昨日はお客様から興味深いお話を伺いました
いつもその方からは教えをいただいているのですが、
『町さん、自立ってどういう状態やと思う?』
と質問を受けました
僕は“自立”と“自律”についてこう考えています
“自立”とは自分の足で立つ事。経済的に自分の足で立つことができるようになる事。
“自律”とは自分にルールを持つ事。精神的に自分をコントロールできるようになる事。
ですから、先ほどの様な質問を受ければ、
『自立とは、経済的に自分でできるようになることが増える事ではないでしょうか?』
と答えました
ところが、その方から意外な答えが返ってきました
『町さん、それは逆らしいよ。
自立というのは自分の足で立っていると考える事ではないねん』
その方もお坊さんから話を聞いたとのことですが・・・
『人間は生まれた時から呼吸しかできない。
母親からお乳を与えられ、
食事を与えられるから何とか大きくなれる。
その後自分で歩けるようになると徐々に会う人が増える。
学校に入れば友達ができ、恩師ができ、
社会に出れば会社の同僚ができ、取引先ができ・・・
それがどういうことか分かりますか?
人は、何一つ自分ではできないということ。
赤ん坊の時のように裸でいるわけにもいかないので服を着なければならない。
その服はだれが作ったのでしょう?
おなかがすけばご飯を食べる。
友達、恩師、同僚、お客様・・・
全て誰かのお世話にならなければ、自分一人では何もできていないのです。』
そう、自立というのは自分でできることが増える事ではなく、
誰かのお世話になることが増えていると考えられるのだとか
そう考えると、自立したと思った時ほど誰かに感謝したほうが良いのかもしれないですね