甲斐駒で、このすぐへばる体力のなさをどうにかしたい、としみじみ思ったので、今週末はとりあえず「急登」を登りたいと思った。
第一候補は谷川岳西黒尾根。
しかし天気予報は木曜から雪が降り続き土曜朝は9時時点で雪と強風。昼には晴れて風も弱まる予報だけど。。。

水曜日時点のレコで西黒尾根には何か所かクラックが入っているのを確認している。
クラックの上に雪が降り積もりそのうえ雪+強風で視界悪い状況の中登るってことか?
・・・はい、無理。
私のようなチキンハート初心者には無理。
いや…でもそういう所を頑張って見定めて安全に登るのも修行のうちなのでは・・・と直前まで迷ったけど、木曜夜の時点でこの土曜朝9時の雪と強風マークが消えなかったことで断念した。
私のようなチキンはもうちょっと修行して出直します。
というわけで色々考えて前白根山というところを登ることにした。
ほんとは日光白根山に登ってみたい、と思ったけど、車を持たないというか免許を持たない私に冬に日光白根山に行くのは無理そうだ。
前白根山なら公共交通機関だけでアクセスできるし、人もそんなに入らないらしいので静かな登山も楽しめそう。
人様のレコをみると角度もなかなかえぐいので修行にも良さそう。

天気も、めっちゃ良いというわけではなさそうだけどそんなに悪くもなさそう。
まぁ行って駄目だったら日光観光でもして帰ればいい。

金曜日に定時に会社を飛び出しいったん帰宅した後、山装備に着替えて北千住へ行く。
つくばエクスプレスから乗り換えたら、日光行の特急が出るホームまで意外に遠くて、間に合わないかと思って焦った。
乗った特急は「けごん」。

車体は結構年季が入っている。座席にテーブルがないのに驚いた。

後から気づいたけど、飛行機のように横のひじ掛けを開けたら出てくる形式になっている。ひじ掛けに灰皿もついてて、なんだか昭和を感じて懐かしい。
日光のホテルは色々素敵な所があって迷ったけど、次の日始発のバスに乗りたかったので、駅近を重視して決めた。
日光駅の目の前で大変便利。バス停まで徒歩30秒程だった。
朝のJR日光駅。

朝の湯元高原行のバス、上毛高原発谷川岳行のバスみたいに人で埋め尽くされるのかな、と思ったけど全くそんなことはなく、私と、後東武日光から乗ってきた少年1人だった。
少年は湯滝というバス停で降りていったけど、その歳で滝好きとは。。。渋いな。。。
朝のバスから日光の山並みや朝日が見えてテンションあがる。


しかし途中の山並みの集落ではおそらく廃棄された家が幾つも見えて、ちょっと心が痛かった。
昭和の中頃はきっと日光のような観光地はめちゃくちゃ栄えてこういう道中の家にも住む人がたくさんいたんだろうな。。。
こういうところに人が住むことはもうないのだろうか。。。
ちょっとしんみりしながら終点の湯元温泉到着。日光駅から1時間ちょい。
そして湯元スキー場が思ったよりちょっと離れていて焦る。

お手洗いは、バスターミナルにはないようだけど、隣の駐車場かスキー場の近くの駐車場のを借りるのがよさそう。
(どちらもとてもきれいであったかかった)
帰りにスノーシュー装備の人達をたくさん見かけたので、温泉に泊ってスノーシューで遊ぶのもいいな、と思った。
スノーシュー、持ってないけど。。。
Googlemap先生を頼りになんとかスキー場にたどり着く。
行きは、心細かったせいかとても遠く感じたけど帰りは10分もかからなかった気がする。

看板を見つけてほっとする。

なかなか年季の入った看板。

看板の年季の入りっぷりもあって、ほんとにここが「前白根山の登山口のある湯元スキー場」なのか不安になるも、さっき「登山口」ってあったしな、と思いとりあえずスキー場に入る。
登山届出すところあるし、とりあえずこっちで大丈夫そう。。。
と思ったものの、どっちに行けばいいのかわからずしばらくスキー場の入り口で迷子になった。
レコを読むと、「リフトの終点に登山口がある」とあった。でもリフトは2本ある。
どっちだ???
うろうろした後、yamapの登山道を見ればいいんだ、と気づき、何とか軌道修正して歩き始めた跡。

足跡に気づいたときには天にも昇る心地だった。

なんか微妙にyamapの登山道ともずれてるのが気になるんだけど、でもyamapの登山道っぽいところは雪に埋もれてるし。。。
スキー場って毎度超アウェイな気持ちになるからあんまり好きではない。。。
どこを歩いていいかもよくわかんないし。。。歩いてると申し訳ない気持ちになるし。。。とりあえずあのきれいに跡がついてならしている所は歩いちゃだめなような気がするから、できるだけこそこそと端っこを歩いた。

最後のほうは登山者のため?ではないと思うけど、柵とコースの間に歩道が設けられていてそこを歩いた。


時々ずぼっと嵌る。
重くてすみませんねー。と黒い気持ちになる。

誰もいないスキー場を振り返る。。。

ようやく登山口らしきものが見えて、ほっとした。

リフトの終点、この切株が見えたらそこが登山口。

足跡の主さん、有難う。。。たぶん先行者は2人くらい?これがなかったら、たぶんこの登山口までたどり着けていなかったかもしれない。。。
この切株前でアイゼンつけて、どういう風の入り方になるのかわからないから念のためハードシェルも羽織っていざ出発。
先行者は2人くらいか、と思ったけどこの足跡の付き方見るともっといるのだろうか。
でも今朝ついたにしては道がしっかりしているから、単に前週のトレースが残っていただけか?と悩む。

先行者はワカンをつかっている人もいる様子。
確かに結構沈む。ここら辺が一番沈んで苦労したかも。
そしてこの分岐で左の尾根に上がるトレースを見逃してしまい、まっすぐ進んで苦労することになる。

何故ならまっすぐ進んだ後しばらくしてトレースが左の尾根に上がっていたのでそれをなぞったら、尾根に上がる前の積雪量がすごくて、ここを登れずしばしもがもがとやることになった。
ストックよりも高い段差。ストックで雪を落として踏み固めて、とやるには雪が固く、そのままよじ登るには柔らかい。

何とか這い上がったけど、尾根上に続くトレースを発見してしばし凹んだ。
頭空っぽで人様の作ったトレースをなぞるからそんなことになるんだ。。。
これは下山時に撮ったもの。
来るときはこの左から這い上がってきたけど、正しくはまっすぐ尾根上を来るのが正解。

たぶんこっちが正規の道で、きちんと登山道の目印もついてる。

確かに急登だし雪が柔らかい所もあって息が切れる(ハードシェルは不要だったので途中で脱いだ)。
しかし先週よりは登れている気がする。。。気のせいかもしれないけど。
振り返るとこの景色なので気分もあがる。

入口の段差事件をちょっと反省し、登る途中は、前のトレースを追いすぎないように、もしもっと登りやすそう(雪が薄そう)な所を見つけたらそっちを登るように意識して登った。
まぁそんなものたかがしれているのでほぼほぼトレース通りに登ったんだけど。。。
今日の先行者様と先週の先行者様達のおかげです。有難うございます。
先週より登れているかも、と思ったものの、私より後からすごい勢いで登ってきた人に軽快に抜かされてちょっと凹んだ。
この日は外山まで登ったところで1人に抜かされ、その後前白根山の手前で1人に抜かされた。
私がぜえはあしてるのに皆の足取りの軽快なこと。。。
まだまだ。。。鍛え方が足りない。。。
すれ違った数と抜かされた数を考えるとこの日は日帰りで私入れて7人の登山者が入っていたようだ。
とても静かな山行だった。

外山でハードシェルを羽織り直す。
一瞬だけ道が平坦になり暫く穏やかな樹林帯歩きが楽しめる。

もしかしてあれ登るのかな。絶望。

急登復活。
そしてここからは結構雪が深い。

つらい。景色きれいだけど。

ひたすらぜえはあと登る。

最初の急登を登っていったんなだらかになるところで、誰かがテントを張った後があった。いいな。。。

ここら辺はめっちゃ穏やかできれいな景色が続く(風は強いけど)。

でも私は騙されないぞ。。。

だって地図みたらこの後また登って下って更に登るじゃん。

もうちょっとの登りでもつらいんですが。
景色はきれいなんだけど。。。

きれいなんだけどさ。。。つらい。

最後の登り返しを前に白根山登場。
もう帰ろうかと思った。だってこの登り返し体感30分くらいありそうに見えたし、白根山にかかってる雲怖い。

実際には傾斜なだらかで5分くらいで行けたけど。。。

なんとか出発から4時間弱で前白根山登頂。

景色はこっち側は最高にきれいだ。


しかしこっち側が何か怖い。雲がめちゃめちゃ近い。

風はそれほどじゃない(全然立って歩きまわるのに問題ないレベル)けど、ビビリの私にとってはこの今にも雪降りそうな雲がめちゃめちゃ怖い。

白根山と前白根山の位置関係ってどうだったっけ。。。。あの雲はこっちに来るのかな?
でも予報では夜から雪ってなってたからきっとこっちに来るんだよな。。。
・・・あんなに近いところに分厚い雲があるのに、夜からしか雪降らないとかある??
もう1時間もしないうちに降り出しそうなんだけど。。。
白根山の山頂雲被ってんじゃん。。。こっちもあんなになるのかな。。。ガスる??
もしガスらなくても、雪+強い風って吹雪では???
あれよあれよという間に妄想とビビリ心が膨らんでいき、登頂3分で下山を決意。
山頂には風を避けて2人くらいランチをしているようだったけど。。羨ましい。。。私もあんな度胸を持ちたいものだ、と眺めながら下山開始。
真っ白な白根山が見えなくなったら単純なことに少し心が落ち着いて、今日のお昼のために購入したスペシャルあんぱんを食す。

アンパン後、下山再開。
風が強くて、行きのトレースが消えかけていることに驚く。
結構ずぼずぼ嵌ったのにもうこんなに薄い。


日帰り登頂は私が最後だったようでしばらく誰にも会わず降りていたら、外山を半分程降りたところで、テン泊重装備のいかにも山漢っぽいお二人とすれ違う。
か、かっこいー。。。白根山まで縦走するのか。
私も実はちょっとやってみたかった。
前白根山に登ろう、と思ったとき、今週末は無理だけど来週なら日曜も空いてるから白根山で縦走してみようかな、と思ってた。
でも、前白根山のレコを調べてるうちに、遭難者を発見した人のレコを見つけてしまった。
その遭難者はソロでテン泊装備で入山、五色沼避難小屋まで降りたものの深雪で動けなくなり、そこで2週間近くスタックした後偶然通りがかった登山者に発見されて救助された、と。
うーん。。。これは私ですな。未来の私。
とりあえず私が今の力量で前白根ー白根山縦走しようとしても遭難するだろうから、せめてラッセルの仕方を学んで、もう少し筋力をつけてから挑んでみよう。。。と諦めた。
なので余計、テン泊装備のお二人が眩しく見えた。
羨ましさを心に抱えながら下山。
スキー場の中で再び方向感覚を失う。
来た道を戻ったつもりなのに何故行きと違う所に出たのかよくわからない。

とりあえず私のようなヘタレチキンハート方向音痴野郎にはいろいろと修行が必要なことがよくわかった。
下山後は、途中の竜頭の滝で下車してちょっと竜頭の滝観光した後、日光の街中で降りて観光がてら駅まで歩いて帰ろうかな、などと思っていたけど、バス乗車5分で爆睡してしまったので、その夢は儚く潰えた。
去年雲竜氷瀑行ったときのタクシーの運転手さん達がほんとに素敵だったので、色々とゆっくり日光観光したかったんだけどな。。。
電車の時間まで駅前のカフェでケーキセットを頼みお土産を買いこむ。

雲竜氷瀑みたいなことになってる。。。

帰りは「リバティけごん」。
行きの「けごん」より車体が新しい。
座席にはコンセントもあって有難かった。

これに乗ってまた来ます、日光。