Trip-51 銀座② |   バリアフリーマップをつくる旅
縦横に張り巡らされた銀座の路地、バリアフリー調査には厄介だ。

一本一本潰すには数が半端ない。

そんなんしてたら日が暮れてしまう。

いや、その前に両碗の乳酸が大変なことになってしまう。

洋食屋でしばし、どう攻略すればよいか考えていると、答えはオムライスの最後の一口を食べるところで降りてきた。

勘定を済ませ、早速行動へと移る。


地下鉄銀座駅を走っているのは、銀座線、日比谷線、丸ノ内線の3路線。
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そのうち、かつて有楽町の回で調査済の

丸ノ内線を除外すると、たったの2路線。

その地上への出口のうち、エレベータが

設置されているのは、たったの4箇所。

つまり、車椅子の行動を押さえるには、4箇所の出口を

中心に調査すればよいのだ。

銀座一丁目駅とか東銀座駅とか、銀座にあってTHE銀座駅と名乗ってない野郎どもは、

その時が来たらまた調査すればよい。

我ながら、いい省略法・・・、いや、いい攻略法だ。


エレベータで地上へ出て、周りがどんな風かを確認して、同じエレベータを使って再び地下へ降りる。

モグラ叩きのモグラの気分。

ハンマーが頭上に落ちてこないだけマシだ。

が、そんなことを思いつつ、最後のエレベータ周辺を調査しているとき、そのハンマーは降り下ろされた。


某ブランドショップG(仮名)横に設置されたエレベータ出口、そこに掛けられている地下鉄の看板を写メに収めていると、

Gの店内から黒服に身を包んだイケメン店員が近寄ってくる。
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「申し訳ございませんが、撮影はご遠慮下さい」

「・・・?」

「撮影のほうは・・・」

「あっちの看板を撮ってるんだけど・・・」

感じのいい笑顔を残して黒服は店内に

戻っていった。

しかし、その肩のラインからはまったく信用していないことが見て取れる。

いけ好かない男だ。

某世界的高級ブランドGの銀座店勤務、サラっとした茶髪、感じのいい笑顔、長身で黒服を着こなしている。


帰りの地下鉄に揺られながら黒服の感じのいい笑顔がリフレインする。

実にいけ好かない。

世の中で最も忌み嫌う輩と言ってよい。

ああいう奴に限って、たいていの女心を掴むのに長けているのだ。

もし、泉の中から妖精が出てきて、

「あなたの落としたのは、Gの財布ですか?それともHの財布ですか?」

と聞かれても、

「私が落としたのはノンブランドの財布です」

と答えよう。

「正直者にはGのこの¥60,000の財布を・・・」

と言われても、

「私にはバーゲンで買った¥5,000のもの以外に持つべき財布などございません」

と固辞してやる。

どうだ、参ったか?黒服。