八ヶ岳・執念の夏山日帰り縦走(権現岳〜三ツ頭〜甲斐大泉駅) | 単独行者の山行録

単独行者の山行録

歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。


権現岳山頂にて昼食をとりながら大休止。
山頂からの全方位に及ぶ雄大な景色。
もうね、こんなの見たら山登りにどっぷり浸かるのも必定だよね。
登山って健康的な大麻みたいなもんだな···
奥秩父・甲府盆地方面。
富士山は残念ながら丁度ガスの中···。
権現岳からの景色

名残惜しいけれど今日中には帰らなくてはならないので下山に移るとしよう。
権現岳から起点の観音平へと下る選択もあるけれど復路のマウンテンタクシーの予約はしていないので、予定通り甲斐大泉駅へと下山することに。
ここから先は再び未踏のコースで今回の楽しみの一つだったのだ。
振り返る権現岳と八ヶ岳最高峰の赤岳。
どちらも南八ヶ岳らしい峻険な威容に心惹かれずにはいられない。
編笠山と中央アルプス、最奥にはさっきまでガスっていた木曽御嶽山と乗鞍岳もくっきり。
ガスはすっかり晴れ、南アルプス北部の素晴らしいパノラマが広がる。
権現岳から下山を開始すること30分少々。
三ツ頭への登りに転じると、背後には圧倒的な大パノラマ。
もうね、感嘆の溜息しか出ませんわ。
ここから見る権現岳格好良すぎだろ・・・ポッ
あっ、いけない。つい目移りしてしまった。
やっぱり甲斐駒さんが俺たちのナンバーワンだ!
13:51三ツ頭。
初めて訪れるピークだけれど、ここからの景色最高かよ!
何で今までこんな素敵なルートを使わなかったのだろう?

三ツ頭から南アルプス、中央アルプス方面

三ツ頭から編笠山、中央·北アルプス、木曽御嶽山方面

三ツ頭から先、標高を落としても尚断続的に好展望の道が続く。

景色を楽しみながらの願ってもない贅沢な下山だ。

前三ツ頭の砂礫地から望む南アルプスと左後方に天子山地の毛無山。
14:13前三ツ頭
ムシトリスミレ?
イワカガミの何か(適当)
奥秩父から御坂、富士山、天子の山々を一望
ニセヤツこと茅ヶ岳。
···そんなに似てるか?
ここまで下りてくると大パノラマもお仕舞い。
最高すぎてあっという間の下山だったな。
15:34天女山に寄り道。
天女山からは小川山や瑞牆山、金峰山の眺望が◎
夢の終わり。無骨な一般道に下山。
約30分程で小海線甲斐大泉駅に到着。
そして約1時間の待ち。近くに日帰り温泉があったらしいので立ち寄れば良かったな。
空腹だったので小淵沢駅構内の評判の良い駅そば屋さんで間食。
立ち食いな点はアレだけど、値段の割には大きな鶏天が付く山賊そばはコスパ・味共に十分だった。
そして帰路もやや罪悪感(←卑しい)に駆られながら特急で帰途に就き、帰宅したのは夜も更けた22時過ぎだった。
ともあれ、雄大な景色に可憐な高山植物を存分に満喫することができた会心の山行だった。
本当、諦めずに日帰りで強行して良かったけれど、やっぱりテントを担いで日数かけてゆったりと過ごしたかったなぁ。

6月19日 歩数36,113歩
観音平9:18→雲海展望台9:53→編笠山11:09→青年小屋11:32→権現岳12:39→三ツ頭13:51→前三ツ頭14:13→天女山15:34→甲斐大泉駅16:19