音羽三山を後に、次に向かうはビッグタイトルの日本三百名山にして近畿百名山でもある龍門岳。
今回の行き先を決定付けるきっかけになった中二的な山名が格好良い山だ。
ドラゴンズゲートマウンテン···これを聞いてときめかない世の男性はいないでしょう。
少なくとも私は飛龍山とか龍王岳とか、TRPGに出てきそうなそういう中二心擽る山名が大好きです。
先ずは熊ヶ岳から大きく下って大峠へ。
雪付きの急坂なので、アイゼンを早々に付けたのは正解だった。
いつもなら使用後の処理(錆びないよう泥や水を拭き取ったり、錆止めを噴いたり)が面倒なので躊躇ってしまうけど、装着せずに進んだら2倍以上時間を要していただろう。
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と、その前に小熊ヶ岳とかいうザコピークを通過。
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樹間から見えるあの山々は世界遺産の大峰山の山々かな。(後から調べたら中央奥ののっぺりとした山が日本百名山の八経ヶ岳だった)
関東からのアクセスの遠さに加えて行程が長い、ヒルゾーンだから時季を選ぶなど、今まで何度も計画倒れに終わってしまい未だ訪れる機会を得ない、私が行きたい山の中でも上位に入るエリアだ。
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熊ヶ岳から下ること20分少々、10:59大峠に到達。
左右からは道幅の広い道が伸びていて、嘗ては主要な峠道であったのだろうと推察できる。
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道の傍らにあるお地蔵様を祀る小さな祠が往時を偲ばせる。
さて、問題はここからで破線コース相当の縦走路に入っていく。
左右の広い道ではなく祠の裏手に続く尾根を辿っていく。
道標は無く地図も持っていない(あるのはスクショした大まかな地形図のみ)ので、本当に合っているか少し不安だった。
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縦走路に入った途端にこの荒れよう。
広葉樹林なら冬枯れの樹間から見通しが利くものの、暗い植林帯だから進路や現在地が把握しづらく思っていたより難しい。
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ここの分岐が一番難しかった。
そもそも細峠や童在峠って何処だよっていうね。
もう少し広範をスクショして地勢を把握しておけば良かったと少し後悔。
冷静にコンパスで方角を確認したら、まさか行き先を示すものが無い左側が正解だったとはね。
完全に初見殺しの分岐だった。
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三津峠で漸く公式の道標を発見。
これまでの不明瞭な道から一転、ここからは道幅も広く踏み跡も多数ある安心できる登山道。
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鉄塔付近から振り返ると先程登った熊ヶ岳
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240116/22/pleasure-hby/dc/6b/j/o1080060715390312995.jpg?caw=800)
そして間もなくお目当ての龍門岳(904m)に12:14到達。
陰鬱な植林に囲まれた、古びた社がポツンと佇む山名とは対照的なうら寂しい龍門岳山頂。
あ、あれ?思ってたやつと違う・・・。
立ち止まると瞬く間に身体が冷えるような寒さだったのと、特に展望がある訳でもなかったので、ものの数分軽く補給したら下山開始。
山頂から沢に出るまでは急坂に次ぐ急坂だったので、アイゼンは必須だった。
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沢まで下れば後は緩やかに登山口まで下るだけ。
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それにしても、最初から最後まで圧倒的な植林帯だった。
ダイナミックな山名に反して地味過ぎだろ···
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山麓に残る龍門寺の遺構(跡形も無いじゃん···)
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関東の古刹とは歴史の重みが違う
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せっかくなので龍門の滝にも寄り道。
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奈良市内で一泊し遠征初日を終えるのだった。
音羽三山と龍門岳を組み合わせた低山縦走。
低山ながらもアップダウンと距離がある歩きごたえ十分のコースだった。
行程のほぼ全てが植林帯というのは大きな欠点ではあるものの、歴史や雰囲気を感じられるのは古都の山ならではの美点。
それにアクセスの良さも見逃せない長所の一つだ。
同じコースを辿ることは今後無いとは思うけれど、御破裂山や談山神社と組み合わせての再訪は面白そう。
期待していたような山では無かったにせよ、未知の山域での山登りはそれだけで十分楽しかった。
12月24日 41,637歩
下居BS8:27→観音寺9:09→音羽山9:43→経ヶ塚山10:05→熊ヶ岳10:35→大峠10:59→三津峠11:44→龍門岳12:14→吉野山口神社13:48→大和上市駅14:48