップを取り扱っていたけど、
この4つの段階というのはたぶん恋愛だけでなく、
家族や友人といった他の間柄にも当てはまる。
この4つの段階は人間と真面目に関わろうとする時に
必ず生じる通過儀礼のようなもの。
パートナーシップの4つの段階に対する個人的な印象は・・・。
第1段階はロマンス期。
このステージでは相手のごく一部しか認知していない
表面的な関係のため、相手の粗が見えにくいのが特徴。
相手の良いところが目に付きやすいので、接触回数が多ければ多いほど
好意を持つという心理法則(?)が唯一機能する段階のような気がする。
相手のごく一部だけを見て人柄を判断しているため、
実はこの段階で相手に対して抱いている想いや気持ちの多くは
妄想、誤解である可能性が高い。
第2段階は権力闘争期。
このステージでは互いの相反する価値観によるすれ違いが起こるのが特徴。
パートナーシップの相手は必ず自分とは相容れない立場にいる人になるらしい。
この段階では「私は正しい。あなたは間違っている。」という論争が多発し、
お互いが自分の正しさを証明しようとする。
「どうして理解してくれないんだ」という幻滅から、
今まで自分が相手を美化していたことに気付き、
これまで抱いていた相手に対する印象は誤解であることを知る。
男性は本能的に優位に立ちたい、受け入れてもらいたいと感じる
生物みたいなので、自身の正しさを否定される第2段階は
男性にとって最も辛い時期なのかもしれない。
第3段階はデッドゾーン期。
このステージではお互いが相手に対して無関心なのが特徴。
「どうせあなたは分かってくれない。」、「もう何を言っても無駄。」
というような諦めの気持ちに支配されているため、
お互いに踏み込むことはない。
会話は単なる業務連絡だけで終わってしまったり、
これ以上話題にされないように心を閉ざしてしまったりするので、
そこには人間関係や交流らしい交流は存在しない。
女性は本能的に愛を感じたい、本音を汲み取ってもらいたい、
構ってもらいたいと感じる生き物みたいなので、関心が失われる
第3段階は女性にとって最も辛い時期なのかもしれない。
恐らく離婚や不倫、恋人とのお別れ、絶交、勘当が一番起きやすい段階。
第4段階は共同創造期。
このステージでは互いに歩み寄り、ビジョンを共有して支え合うのが特徴。
対立や喧嘩はするものの、両者の間にはどんな自分でも大丈夫、愛される、
自分はいるだけで良い、頑張らなくて良いという安心感や、良い悪い、
正しい間違いに囚われていない自由且つ受容的な雰囲気が醸し出されている。
無意識に抑圧してきた感情や価値観、性格、天性が統合されたことで、
自身で設定した制限から解放されていることが多い。
そのため、自分の人生を自由に作っていくことができるという
感覚を持っているように見受けられる。
また、詳しい原因はよく分からないが、この段階に来ると
経済的な豊かさや仕事の成果にも恵まれやすくなるらしく、
他にも世界の見方が根底から変化する、古い自分の死など、この段階に
辿り着いていない人が全く想像できないような素晴らしい奇跡を享受できる。
このお話会を開催してくれた方達は、パートナーシップの
第4段階の素晴らしい奇跡を分かち合いたくて、
男女のパートナーシップのエッセンスを発信する活動をしているようだ。
パートナーシップの第4段階の関係性を多くの人が
築くことができれば、世界は平和になると聴いたけど、
第4段階の状態が本当なら、確かにそうなるだろうな。
安心感や自由といった精神的な豊かさと、仕事の成果などの
経済的な豊かさを完全にバランス良く両立できるのだから。
確かに振り返ってみると、パートナーシップを深め続けている人は
パートナーシップの第4段階の状態と
似たような影響を享受しているように思える。
どうやら人間と人間が上手く打ち解けることによって
生まれる恩恵は計り知れないところがあるみたいだ。
このような学びや事実を知れば、向上心が強い人は
きっとパートナーシップを築く道を選んで、
第4段階に行くことを目指そうとするだろう。
しかし、そう単純な話ではないのが厄介なところ。
理由は主に二つあって、一つは誰と関わるにしても
パートナーシップを築く道は多大な痛みを伴うというもの。
なぜなら、人と誠実に関わろうとするのであれば、
第4段階に行く前に必ず第2段階と第3段階を通る必要があるから。
残念ながら相手がいくら格好良い人でも。
相手がいくら仕事ができる人でも。
相手がいくら優秀な人でも。
相手がいくら頼りがいのある男らしい人でも。
相手がいくら女心を理解できる人でも。
相手がいくら気が合う人でも。
相手がどんなに可愛い人でも。
相手がどんなに美人な人でも。
相手がどんなに料理が上手い人でも。
相手がどんなに心の優しい人でも。
相手がどんなに家庭的で柔らかい雰囲気を持った女性らしい人でも。
人と真面目に関わる以上、権力闘争期とデッドゾーン期を
避けることはできないらしい。
実際、お話会を開催してくれた夫婦に『権力闘争期とデットゾーン期を
通らずに第4段階に移ることはできないんですか?』と訊いたところ、
『難しい』というような返答を貰った。
その質問をした時の会話は凄く印象的だったな。
その会話は確か以下のような感じ。
夫『男性は女性よりも理性的だから、ある程度感情をコントロール
できるんですけど、女性は感情的だから、面倒くさいですよ。』
妻『えっ、でも、気が強くない女なんているの?』
夫『いない気がするね。』
夫『女性は強いよ。』
妻『私は権力闘争とデッドゾーンの時は、こんな扱いにくい女で
本当に良いのか!?と常にパートナーを試していたような気がする。』
他の参加者『女って怖いな~。』
妻『そうそう。』
これは世の多くの既婚者やカップル達の叫びのように見えた。
まさにぶっちゃけトークなんだろうな。
要はパートナーシップを築く道では相手に失望したり、
相手から失望されたりして、互いに見限られてしまうのは不可避の事象。
それはかなりシビアな領域だ。
個人的には対立や喧嘩、無関心の雰囲気の中にいた時、
以下のような連想が無意識に起きていたことが多かったような気がする。
相手は自分と一緒にいることに喜びや幸せを感じていない。
↓
自分は相手にとって大切な存在ではない。
↓
自分は邪魔者だ。
↓
自分は存在する価値がない。
↓
もうこれ以上自分の情けなさや惨めさを味わいたくない。
↓
逃走、踏み込まない。
あるいは自身の無価値と直面しないように
自分が正しいことを相手に無理矢理分からせようとする。
イメージするだけで憂鬱な気分になるな・・・。
こうした連想を何度も経験しなければならないのであれば、
1人で生きる方が気楽で良い、向いていると感じる人もいるだろう。
二つ目の理由は第4段階に到達している
夫婦関係や人間関係を築いている人は非常に少なく、
第4段階に行くのは非常に困難であるというもの。
実際、お話会を開催してくれた夫婦によると、第4段階の
パートナーシップにおける恩恵を受け取れている人はまだ少ないらしく、
彼らにも何度も逃げ出したいと思うくらい辛い時があったようだ。
つまり、第3段階までは自然と進めるけれど、
第4段階は誰もが自然に入れる領域ではないということ。
パートナーシップを築く道はあくまで本物の愛や無限の豊かさ、
真の安心感、自由などを得られる「可能性」がある道なのであって、
そういったものを実感できる「保証」がある道じゃない。
まあ、現代の離婚率の高さを考えれば、
それは比較的容易に想像できるか。
どうやら第4段階に入るには第2段階と第3段階を通ることと、
適切な知恵や努力、コツが要るみたいだな。
第4段階は誰もが辿り着ける領域ではないことを考えると、
自信と覚悟がない人はパートナーシップを築かない道を
選んだ方が賢い選択なのかもしれない。
でも、僕は心の鎧をつけることを全く意識しなくなる
純度の高い優しさと安心感に満ちた世界に移ることを目指しているので、
お話会を開催してくれた夫婦に訊いてみた。
『第2段階の権力闘争期と第3段階のデッドゾーン期を乗り越えるために
必要な最も基本的な心構えって何だと思いますか?』と。
その答えは3つだった。
一つ目はどんなことがあっても相手と一緒に生きると決めること。
初っ端から最高クラスの難易度の高さ(汗)
どれだけこの人を守りたい、笑顔にしたい、
幸せにしたいと思えたとしても。
どれだけこの人を支えたい、この人に付いて行きたい、
尽くしたいと思えたとしても。
必ず失望したり、失望されたり、見限ったり、見限られたりする段階を
通るようになっていて、しかも第4段階に行ける保証は一切ないのなら、
この人と生涯を共にしたい、この人と一緒に生きていこうとは
なかなか思えないような気がするが・・・。
これまでプロポーズを実行した方々は
第4段階に辿り着ける自信があったんだろうか?
それともこの人とずっと一緒にいたいと思える瞬間があったから、
その衝動に任せてプロポーズをしただけか。
この人と第4段階のパートナーシップを絶対に築こうと思えるくらい好きになれる
人がいれば、どんなことがあっても相手と一緒に生きると決めることが
できるのかもしれないが、僕のような脆い人間にとっては至難の業だな。
二つ目は相手との関係をどうしたいのかを考えること。
もう関わりたくない、別れたいと思うのも一つの選択肢。
深い愛がある関係、濃い信頼がある関係にしたいと思うのも一つの選択肢。
どちらが正しくて、どちらが良いということはない。
ただ、前者を選択すると第2段階と第3段階を乗り越えることはできないし、
後者を選択したからといって第4段階に必ず移れるわけでもない。
まあ、もし第4段階に行きたいのなら、愛して欲しい気持ちに素直に降伏して、
後者を選んだ方が良いと遠回しに言われているような気がしたけど・・・。
三つ目は対立や喧嘩をした後が大事だということ。
完全無欠な人間なんてどこにも存在しないため、
全く怒らない人や、あらゆる物事を受け入れられる人はいないし、
感情を完全にコントロールすることも不可能。
また、第4段階のパートナーシップを目指すのであれば、
仮面をつけて生きるのではなく、本心をぶつけ合うことが必須。
だから、対立や喧嘩が起きるのは仕方ない。
大事なのは対立や喧嘩が起きないようにすることではなく、
対立や喧嘩をした後の対処。
特に「ありがとう」と「ごめんなさい」を伝えるのは基本中の基本らしい。
毎日ハグをして、触れ合うと良いみたいなことも言われたか。
とはいえ、個人的にはハグに関しては本質的な対処とは思えないが・・・。
この対処というのは第2段階と第3段階を乗り越えるための
具体的な知恵やコツだと思うから、この対処についての
学びと実践を深めるべきなんだろうな。
そうすれば、パートナシップを極めていくと
経済的な豊かさや仕事の成果にも恵まれやすいという
不思議な因果関係に関しても理解できるようになるはず。
それにこの分野の学びと実践は
未来の自分のビジョンと密接に関係している。
この分野の学びを継続しよう。
あっ、ちなみに、今はこんなこともやっています。
http://ameblo.jp/refrain-against/
興味があれば、覗いてみて下さい。