忍野八海。
子供のころ親戚旅行で連れて来られた記憶があるようなないような。
でも何も覚えてない。
全体的には手入れの行き届いた日本庭園。
池の水は透明で何メートルかの底が鮮やかに見える。
富士山の雪解け水が、とんでもない歳月を経て
こんこんと湧き出してるっていうネイチャースポット。
流れのある所では水車なんかも回っていて風情満点。
池のほとりにあるいくつかのお店では、その水で作られたお豆腐やら蕎麦やらコーヒーなんかが頂ける。
お店の人に聞けば蕎麦は水車で挽いたそば粉を打ったものだという。
悪くない。
偶然来た場所にしては余りある。
バリアフリーだって結構なもので車椅子での可動領域は全体の93%ぐらい。
湧水に触れられる泉にもアクセスできたので、手を伸ばしてみる。
30秒間触れていられるかっていうその水、冷たすぎて16秒で断念。
周りの観光客も30秒は無理そう。
忍野八海、
来たのは完全に棚ぼた的なラッキーパンチだったけど。
何というか、美しいことを主張しすぎない美しさを持つ場所。
こういう静かなビューティフルスポット、子供の頃は良さが理解できなかったよな。
何十年か経って再び訪れると見え方が全く違う。
時間とともに失うことのほうが圧倒的に多いけど、ごく希に歳を重ねることによって得られることってある。
主張しない良さが分かるようになることは確実にその一つだ。
残念なのは蕎麦が食べられないこと。
水車で挽いた粉、きれいな水で打った蕎麦・・・。
ここへ来る直前、吉田うどんで腹を満たして
しまったのだ。
仕方ない、また来よう。
それにしても食に対する執着、これも歳とともに着実に増幅しているような・・・。
もちろん食べられる量とは反比例して。

