そう、相撲観戦のバリアフリーを調査しにやってきた。
これまで商業施設中心にまわってきたが、バリアフリーマップの役割からすればスポーツや文化施設も同じように
大事な対象なのだ。
場所を名古屋に移している間の国技館周辺は、戦いとはほど遠い穏やかな空気に満ちている。
事務所を訪ね、担当者に館内のバリアフリー状況を見学したい旨お願いすると快く応じ、
貴重な時間まで割いて同行してくれた。
車椅子席は1F最後列に土俵を囲む配置で6か所設けられている。広さは一般の升席と同じくらい。
車椅子トイレは正面・向正面の2か所。
駐車場は屋根なし・ゼブラゾーンなしで2台分、
車椅子席予約時に希望すれば先着で利用できる
とのこと。
全ての導線についても段差や傾斜はないに等しい。
国技館のハード面をトータルすると、駐車場には難があるものの、JR両国駅の目の前の立地であることを考えれば、
申し分なくバリアフリーな環境といえる。
担当者の説明は続いて、チケットの求め方についてに移る。
その途端、いままでスムーズだった会話の流れが、節々で引っ掛かっるようになりどうにも理解しにくくなった。
車椅子席の利用人数や料金、その他もろもろ約束事の一切が介添者を同伴したパッケージを前提としているのだ。
話を噛み合わせるため、仮に車椅子の人が単身で観戦する場合を例に説明してほしいというと、
「それはできません。車椅子1台につき1名の介添者が必要なのです」
と担当者は答えた。
「なぜですか?」
「車椅子利用者の安全確保のため消防からの指導などもあり、そのようなルールが設けられています」
もはや話が噛み合う云々ではなく、余計混乱が深まった。
「いま、一緒に館内や駐車場を回りましたよね。この車椅子に一度も触れることはなかったですよね。これだけ設備的にバリアフリーに作られているにも関わらず、なぜ介添者が必要なのですか?」
「と、言われましても、決まりですので・・・。また、今のようなご意見も受けたことは1度もありません」
問題の本質が見えてきた。
「つまり車椅子を利用する障害者はいくら責任と行動力が備わっていても自分の意思だけでは、生で国技を観戦することが許されていないと」
「どなたかに付き添っていただければ可能ですし、皆様それで納得されてご観戦いただいてます」
「介添者1人つけるにもコストはかかるんですが」
「多くの方はご家族などでいらっしゃってます」
「家族だから面倒を見るのが当たり前とでも・・・」
結局、話は平行線だった。
--- このあと自分なりの感想を書いたんですが下書きでUPを止めてみました。みなさん、よろしければコメントを聞かせてください。よろしくです。 ---