海と山、時々きもの -5ページ目

海と山、時々きもの

ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

昨日書いたように、今度のモンブラン登山が不安な理由の一つに

 

「(自分が行く日に)Tramway du Montblancが動くのかわからない」

 

というものがある。

 

夏期は6月13日からのはずだから、さすがにもう時刻表も出るんじゃないか、と期待して今日のお昼、Tramway du Mont-Blancのウェブサイトを開いてみた。

 

そしたら、「時刻表(horaires)」をクリックした瞬間、昨日まではなかった(と思う)こんなポップアップが出てきた。

 

 

これを見たとき、

 

ん?

 

となった。

 

私の乏しいフランス語知識によれば、

 

le 13 juillet=「7月13日」

 

である。

 

jusuqu'a Bellevue=「Bellevueまで」

 

である。

 

だとするとそのまま読めば、

 

Ouverture du tramway le 13 juillet, uniquement jusqu'à Bellevue.=「トラムは7月13日に運行開始予定で、区間はBellevueまでとなります」

 

である(だと思う)。

 

・・・

 

ん??????

 

である。

 

この瞬間、出発までに済ませなきゃいけない仕事とか荷造りとかのことが一瞬全部ふっとんで、頭の中が「????}で埋め尽くされた。

 

どういうこと??

 

だって、夏期運行期間は6月13日からなんだよね??

 

で、「Nid d’Aigle駅は夏期しか行かない」ってことは「夏期運行期間(6月13日から)はNid d’Aigle駅までは行く」ってことだよね???

 

違うの?ん?どういうこと?

 

と「???」となりながらも心を落ち着けて考えてみたんだけど、

 

考えられる可能性①:「夏期運行期間がなんらかの理由で遅れている」

 

想定より雪が積もってて除雪が遅れているので、とか、何等か線路に障害が発生して、とかの理由で6月13日オープンのつもりが7月13日までかかりそうでしかもBellevueまでしか運行しない、という可能性。

 

ありそうな気もする。

 

フランスだし。

 

まぁ、そうなると私の登山計画は、

 

詰んだ。

 

となるのでそうでないことを祈りたい。

 

考えられる可能性②:「13 juin(6月13日)、と書くつもりが間違えて13 juillet (7月13日)と書いた」

 

これが一番ありそうな気はする。

 

フランスだし。

 

Bellevue以降Nid d’Aigle間の除雪が間に合っていないor何等か障害が発生していて、オープン当日の6月13日はBellevueまでしか行きませんよ、という可能性。

 

ただそうなると、

 

で、いつからNid d’Aigleまで行くの??

 

という疑問が発生する。

 

13日にBellevueまでしか行けないトラムが、その後2、3日でNid d’Aigleまで行けるようになるんだろうか。

 

たぶん行けないと思う。

 

フランスだし。

 

そしてその場合も、私の登山計画は

 

詰んだ。

 

となる。

 

考えられる可能性③:「7月13日だけ、Bellevueまでしか行かない」

 

可能性③としては、私のフランス語理解力がそもそも間違っていて、本当の意味は

 

Ouverture du tramway le 13 juillet, uniquement jusqu'à Bellevue.=「トラムは7月13日は区間はBellevueまでとなります」

 

という可能性。

 

こうであってほしい(=自分の行く日はNid d’Aigle駅まで運行していて欲しい)。切実に。

 

でもこれが一番ないんだろうなという気もする。

 

何故ならポップアップの上部のタイトルに

 

「Information Ouverture Du 13 juin au 3 juillet」=「6月13日から7月3日までの運行情報」

 

と書いているので、7月13日の運行情報を載せている、というのは考えにくい。

 

うーん・・・

 

・・・

 

・・・色々考えたけど、自分の行く日に恐らくTramwayはBellevueまでしか行かない可能性がとても高そう。

 

別にBellevueまではケーブルカーで行けるので(これはさすがに普通に動いているっぽい)そこから歩いていけばいいだけなんだけど、私のような千年に一度のヘタレがグーテ小屋までタイムリミット(17時までに到着しないとキャンセル扱い)までにたどり着けるだろうか。

 

Bellevueのケーブルカーの始発が7時30分なんだけど自分の行く日はシャモニーから乗り場までのバスの始発が遅くてケーブルカーの始発に間に合わないっぽいので、Bellevueスタートが早くても8時とかになりそう。

 

普通の人なら8時にBellevueスタートしたら17時までに余裕でグーテ小屋に着けると思うんだけど、たぶん私の場合は昨日も書いたように10時間はかかる。5月22日の登山動画みるとまだ結構アイゼン歩行の区間が多そうだし、そうするともっとかかるかもしれない。

 

到着が17時を過ぎる場合は電話連絡するように、と予約書に書いてあったんだけど、登山道は電波通じるんだろうか(小屋は殆ど電波通じない、と誰かの記録で読んだ)。

 

事前にメールか電話で事情説明することは勿論できるんだけど、事前連絡していざ当日遅れて小屋に行ってみたら「遅れるって事前連絡した?知らんよ聞いてないよ」と言われて外に放り出されたりしたらどうしよう。

とてもありそう。

担当する人が違うと言うことが変わるのはフランスあるある。

というかそもそも、あんまり遅れて到着するのは小屋に迷惑だ。

 

 

どうしようかなぁ。。。

 

一縷の望みをかけてTramway du Mont-blancの問い合わせフォームから「〇日に行くんですけどNid d’Aigleまで運行してますか?」と送ってみたけど、本日は返信がなかった。

 

とても不安だ。

 

 

 

 

モンブランに行く日がだんだん迫ってきて、色々と不安が大きくなってきた。

 

根っからのヘタレでありチキンなので、無理をするつもりは全くない。

頂上にはこだわらない。

なんなら、グーテ小屋でだらだらして頂上(方面)眺めるだけでもいいと思っていた。

 

ただ、そのグーテ小屋にたどり着けるか、という点についてちょっと不安に思い始めてきた。

 

1.体力・体調面での不安

 

5月末の出張終わりに引いた風邪が未だに完治しない。

 

ちょっと治らなさすぎじゃなかろうか。

 

熱は出なかったし、咳は一時期出たものの今は出ないのでほんとに軽い風邪。

でも鼻がまだたまにちょっとずるずるしたりする。

ランニングすると鼻づまりの不快感が半端ない。

 

ただでさえ体力なくて、こんな私に初日グーテ小屋まで一気に上がる計画は無謀だったかもしれない、と毎日テートルース小屋の空き状況をチェックしているくらい不安なのに、この体調はかなり不安。

 

2.Tramway du Montblancが動いているかわからない、という不安

 

初日は、Les HauchesからケーブルカーでBellvueまで上がりTramway du Montblancに乗り換えてニーデーグルまで行きそこからグーテ小屋まで上がろうと思っている。

 

ただ、ずっと待っているのにTramway du Montblancのウェブサイト上で時刻表が出てこない。

 

一応、サンジェルヴェデュバンのウェブサイトを見ると今年の夏期のTramway du Montblancは6月13日からオープンらしいので(ニーデーグル駅までは夏期しか運行していない)、自分が行く時期は大丈夫なはずなんだけど。。。

 

フランスの事だからな。。。現地行って、「今日まだやってないよ」と言われても驚かない。

 

Youtube上の色んな動画をみるとたまにTramwayが何らかの事情で動かず線路脇を歩いてBellvueまで登っている人達も見る。

 

ただそうなると、初日にグーテ小屋に着く、という計画がやや怪しくなる気がする。

ニーデーグルからベルビューの下りで2~2.5時間かかる、というのを見たので、登りは私の場合は3時間はかかる(下手するともっと)。

ニーデーグルからグーテ小屋までは普通の人だと5時間くらいかかるらしいので私の場合は7時間を見てるんだけど、そうするとBellvueの始発のケーブルカー(7時半)に乗れたとして合計10時間…

 

不安。

 

3.高山病の薬が買えないっぽい、という不安

 

去年ブライトホルンとアラリンホルンを登ったときにちょっと気持ちが悪くなったので、もしかして高山病になりやすいんだろうか、今回は念のためダイアモックスとかいう高山病の薬を買っておこうかな、と思っていた。

高山がない当地の薬局には売ってないだろうから、ジュネーブ空港かシャモニーで調達すればいいや、と軽く考えていた。

 

が、先週末になって、ダイアモックスはスイスでもフランスでも(なんなら当地でも)医師の処方箋がないと買えないことを知った。

 

詰んだ。

 

前書いたように、こっちの病院は予約とって診察までに数日かかるしどのみち今週は仕事で病院行く時間もないのでもう無理。

 

もっと早くに調べておけよ、という話ではあるんだけどこれはかなり不安。

初日一気に高度を上げるので絶対気持ち悪くなる気がする。

 

気休めにロキソニンを多めに持っていくしかない。

 

4.ルートが意外に険しいかも、という不安

 

グーテルートは体力面の不安はあるけど技術面での不安はなかった。

グランク―ロワールで落石にぶち当たるリスクがあるのは知ってるけど。

 

グランク―ロワールが6月にどんな感じなのかはYoutube上の6月に登った動画を探しまくったんだけど、年によって殆ど雪が消えている時もあれば、雪面に小川が出来た状態でそこを超えてトラバースしていくような時もあり、後者のような状態だとちょっと難易度は上がりそうだな、という印象。

 

そして今日、帰ってきて今年の5月22日に登った人の動画を発見して、ちょっと不安になってしまった。

Mont Blanc 4808m SOLO - Arête des Bosses | ASCENSION

 

上の動画の2:19辺りからがグランク―ロワールのトラバースなんだけど、

 

結構急な雪面のトラバースでは?

 

落石が降ってくる警戒に加えて足もとにもかなり注意しないといけないように見える(滑ったらさよなら)。

 

あと、動画の6:00辺りが旧グーテ小屋直下だけど、かなり雪がついているようにみえる。

この旧グーテ小屋直下は、これまでに見た動画の大半ではほぼ岩が露出している状態だったけど、たまに、雪がびっしりついている雪の急斜面の時もあって、その場合は登りはいいけど下りはかなり不安だな、と思ってた。

5月22日でこの状態ということは数週間でそんなに変わらないだろうし、下りがかなり不安ではある。

 

ダブルアックスまではいらないだろうけど、スリングでの簡易ハーネスじゃなくてちゃんとしたハーネス持っていって固定ロープに確保できるようにすべきか、と迷い初めている。

 

 

別に頂上まで行けなくてもいいんだけどさすがにグーテ小屋までは行きたい(そして無事に降りたい)んだけどな。

色々と不安が尽きない。

 

今週約1週間灼熱の南欧に行った結果、何故か風邪を引いた。
 
教皇が来る準備とかで至る所で交通規制していた首都。最高気温35度。

 
20年ぶりに訪れた北の州都。最高気温は首都とあんま変わらず。

 
なんでこの気温で風邪ひくのか我ながらわけわからないけど、疲れもあると思うけどたぶん出発前にアパートのボイラーが故障し4日間もお湯でなくて冷水シャワー浴びてたのが効いてるんじゃないかという気はする。
 
 
昨日、金曜の夜、日付が変わる頃に鼻をずびずびしながらポテト王国に帰着。
へろへろとアパートのドアを開け、お風呂に直行してシャワー浴びようとしたら、なんと、未だにお湯出ず。
 
知ってた。
 
知ってたよ、ヨーロッパに期待しちゃいけないって。
 
でもさすがに1週間も空けたら、さすがに、いくらなんでも、直っているかなと思っちゃったよ。
 
「あまり期待せず直ったらラッキーくらいに思っておこう」って書いたけどほんとは70%くらいは期待しちゃってたよ。
 
 
期待した私がばかでした、すみません。
 
 
なんか、正確にいうと、出張前はほんと冷水しか出なかったのがぬるま湯みたいなのは出るようになってるんだけど、「お湯」ではない。
 
今週は気温また下がるみたいなのでさすがにどうにかしたい。
今このタイミングで風邪引きたくない。
今週と来週もまだ結構忙しいし。
出張中全然ランニング行けなかったから走りたいし。
寝込んで筋肉落としたくない。
2週間後山なのに。
 
さすがに大家に連絡するか。。。でもどうせ大家に連絡しても週末はどうにもならないから、今日様子見してみてからにするか。。。
 
面倒くさ。。。
 
 
 
 
出張終わりにちょっとだけ外観を眺めに立ち寄ったサグラダファミリア。
20年前に来たときからどれくらい工事進んでるかを比べようと思って寄ったんだけど、よく考えたら20年前のこと何にも覚えていなかった。
なんか朧気な記憶では20年前はもうちょっと足場とか覆いとかに覆われていたような気もするけど定かではない。

 
 
 

ヨーロッパのこういう古い住宅は好きな人は好きなのかもしれないけど個人的にはあんまり魅力的に感じない。

 

建築に興味はないなりにこういうの見ると可愛らしいとは思うし素敵だとは思う。

 

が、住みづらすぎる。

 

数十年、下手すると100年以上前に建てられた建物はそりゃ見た目は趣があって良いかもだけど、中身は相当劣化していて、しょっちゅうトラブルがある。

(もしかすると大金持ちは中身をまるっと最新式設備にリニューアルできてるのかもしれないけど)

 

よく聞くのは水漏れ。後、ボイラー故障(お湯が出ない)。

 

今の家では水漏れは上階からの水漏れが1回だけだったけど、お湯が出ない、というトラブルは時々あって、その度に建物にボイラー修理が入っていたんだけど、なんとなくこのトラブルのスパンが短くなっているような気がしている。

 

金曜日の夜もお風呂に入って蛇口をひねってみたものの幾ら待ってもお湯が出なくて、ああまたボイラートラブルか、と思った。

家主に連絡すべきなんだろうけど面倒くさいし今までは一日で復旧していたので、今回もまぁ一日くらいなら我慢できるか、と顔だけ洗ってすませた。

 

でも土曜日もお湯が出ない。

エレベーターには管理人さんか住人の人が貼ったであろう「chaudiere en panne(ボイラー故障中)」の貼り紙があったので、我が家だけではなく建物全体の問題なんだな、ということは認識できた。

ランニングして汗だくになった後だったのでさすがに汗は流したく、冷水シャワーに「フンっ」と気合入れて突っ込んだ。

 

日曜日、さすがに直っていることを期待しながら帰宅したら、なんと今度は建物のエレベーターが動かない。

8階(日本の9階)まで、まぁ登山トレーニングになると思えば、とぜえはあしながら登った。

そして引き続きお湯は出なかった。

 

この建物、色々壊れすぎじゃないか?

 

そして今日月曜日、ランニング終わりに9階分の階段をひいはあと登り、さすがに直っているかなぁと思いながらさっき試しにお風呂で蛇口をひねってみた。

が、相変わらずお湯は出ない。

 

…4日間もお湯出てないんですけど、これいつ直ります?

 

先週まで最高気温17度とかだったのでもし先週この状態になってたらさすがに風邪ひいてた。

今週なんか春すっ飛ばして夏(最高気温28度)になったからまだ冷水シャワーも「フンっ」ってすれば耐えられるんだけどそろそろ風邪ひく気もする。

 

家主にさすがにメールしようかと思ったけど、まぁでもだからといって家主がボイラー修理できるわけじゃないから、「業者が来るまで待ってね」って言われて終わりだろうなと思ってメール書きかけてやめた。

こっちで何かを依頼するとかなりの確率で余計なストレスを溜め込むだけで終わるので余計なことはしないに限る。

 

何にも誰にも期待せず諦めの心で生きるのがヨーロッパで穏やかに生きるコツだと思ってる。

そう思いつつまだ修行が足りてないけど。

 

明日から出張で不在にするのでまぁいいんだけど、さすがに帰ってきたら直っていると思いたい。

 

…。

 

…やっぱりヨーロッパのことなのであまり期待せず直ってたらラッキーくらいに思っとこう。

 

 

 

 

以前書いたようにこれまであんまりモンブラン登山には興味なかった。

でも3月に当地滞在の延長が判明した時、せっかく後1年こちらにいるなら今年の夏登ってみようかな、とふと思った。

 

これはコスミックリッジから見たモンブランドゥタキュール。

 

 

モンブランに登るルートは幾つかあるけど、メジャーなのは、①通常ルート/グーテルート、②三山縦走ルート/コスミックルート、の2つ。

 

もしモンブランに登るなら②の三山縦走ルート/コスミックルートの方が興味ある。

ただ、コスミック小屋から三山縦走ルートで頂上までは8時間くらいがデフォルトらしいし、そうすると自分の場合は12時間、いやもっとかかる。。。というかそもそもたどり着けるのか?途中で力尽きてブレンバのコルでビバークとかになりそう。。。

 

と悩みながら色々youtubeの動画を見ていたら、ちょっと興味深いタイトルの動画を見つけた。

 

「モンブランでのビバーク:頂上での論争」というタイトル

Bivouac sur le Mont-Blanc : polémique au sommet

 

動画は23年1月にフランスのTF1 Infoが公開したもの(TF1はフランスの民放)。

 

概要としては、

 

二人の登山者がモンブラン登山し山頂でのビバーク(bivouac)の様子を撮影しSNSに投稿した。

但しそこでのキャンプ(camper y)は禁止されており、違反者には15万ユーロ(4月中旬のレート<186.8円/ユーロ>で日本円約2,800万円)の罰金が課せられる。

サンジェルヴェレバン市のペイエ市長は「ビバークは往々にして迷惑行為と同義」と主張している。シャモニーでの意見は分かれている。

この動画を投稿した登山者は「規制の存在は知っていたが全面禁止とは知らなかった」とSNSで反応した。

 

というもの。

 

サンジェルヴェレバン市というのはグーテルートの起点となる麓の市。

ちなみにこのペイエ市長という人は調べたら22年にモンブラン登山者に救助や葬儀の費用として1.5万ユーロの保証金納付を求めようとしていた人なので、モンブランにお気軽に登り遭難したりする人に対して思う所がきっとあるんだろう。

ペイエ市長の主張として「なんで無謀登山者の救助をフランス人の税金で行わなきゃあかんねん」というものがあるらしいので、きちんと調べてないけどモンブラン山域での救助は無料なのかもしれない。

 

なんか最近、富士山の閉山期の登山を巡って麓の市長がぷんすこしている、という報道を見たのでもしかしたら両市長は気が合うかもしれない。知らんけど。

 

話を動画に戻すと、見ていて気になった疑問としては、

 

「モンブラン登山で禁止されているのはキャンプ(camp)なのかビバーク(bivouac)なのか」

 

というもの。

動画では「ビバーク(bivouac)」と「キャンプ(camp)」が混ざっていてよくわからない。

動画のタイトルにもあるように投稿されたのは「モンブランでのビバーク」なんだけど、それに対してTF1の説明では「キャンプは禁止」と言っているんだけど、ビバーク=キャンプなのか?

 

フランス語力ゴミカス+山初心者の私の理解では、camperと言った場合はテント泊、bivouacerと言った場合はビバーク(緊急時の野営)というイメージなんだけど、どっちなんだ?

 

この投稿されたという元動画は削除されてしまっているのでどういう経緯で「頂上でビバーク」することになったのかわからないけど、動画冒頭では「頂上でのビバークに挑戦(relever un defi)してみたいと思います」と言っているような気がするので(私のフランス語レベルはゴミカスなので間違ってたらすみません)、緊急避難的なものではなく意図的にテントを張ったようには思える。

 

キャンプ=意図的にテント張ることが駄目なのか?それとも力尽きたときのビバークすら禁止なんだろうか?三山縦走ルートで途中で力尽きたら救助呼ぶかその場で野垂れ死ねってことなのか?

テント泊禁止はまだわかるんだけど、緊急時のビバークは許してほしいかも、と思いながら色々調べてみた。

結果、わかったことやわからなかったことを自分の覚書として置いておく。

 

①「キャンプ(camper)」はモンブラン全域で禁止、唯一テートルースのテント場はOK(コズミック小屋下部でテント常設するのもだめ)


まずは「キャンプは禁止」について調べるためオーサヴォワ県のウェブサイトを見てみた。

Mont-Blanc - Montagne en été - Vos loisirs - Actions de l'État - Les services de l'État en Haute-Savoie

 

このページ中段にある"Access to Mont Blanc-An exceptional Site:The Realm of Alpniste"をクリックして英語の注意書をダウンロードする。

 

1頁目を見ると、

 

「モンブランの指定区域(classified site)ではテートルースのベースキャンプを除きキャンプは禁止」

「APHN対象区域でのキャンプはテートルース小屋を除いて禁止」

 

の記載がある。

 

この「指定区域」と「APHN」がそれぞれ何を指すかというと、左下で記載されているように

 

①指定区域:1952年1月5日成立(1972年6月16日改正)の大臣令で指定された保護区域

②APHN:2020年10月1日成立の条例(nDDT-2020-1132)で指定された保護区域

 

らしい。

左下の地図に表示されている赤い部分が②のAPHNの保護対象区域で、茶色の水玉部分(②のAPHNも含めて)が①の保護対象区域。

 

通常ルートもコスミックルートも②のAPHN対象区域に入っている。

コスミック小屋下部は一部APHNに入っていないところがあるけど、①の「指定区域」には入っている。

youtubeでコスミックルートの動画見てると、結構コスミック小屋の下部にテント張ったまま出かけている人も多いんだけど、あれは本来は禁止っぽい。

 

フランス山岳クラブのウェブサイトから飛べるサイトには、「コスミック小屋下部でのテントは禁止」と明記してある。

 

・フランス山岳クラブのウェブサイト。

   consult the site Climbing Mont Blancをクリック⇒出てきたウェブサイトのページ下部にあるMont Blanc: mountainner's concernをクリック

 

この案内書によると、「キャンプは禁止されているにも関わらずCol du midi(当方注:たぶんコスミック小屋の下)で毎年70近くのテントが張られている」とある。

 

なので、わかったこととしては堂々とテント張ってよいのはテートルース小屋の指定された場所だけ、ということ。

ちなみにテートルース小屋のテント場は自分でテント張れるのかどうかちょっと謎(人の記録とかみると既に貼ってあるテントを予約するような形にも見える)」なのでこれは管理者に確認したほうが良いかもしれない。

 

【追記】26年6月時点でテートルース小屋は「テートルースのテント場」を管理していないことが発覚したので追記。

 

②「通常ルート及びその付近での」ビバークは「不可抗力を除いて禁止」、コスミックルート上でのビバーク可否は不明

 

「キャンプ」が禁止されているのは理解した。

では「ビバーク」はどうなんだろう。

 

先ほど上で挙げた地図の上部には「通常ルート上のビバーク(bivouacking)はextreme emergencyを除いて禁止」とあるけど、これをみると、

 

「禁止されているのは通常ルート上だけなの?(三山縦走ルートは?)」

「自分の理解ではビバーク=緊急時の野営だと思ってたんだけど、extreme emergencyのビバークと普通のビバークってどう違うの?」

 

という疑問が湧いてくる。

 

とりあえず通常ルートも三山縦走ルートも入っている②のAPHN区域でのビバークについて知りたいな、となったのでオーサヴォワ県のウェブサイトからダウンロードできる②の条例を見てみた(google翻訳先生に聞きつつ)。

 

これを見ると、第2条1項4がキャンプ(de camper)についての条項、第2条1項5がビバーク(de bivouaquer)についての条項となっている。

 

第2条1項5

「サン・ジェルヴェ・レ・バン経由のモンブランへの通常ルート上およびその付近では、不可抗力の場合を除き、ビバークは禁止されています。これは、このルート上に複数の避難小屋が存在するためです」

 

とある。

 

ここから理解したのは以下の2つ。

 

(a)私は「ビバーク」というのは緊急時の野営のことだと思っていたんだけど、恐らくそれは「不可抗力の場合のビバーク」に当たり、不可抗力の場合のビバークは許されている

 

通常ルートにおいて小屋にたどり着けない場合は救助を呼ぶか野垂れ死ぬか、とかいう究極の選択を迫る条例ではなさそう。

じゃあ「普通のビバーク」の定義って何だよ、と思ったけどそれは後述。

 

(b)普通のビバークは「通常ルート及びその付近」では禁止

 

気になるのは2-1-5の記載が「通常ルート上及びその付近で」とあることだ。

コスミックルート上については書いていないように見える。

「その付近で」がコスミックルートのことを含むのかとも思ったけど、「サンジェルヴェレバン経由の」と「ルート上に複数の山小屋が存在するので」という記述を考えると2-1-5はあくまでニーデーグル駅発の通常ルートの事を指している気がする。

 

ただ以下のウェブサイトでは、「コルデュモンラッシェからモンブランタキュールに渡るAPHN内でのビバークは禁止」と記載されているので、もしかしたらコスミックルートでも禁止なのかもしれない。

 

Vallorcine Areaでのビバークについて

Bivouac - La Chamoniarde

 

ちなみにyoutubeでコスミックルートの動画をいくつも見た中で、一部にはコスミック小屋下部の雪原でテントを張らずに雪の上にシート敷いて寝袋だけ敷いて寝てる猛者たちが何組かいた。もしかしたらコスミック小屋下部のAPHNではないけど指定区域にあたる場所では「キャンプは禁止だけどビバークはOK」だったりするのかもしれない(未確認)。

 

 

③罰金は2800万円どころじゃなく5600万円の可能性がある。

 

色々面倒くさいけど、じゃあ違反した際にどれくらいの罰金取られるんだろう?ということでAPHNに関する条例を見ると、

 

第8条

「本条例の規定に違反する行為は、環境法第L415-3条及び第R415-1条に規定する罰則によって処罰される」

 

とあって、この環境法L415-3条をみると「3年の拘禁刑及び15万ユーロの罰金」とある。

(R415-1の方には「第4級軽犯罪に適用される罰金」とあるけどそれが幾らかは力尽きて調べられていない)

 

なので、APHN対象区域でキャンプしたり、通常ルート上で不可抗力ではない場合にビバークしたりしたら、15万ユーロの罰金を受ける、というのは本当のようだ。

 

ただ、キャンプに関しては先ほど上でリンクを貼った案内書の地図の右側をみると、

 

「キャンプに関する禁止条項を遵守しない場合は2年の禁固刑と30万ユーロの罰金」

 

の記載があるので、

 

変な所でテント張ったら15万ユーロどころじゃなく30万ユーロ(5,600万円)の罰金を取られる可能性があるのかもしれない。

 

この根拠法として「環境法第341条19項」が挙げられていて、該当条項を見ると確かに「2年の拘禁刑及び37.5万ユーロの罰金」の記載がある(30万ユーロより更に高い。。。)。

対象行為は「定められた許可を得ずに自然記念物/遺跡の外観を変更・破壊すること」なので、テントを張ることがこれに該当する、ということなのかもしれない。

 

④「キャンプ」と「ビバーク」の違いは「1泊、夜間のみ」かどうか

 

最後に個人的に一番気になっていること、「キャンプ(camper)」と「ビバーク(bivouacer)の違いは何?というのを調べてみた。

 

色々見てみた中で、「ビバーク」に該当するものとそうじゃないものの違いを例示している以下のサイトが一番わかりやすかったかもしれない。

 

Le bivouac | Portail des parcs nationaux de France

 

これによるとまず、ビバークがキャンプと違うのは、「一泊のみ、簡素な宿泊設備を利用するかどうか」という点。

 

上のサイトが例示している「ビバーク」は

 

・星空の下で寝る、または立ち上がれないほど小さなテントで寝る

・一泊のみ

・許可された場所で行う

・夜から朝まで

・出発後は出来る限り痕跡(ゴミや食べ残し)を残さない

 

というもの。

 

*なお、上のサイトによるとビバークについては各国立公園でそれぞれ規制が異なる(道路から1時間以上離れた場所である必要とか、日没1時間前から日出1時間後までならOKとか)ので目的地の規制をよく調べたほうが良さそう。

 

私は「ビバーク」=「緊急時にするもの」だと思っていたけどそれは間違いで、法律上の「ビバーク」はそれよりは定義は緩やかなようだ。

私が今まで思っていたビバークは、条例にある「不可抗力の場合のビバーク」に相当するっぽい。

 

そうなるとますますコスミックルート上での「普通のビバーク」の可否が気になる所ではあるんだけど、個人的にはコスミックルートは色んな理由から諦めたので、力尽きてこれ以上調べるのはやめた。

 

<おまけ>通常ルート上にあるヴァロ避難小屋の「滞在」も緊急時除いて禁止っぽい

 

通常ルートの動画を見てると、よくヴァロ避難小屋で休憩している動画が出てくるんだけど、さっき上で挙げたAPHN条例の第2条1項7をみると「不可抗力の場合を除き、ヴァロ避難小屋で寝る(de dormir)のも滞在する(sejourner)も禁止」とある。

 

もし通常ルート使うなら私のようなヘタレがグーテ小屋から一気に頂上に行くのは無理だろうからヴァロ小屋で休憩しようかなと思ってたんだけど。。。

フランス語の「sejourner」は短期間の休憩も含まれたりするのかな?

どちらかというと長期間の滞在を意味する言葉のようにも思うんだけど如何せんフランス語レベルがミジンコなのでよくわからない。

 

 

 

 

以上色々調べてみた個人的な感想として、

 

 

モンブラン登山、思ってた100倍面倒くさい。

 

途中で心折れかけたけど、もう小屋の予約とっちゃったし、罰金5000万円とか払いたくないので、頑張って色々調べて準備して行こう。

 

 

2年前にイタリア側から見たモンブラン。