谷川俊太郎さんとDivaのコンサートでした。オリエンタルホテル広島 | Ploum ploum un deux trois

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昨年書きたかった物が、いくつか溜まってしまったにで、お正月に書いています。
12月23日に、オリエンタホテルで谷川俊太郎さんと息子さんのバンドのDivaによるコンサートへ行きました。谷川俊太郎さんの詩に乗せた音楽と谷川俊太郎さん自身による詩の朗読で、物凄く感動しました。
アンコールでの詩と曲は、「百三歳になったアトム」と「鉄腕アトム」でした。
空を超えてー♬という歌詞は、谷川俊太郎さんによるものだったのですね。
まずは、百三歳になったアトムの詩から。

百三歳になったアトム
人里離れた湖の岸辺でアトムは夕日を見ている
百三歳になったが顔は生れたときのままだ
鴉の群れがねぐらへ帰って行く

もう何度自分に問いかけたことだろう
ぼくには魂ってものがあるんだろうか
人並み以上の知性があるとしても
寅さんにだって負けないくらいの情があるとしても

いつだったかピーターパンに会ったとき言われた
きみおちんちんないんだって?
それって魂みたいなもの?
と問い返したらピーターは大笑いしたっけ
どこからかあの懐かしい主題歌が響いてくる
夕日ってきれいだなあとアトムは思う
だが気持ちはそれ以上どこへも行かない

ちょっとしたプログラムのバグなんだ多分
そう考えてアトムは両足のロケットを噴射して
夕日のかなたへと飛び立って行く

こんな切ない詩の朗読の後に、鉄腕アトムのテーマソングが。
あの元気いっぱいの歌声ではなく、大人の憂いを帯びたDivaのボーカルの方の歌声で、
そ、ら、を、超えてー、ラララ、ほ、し、の、彼方ー
と、始まりました。
優しく献身的で元気なアトムが、かわいそうで、かわいそうで。
いつも、正しく人間を守り続けるアトム。
鉄腕アトムのテーマソングです。

鉄腕アトム
作詞:谷川俊太郎/作曲:高井達雄/編曲:/
歌:上高田少年合唱団
空をこえて ラララ
星のかなた
ゆくぞ アトム
ジェットのかぎり
心やさしい ラララ
科学の子
十万馬力だ
鉄腕アトム

耳をすませ ラララ
目をみはれ
そうだ アトム
ゆだんをするな
心ただしい ラララ
科学の子
七つの偉力さ
鉄腕アトム

町かどに ラララ
海のそこに
今日も アトム
人間まもって
心はずむ ラララ
科学の子
みんなの友だち
鉄腕アトム

昨年、最期に心に響く素晴らしいコンサートでした。
ありがとうございました。