バリアフリーマップをつくる旅 -10ページ目
おもちゃのまちは宇都宮の南に実在する。

この街、パッと見だけなら名前に似つかわしくない、完全なる工場地帯。

だが、カーナビに導かれていくつかの工場と工場のあいだを抜けると、周りとは異質なガラス張りの建物が現れる。


  バリアフリーマップをつくる旅 バンダイミュージアム。

エントランスを抜けると、いくつかの展示室、

各々テーマに沿ったコレクションが陳列されている。

どこも、おびただしい数。

アトムやら戦隊ものやらプリキュアやら。

恐らくレア物もあるのだろう。

だが・・・、

ここはバリアフリー調査が目的。

次の調査も控えてるのでサーっと流すことに。

一つ一つに食いついていたら時間などいくらあっても足りないのだ。


そして一番奥の部屋。

照明に浮かび上がるそれらが出現した。モビルスーツの群れ。

ガンダム部屋だ。

どれも精巧、そして確たる意図で造られている。


ネタバレになるので詳細は控えるが、

断面で内部構造が見られる作品、ホワイトベースのあんなところがこんな風になってるとは・・・。

  バリアフリーマップをつくる旅 コアファイター、このスイッチの配列が正しいのか・・・。

もういいだろう、次の調査地のことは。

今日は宇宙世紀0079で過ごすことにしよう。


そして・・・、

もし、許されるのならずっとここで暮らすのも悪くない。

地球連邦の一員として。

俺だってザクの1機や2機ぐらいは。

ウッディ大尉ならコックピットを車いす仕様にしてくれるかも。

そしたら、ここでシャアが仕掛けてくるのを待つのもいいな。




おまけ

  バリアフリーマップをつくる旅

マ・・・、マチルダさん・・・?
  バリアフリーマップをつくる旅
上田城。

2,000の兵で38,000の徳川軍を退けた鉄壁の城。

堀は渓谷のごとく深く険しく、

城門や櫓は迎撃するには格好の構え。

天守は残っていないが全体が実に美しい。

機能を追求するとデザインも優れたものになるのだろうか。


灼熱の東京を逃れ信州までやって来た。

気温29度、快適とまではゆかないが、体力の消耗度は違う。

少なくとも1箇所の調査を終えるたびに1本ずつ500mlのペットボトルが消えることはない。


北へ30km移動して川中島。

武田信玄と上杉謙信が5度に渡り戦いを交えた場。

いまは一見、青々とした夏草が兵者どもの夢の跡を覆っているだけのようにも見えるが、

回ってみると首塚や三太刀七太刀跡、何とも血なまぐさい。


高速道路は便利だ、歴男でもないのにプチ戦国ツアーがコンビニエンスに組めてしまう。

史跡だってそれなりに楽しめるくらいバリアフリー。

現代社会だからいろいろ出来る車椅子生活。

かつての行軍とはどんなものだったのか。

重い甲ちゅうに武器や兵糧、車のトランクに詰め込んでいざ出陣というわけにもいかない。

で、たどり着いたら戦、あちこちから矢やら弾やら飛んでくる。


調査後の車内、ラジオからは東京方面、20kmの渋滞情報。

  バリアフリーマップをつくる旅 仕方ない、連休なのだ。

諦めて夕食をとりつつ時間を潰す。

向かったのは信州新町ジンギスカン街道。

車椅子で入れそうな店を見つけ、

サフォークとラムのハーフ&ハーフを注文。

味もさることながら、このお店、車椅子トイレ完備。

ごく普通の個人経営の小ぢんまりしたお店なのに。


帰り際ご主人から話を聞くと、車椅子ユーザー、知る人は来るがもっともっと認知度を広めたいとのこと。

なので、ブログで紹介 する約束をして後にした。

カーラジオの情報、さらに伸びて渋滞25km。

現代社会の行軍もそれなりにキビシイものがある。





おまけ

  バリアフリーマップをつくる旅
本日はメガネ侍
午後4時半、本日3箇所目の富士山五合目に到着。

静岡側2箇所のあと、ぐるっと回ってやって来た山梨側。

全部で3つある五合目、ここが最後だ。


  バリアフリーマップをつくる旅 この山梨側、都心からのアクセスが良いこともあり、

最も栄えている。

みやげや兼レストランが4~5軒、立派な神社、

観光用の乗馬、富士五湖を望める展望台・・・。

客もすごい。登山・観光の別なくかなりの賑わい。

きっちり調査しなければ・・・。


だが、その意気込みがくじかれたのは、駐車場を発見した時だった。

5~6台分の車椅子スペース、空き空きなのはいいが、ここに駐めるとショッピングゾーンへ向かっては急な坂。

一般用に比べて近い位置だが、如何せんここは山の中、標高2300m地点。

車椅子駐車場と同じレベルにあるのはトイレと管理事務所(山梨県の出先機関)だけ。

どちらにも用はない。用があるのは坂の上。

こうしてバリアフリーマップに記載すべき内容が決まってゆく。

「駐車場~ショッピングゾーン、登れる人にだけ登れる坂」。


来るべきではなかったか・・・。

大体、今朝あのニュースさえ見なければ・・・。

もともと今日は都内某所の調査へ行く予定だったのだ。


時間はさかのぼって朝7時。

  ニュースキャスター「世界文化遺産に登録され、山開きを迎えた週末の富士山、五合目の駐車場は2時間待ちでした」

  トリまっぷ「富士山、いつ行くのか? 今じゃないでしょ」

  ニュースキャスター「混雑解消に向け今週末から9月まで、マイカー規制が行われ、入山はシャトルバスに限られます」

  トリまっぷ「富士山、いつ行くのか? 今日でしょ」

という経緯。

悪いのはあのニュースキャスターだ。


  バリアフリーマップをつくる旅 五合目駐車場。

念のため管理事務所の職員に登れない坂を

登る方法はないことを確認しておく。

調査手順の一環として。

が、返ってきたのは想定外の答え。

「いま勤務時間外なんで、押しますよ。私」


坂を押してもらいながら状況を教えてもらう。

  職「車椅子駐車場もトイレも、稼働率はスカスカ」、「車椅子は老人施設とか介助者同伴ばかり」と。

  ト「そりゃねぇ」と心の中でツイート。

  ト「やっぱり職務では、こうやって押したり、やらない事になってるんですかね?」

  職「『おもてなしのやまなし』を標榜してるんですけどねぇ~、なかなか・・・」

いろんな事情があるんだろう。






おまけ

  バリアフリーマップをつくる旅
服を着てるバージョン