野球界では御法度とされている「先頭打者へのフォアボール」
データとしても先頭打者にフォアボールを与えるとそのイニングに点が入る確率が70%以上とされています。
試合の流れや守備のリズムを考えてもいきなりフォアボールを出されると流れやリズムに乗り切れない感じになってしまいますよね。
今回言いたいことは、先頭打者へのフォアボールが絶対ダメってことではなくて「その内容が大事」ということです。
ちゃんと自分が狙ったコースへ投げられたのか
キレやスピードはどうだったのか
バッターを打ち取るために適切な配球だったか
自分のピッチングをした上で、審判にボールと判断されて結果的にフォアボールになったのであればなんら問題ないと思います。
でも問題ないとはいってもデータで70%と高い確率で点を取られてしまうじゃないかってことですよね。自分のピッチングをしたとしても点を取られては意味がありません。
ここで、なぜ先頭打者へのフォアボールがこんな高確率で点を取られてしまうのかを考えてみましょう。
ランナーを1人出すことに関して言えば、フォアボールだろうがヒットだろうがエラーだろうが同じ1人のランナーです。
ではなにが違うのでしょうか。
一つは先に述べた「流れ」や「リズム」です。
でも「流れ」はクリーンヒットを打たれても持っていかれますし「リズム」はエラーでも崩れます。
…ではなにが違うのでしょうか。
それは「絶対に先頭打者へはフォアボールを出してはいけない」という空気です。
そういった考え方が野球界の常識的として指導者や選手に刷り込まれているために、どんなにいいピッチングの結果であっても「先頭打者へフォアボール」を出すと重い空気となり流れは相手へいき、味方のリズムが崩れてしまうのだと思います。
その空気にピッチャーも負けてしまい、点を取られてしまう。
要は「だからもし先頭打者へフォアボールを出してしまっても、その内容がどうだったかを考えることが大事だよ。結果を引きずってはいけないよ。修正して後続を打ち取れば良いんだから。」って中学生のピッチャーに話しましたってことです