Trip-33 板橋 |   バリアフリーマップをつくる旅
埼京線の板橋、三田線の新板橋、東上線の下板橋。3路線・3駅に囲まれた板橋トライアングル・ゾーン。

グーグルマップでの事前チェックによると、駅同士の距離はわずか数百メートル、都心にほど近い住宅と商店の街。

コンパクト & オールインワン & 好アクセス、車椅子での生活には理想的なキーワードだ。

さぞ暮らしやすい場所なのだろうと目星をつけて訪れた。
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が、悪夢は板橋駅から始まった。

埼京線の電車を降りると、駅のホームにエレベータが

ない。代わりにいたのはJRの制服を着た男4人。

瞬時に回れ右をして逃げようかと思ったが、

脱出口は彼らの待つ階段だけ。

あっという間に取り囲まれ、車椅子はお神輿と化し、階段へと吸い込まれてゆく。

正気を失う前、最後に目にした光景は、眩いばかりの女子高生たち。その眼差しはイノセントな好奇に満ち溢れていた。


第二の悪夢が訪れたのは、何とか正気を取り戻したわずか3秒後だった。

駅の改札の外、現在の地点及びこれからの行先を把握しようと見回すと、どちらを向いても目に入るのは坂道だけ。

― 平坦な道などどこにもない ―

そんなん佐藤浩市だか反町隆史だかの出てくる自動車CMのキャッチコピーだけの話だと思っていたが、

実物が板橋トライアングルにあったとは・・・。

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最後の悪夢は第三の駅、下板橋だった。

ようやく調査を終え、電車に乗ろうとすると、

行き先側のホームへの車椅子導線がない。

改札の駅員に尋ねると、逆方向へ2駅戻って、

行き先方面への電車に乗り換えるのだと。

おいおい東上線、そんなん、水前寺清子のマーチだけの話だと思っていたぜ。

ついでにグーグルマップ、この街、住むどころか、もう来ることはないと思うぞ。