メンヒから下山して宿に帰ってきて改めて怪我を確認してみた。
両脚+足は打ち身が結構ある。
一番ひどく見えるのは左膝上で赤黒く広範囲に内出血してた。
右膝下も広範に青く内出血しててやや腫れている。
右膝は擦り傷もあったけど、不思議なのは膝に擦り傷があるのにサポートタイツとパンツ(モンチュラエクスカリバー)は無傷なこと。膝が弱いのか布が強いのか。
脚の側面や裏側、お尻の頬っぺたにも青く内出血してる箇所がある。
米俵ローリングしたときにまんべんなく打ったんだな、という印象。
右足首はたぶんひねって軽く捻挫したと思われる。足首が少し腫れている。
ただ、骨に異常はなさそうでこれは心底ほっとした。
昔学生の頃に左足の甲の外側に5㎜くらいヒビが入ったことがあるから骨に異常があった場合の痛みや腫れ具合はなんとなくわかる。
今回の足首はそこまでじゃない。
右手の小指も突き指して変色+すごいおデブになっていたけどこれも骨に異常はなさそう。
あと、右手首の外側を打ったらしく軽く内出血してる。
不思議なのは左腕+左手はほぼ無傷だったこと。
どういう転がり方をしたんだろうか?
ユングフラウヨッホの駅でトイレに入ったときに気づいていたけど、顔は左目の目尻の下を赤く内出血してた。
宿では気づかなかったけど翌々日に家に帰ってきたときに左目の下全体が薄っすら青緑になってたのに気づいたので、やっぱり打ったんだろうなと思う。
ただ不思議なことにかけていたはずのサングラスは無傷だった。
どういう衝撃の加わり方をしたんだろうか。
左のおでこあたりがちょっと痛い気もしたんだけど、変色はないしこれはシロッコ様様だと改めて感謝。
あと、謎に首が痛かった。首の付け根辺りが両側痛い。
どんくらい痛いかというと、あおむけの状態から体を起こそうとすると首が痛くて体を起こせないくらい痛い。
起き上がる時って腹筋だけじゃなく首の筋肉を結構使うんですね、というのを初めて知った。
ただ変色などは特になかったのでこれは打ったというよりも筋肉痛?あるいはロープを変なかけ方していたせいなのかな、と思う。
当日の夜は、(落ちた)、という動揺のせいか、帰りの雷鳴の中の下山が本当に怖かったせいか、殆ど寝られなかった。
小指と足首も痛かったし、そのせいなのかなんか熱っぽくもあった。
1週間経つ今、体の打ち身と小指+足首以外は不調はない。
目の下の内出血は消えた。
足首は寝起きは結構痛いし、小指も机の角にひっかけたりすると「いったああ」と声が出るくらいには痛いのがやや気になるけど。
全体として軽傷に済んだのは本当にラッキーだったなと思う。
で、「なんでこんなことになってしまったのか」とこの1週間色々と自問していた。
あそこで落ちた原因は雷が鳴っていて焦った、ということもあるけど、まずはそもそも自分の岩登りスキルが未熟だった、ということがあると思う。
岩がはがれたとかそういう不可抗力ではない。
単純に足を置く場所をたぶんミスって体重移動もミスったから足が滑って落ちた。
例えどんなに焦っていようとちゃんとした岩登りスキルがあればきちんとした昇り降りができたのではないだろうか。
自分が体力がなく鈍足のヘタレだし技術もないということは十分認識していたつもり。
岩場のクライミング経験がないということも認識していた(だからメンヒが不安だった。)
ただ、認識はしていたものの、そのほぼ経験値ゼロの状態で、結構な分量でその「岩場のクライミング」が発生するメンヒをひとりで登るということのリスクをきちんと把握できていなかったかもしれない。
メンヒを舐めていたつもりはないし不安も実際にあったんだけど、もしかしたら動画やyamapを見て「岩場のクライミングといってもそんなに難しくなさそう」と楽観的な気持ちもあったかもしれない。
コスミックリッジやエギーユマルブレを登った事で経験値を得た気になっていたのかもしれない。
ガイドさんにロープでつながれて指示されながら動いただけなのに(しかもエギーユマルブレは自力で上り下りできず荷物のように降ろされた所もあった)。
もう一つはやっぱり、自分の登る遅さと天気予報を加味してきちんとした山行計画を立てられなかったことかなと思う。だから天候悪化の中降りる羽目になり焦ってしまった。
メンヒの登山はユングフラウヨッホからどんなにゆっくり登っても3時間、という色々な記録をそのまま鵜呑みにしていた。
普通の山を登るにも人より遅くかつ岩場のクライミング経験(ルートファインディングを含めて)のほぼない私は4時間は見ておくべきだった。
実際、引き返したリッジの途中まででたぶん3時間15分くらいかかっている。
これはgoproで記録してた岩場を登る時にもたもた手がかり足掛かりを探している自分。
たぶん普通の人ならさっさと登れる岩場だと思う。
ここも普通の人ならさっさと進めてそうだけど、私は怖くていったん手袋を外して素手で岩を掴みかえている。
岩場の登り降りはいちいちこんな調子だったので人よりだいぶ時間がかかっていると思う。
そして雷予報をもっと真剣に捉えるべきだった。
参照した天気予報サイトの複数で雷予報が出ていたことをもっと真剣に危機感もって考えるべきだったし、予報が14時から天気悪化だったとして、実際に14時きっかりに悪化開始するわけではない、という当たり前のことを、前は認識していたはずのことを今回はきちんと考えられていなかった。
前も書いたけど、登りたい気持ちが先行し過ぎて自分に都合の悪い情報をシャットアウトしていた気がする。
8時半に出発して登り3時間だからまぁ天気が悪化する14時前には帰ってこられるだろう、などと考えていたけど、私のような鈍足が3時間で登れる訳がないということをもっと考えるべきだった。
そもそも山行計画を取りやめるか、雲の様子をもっとよく見て早めに引き返すか、グリンデルワルトでのホテル代一泊分(200スイスフラン超)を無駄にしてでもメンヒヒュッテに予約を入れ前泊して早朝からスタートして午前中に帰着できるようすべきだった。
後細かい反省点を挙げると、とりあえずgpsの軌跡があれば来た道は戻れると思っていたのもgpsを過信し過ぎだと思うし、懸垂下降の準備ものんびり写真撮りながらやるのではなくてさっさと降りるべきだったし、取りつきに辿り着いたときに雷鳴がやんでいたからといって休憩したり怪我の点検をしたりするのではなく、どんだけ疲れていたとしても必死で撤収準備して急いでユングフラウヨッホに向かうべきだったとも思う。
…あんまりうまく纏められなかったけど、以上が反省点。
メンヒはずっと挑戦してみたかった山で、一人で手がかり足掛かりを探しながら登るのは思ったよりもとても楽しかった。
景色も素晴らしかったし見たかった頂上に続く道も見られた。
やってみたかった懸垂下降も出来た(とても楽しかった)。
でも満足した、という言葉で締め括れないのはこの下山時のやらかしのせい。
軽傷で済んだことを神様とご先祖様とシロッコに感謝して、反省を次に活かして登ろうと思う。































































































