加藤道夫という劇作家・演出家について、続き | 演劇集団プラチナネクスト 稽古場ブログ

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演劇集団プラチナネクストは、文学座が開設した「プラチナクラス」の卒業生が立ち上げた演劇集団です。

六蔵です。「誰も知らない歴史」で六蔵役を演ずる役者です。

 

さてこの度プラチナネクストで上演する「加藤道夫戯曲三選」、そもそも加藤道夫という70年前に35歳で早逝された劇作家について、我々メンバーはほとんど知らない。代表作の「なよたけ」ですら完全上演されたのは、作者死後のこと。しかし、昨年文学座3月アトリエの会にて「挿話(エピソオド)」が上演され、演出の的早孝起さんが光を当てたことにより、文学座の財産であることが改めて認識されました。偉そうなことを申し上げるつもりはありませんが、今回の我々の公演が大成功して、さらに注目を集めることを願っているのであります。

 

以下は、加藤道夫の略年譜の続きです。先日は「麦の会」が文学座に合流するところまで書きました。(「文学座通信」より)

1949年 「挿話(エピソオド)」(加藤道夫作、長岡輝子演出)上演

     「わが心高原に」(サローヤン作、加藤道夫・倉橋健訳

     加藤道夫演出)上演

1951年 「誤解」(カミュ作、加藤道夫訳・演出)上演

1952年 「祖国喪失」(堀田善衛原作、加藤道夫脚色、演出)上演

1953年 「思い出を売る男」(加藤道夫作、戌井一郎演出)上演

     12月22日歿(享年35歳)

1955年 「なよたけ」(加藤道夫作、芥川比呂志演出)上演

 

(文責:六蔵)