らせん状のスロープが上階から下階まで幾重にも
シームレスに敷かれている通路。
その外側を取り囲むように軒を連ねるブランド
ショップやカフェ&レストラン。
内側には海中を思わせるブルーを基調とした
高い吹き抜け。
女子力向上のためのショッピングにも男女仲向上のためのデートにも最適なスポットであることは間違いない。
ただ車椅子の若くもない男一人、中途半端な時間でお腹さえ空いてもなく、ほぼ何の購買意欲も湧かない。
エレベーターで最上階まで上がり、ブレーキをかけながらスロープをひたすら降りる。
気分は子供のころに欲しかったトミカのタワーサーキットを周回するミニカーのようだ。
結局、最小限の調査時間にて女子力向上スポットを後にする。もちろんお財布は一度も開くことなく。
浮いた分の時間をもう1か所の調査に充てる。
表参道から半蔵門線で1駅、青山一丁目。ホンダの本社ビル兼ショールームだ。
クルマやバイクなどの男子力向上アイテムもそうだが、
ASIMOやそれらの技術を応用した歩行支援ツールを
見ておきたかった。
歩行支援ツールは2種類あり、
一つは歩行のリズムを動きに転換するタイプ、
もう一つは体重を支えて足の運びを楽にできるタイプ。
どちらも現段階では全く下肢の動かない障害には対応できないが、
ホンダの技術があれば、いろんな状態やシーンに対応する画期的なモノが開発されるかもしれない。
例えば無用な介助志願者の急な登場時にも最高の笑顔で付き合ってあげられるお愛想マシーンとか。
話を半コマ戻して、半蔵門線での移動のときの話。
1駅ということで、スロープ板を持った表参道の
駅員が一緒に電車に乗り込み、青山一丁目で
再びスロープを敷いてくれた。
確かに1駅だと、乗車駅と降車駅との駅員間の
連絡に要する時間や人員配置の手間を考えれば、
このような同乗方式は合理的だ。
こういうシンプルな人的バリアフリーってなかなか悪くない。(と個人的には感じる)